第05回 医療AI
希少疾患を対象としたシーズをいかに社会実装に繋げるか

-医療側からのアプローチ-


1.はじめに

医療従事者が希少疾患に対するAI開発を行いたいと思った場合、社会実装の為には企業との連携が必要不可欠です。しかしながら、希少疾患であるが為に、企業側からは収益性の問題等で多くの場合開発に至らない現状があります。

 本講義では、希少がんである、骨肉腫のX線画像読影AI開発を、企業と共同開発できるまでに至った経験を踏まえ、企業側へのアプローチの工夫や注意事項についてお話致します。

== 参考資料

① 講義動画 [リンク]

1.講義内容説明

希少疾患における開発は、医療側のニーズとは関係なく、その対象の少なさから企業側の収益性に大きな懸念が生じます。そのため、大きな市場を対象にした開発とは異なり、共同開発を行う企業を見つけることは困難を極めます。

そのような状況において、医療側は企業側に対してどのようにアプローチできるかをしっかり考える必要があります。

対象疾患の説明、自分や自施設の強み(他施設との差別化)、想定される企業側のメリット、研究の発展・拡張性、社会的意義、お互いの立場の深い理解、連携先を失った場合の戦略など、開発における技術的な問題以外の点でつまずく点が非常に多くあります。

本講義では、演者がこれまでに経験した企業との開発経験を基に、注意すべきポイントや、努力するべき項目など、AI開発において医療従事者が知っておくべき(知って得する?)内容を整理してお話します。


2.講義動画

4.質疑応答

本講義についてご質問、ご意見等ございましたら、以下よりお問合せください。

py3g9rcw@s.okayama-u.ac.jp

5.アンケート