研究室紹介
研究室紹介
水素と、金属および非金属元素が結合した化合物である、水素化物を扱っています。CaH2やBaH2薄膜中の水素の量を微妙に調整してH⁻イオンが流れやすくしたり、BaLiH3のような水素化物に、別の元素を押し込んで、伝導電子を強制的に発生させたりする研究をしています。
水素化物材料は、固体でありながらもその中をリチウムイオンが非常に速く動くことができます。そのため、次世代型薄膜リチウム電池開発を目指して、LiBH4の薄膜成長技術の改良と、高品質LiBH4薄膜を利用した薄膜リチウム電池の開発を行なっています。
振動によって歪むと高効率に発電する圧電薄膜として窒化アルミ(AlN)系材料の単結晶膜を合成し、AlNの圧電特性を最大限に引き出します。さらにAlN単結晶薄膜を振動発電デバイスへと応用して、振動発電デバイスとして世界最高レベルとなる発電性能の達成を目指しています。また、水に弱い水素化物を、大気中で試料評価とデバイス動作を可能にするための透明キャッピング膜の開発も行っています。