コモ劇場制作マネージャー:Barbara Minghetti (バルバラ・ミンゲッティ) 【 コモ劇場支配人インタビュー動画 】https://youtu.be/-TINpIFpgao
Q、この世界(劇場)に興味を持ったきっかけは何ですか?
A、私が小さい頃に父がスカラ座に連れて行ってくれました。その時から私はオペラとバレエに夢中になり、研究員として劇場で働き始めてからは一度もこの仕事から離れませんでした。オペラはあらゆる芸術が集う総合芸術です。なので私はオペラに強い情熱を持っています。
Q、キャリアについて
A、私のキャリアですか、、嫌いな言葉です。。私は常に情熱を持って仕事をし、チームと共に美しいプロジェクトとを求め、既出のやり方や知られているやり方を超えた何かをしようと努力しています。私はミラノのフェスティバル、コモの劇場、パルマの劇場、マチェラータのオペラフェスティバルなどで働きました。とにかく、好きなことややりたいことをするために努力してきました。安全策や安定に逃げず、オペラにおける既出の限界を越えるために、子供から年寄りまでが一緒にできる参加型のプロジェクトを革新的なものとして考えました。
Q、あなたの職種に必要な資格などはありますか?
A、プログラムや作品を追うためには音楽を知ってる必要があります。残念ながら私は音楽を勉強していたものの、卒業資格を取りませんでした。とにかく大学卒業資格は重要です。私は哲学を専攻していましたが、そのおかげで様々な視点を持つことができました。演劇を扱いということは様々な視点から見なければなりません。また、私は修士課程において舞台経営学を学びました。それも哲学と同じように仕事に活きていますが、他の何よりも私たちを助けてくれるのは仕事に対する情熱や働きたいという気持ちです。これが1番大切なことです。そして新しいことをするために常にオープンな心を持つことも大切です。
Q、若手育成のため何か大学などと連携してることはありますか?
A、コモの劇場は若手をデビューさせ、キャリアスタートのサポートをしており、その幅は舞台スタッフや歌手などさまざまで他の劇場にくらべ私たちの特色でもあります。Aslicoでのコンテストや大学との協定、オペラドマーニ(子供向けオペラ)などを通して若手育成のシステムを持っています。また、ミラノの大学とは今年からオペラ舞台の修士課程を設けました。若手たちにチャンスやコラボレーションの企画を与えることで彼らが劇場の世界を学び、仕事のきっかけを作ることができる。
Q、裏方の育成について
A、コモの音楽院と来年からは、舞台スタッフ、電気技師、道具製作、機械職のコースを設けます。
Q、劇場で働くにあたって、免許は必要か?
A、特にそういうものは必要はない。必要な場合や資格がプラスに働くこともあるが、基本的にはこの職業に興味がある人に来ていただき、日々学んでもらう。その研修システムはある。
Q、この劇場のレンタル興行数と自主運営興行数の比率は?
A、年330日は劇場を開けています。多くのプログラムや企画があり、家族向けのもの、ポップス、オペラ、コンサート、ダンスなど様々なジャンルがあります。また、貸し館ももちろん行っていますが割合の多くは劇場主催のものになります。子供向けのオペラもあるため様々な企画があります。
Q、レンタルと自主事業はどちらが優先か?どのように貸し出し日程を決めている?
A、劇場主催の企画の日程を最初に決めます。
Q、こちらは様々なジャンルの催し物をされてますがその割合はどのように決めていますか?
A、オペラ関しては、ロンバルディア州のその他の劇場などと一緒に決めたりします。また、外部に委託する公演に関してはコモの唯一の劇場として様々なジャンルを提供できるよう組んでいます。
Q、ASLICOがここを運営する前はどのようにここは運営されていましたか?
A、75年の歴史をコンクールや運営の歴史を持つAslicoが完全にコモの劇場を管理するまでは、各ボックス席が入札により個人所有でした。しかし安全面や運営の難しさからAslicoの管理になりました。
コモ劇場事務スタッフ:フェデリカ・ ジリオ 【 コモ劇場制作スタッフインタビュー動画 】https://youtu.be/aZyzY5YZHDs
Q、お名前と自身のお仕事教えてください。
A、私の名前はフェデリカ ジリオです。コモの劇場の芸術事務局員です。
Q、どのようにしてこの劇場で働き始めましたか?
A、私は数年前からコモの劇場で働き始めました。私が劇場に触れるきっかけが始まったのは子供の頃からです。なぜなら私の故郷ナポリにあるサンカルロ劇場で児童合唱団に所属していたからです。それから私は音楽院と大学で勉強しました。大学ではステージマネジメントを学びました。そして数年前にコモの劇場に呼ばれて配役などを管理する役職に就きました。音楽院ではピアノを専攻しました。そしてダムス?と呼ばれる専門大学で舞台芸術やマネージメントを学びました。
*DAMS(Discipline delle Arti, della Musica e dello Spettacolo)は、イタリアのボローニャ大学の美術・音楽・演劇学科です
Q、あなたの仕事で1番大変なことはなんですか?
A、劇場の仕事で難しいことは特にありません。なぜならもし劇場で働くならその仕事に対する情熱があるはずだからです。ですが、沢山の演目を構築する要素を管理するのは複雑な業務です。歌手やオーケストラ、ステージ、予算、を管理するのはもはや私の私生活の一部です。なぜなら劇場にはタイムスケジュールや休みの日がありません。
Q、コモ劇場を利用するにあたって必要なこと?
A、特に必要なものはありません。企画書や演目の詳細に関わる詳細を確認し、それがこのコモの劇場に適しているかを判断します。そしてどのように使用するかも判断基準としては大事です。
Q、貸し館のときに劇場スタッフは対応しますか?
A,劇場をレンタルする場合、私たちの劇場の技術チームと演目を行う団体のチームで共同になります。
【 劇場公演のコンクールの説明 】
コモの劇場は若者の仕事を促進することで有名です。若いアーティスト、音楽家、そして特に若い歌手の応援です。コモの劇場は毎年、Aslicoのコンクールを開催しています。歌手たちは私たちのサイトから登録し、コンクールやオーディションで最終ラウンドで勝利すると私たちの企画演目やシーズン演目に出演することができます。
【 1813オーケストラ楽団のことについて 】
オーディションやコンクールの勝者はマスタークラスに参加したり国際的な指導者•歌い手と活動することができます。また、個人レッスンを受ける機会もあります。そして、私たちのオーケストラはコモの劇場が設立された1813年にちなみ1813オーケストラと呼ばれています。35歳以下に向けたオーディションを行い、選ばれた人々でオペラやコモの劇場の演目に参加します。また、Aslicoの有名な企画の一である子供達を対象にしたオペラドマーニもこのオーケストラが担当します。シーズン演目のオペラやコンサート、夏のフェスティバルでのえんそうもあります。
【 楽団のことについて 】
Q、この劇場の正職員の人数
Q、基本的に歌手やアーティストはその都度契約を交わして働くことになります。歌手の場合は奨学金などもあり、登録手段は様々です。また、技術職についても若い職員が望むなら都度契約ができます。契約元はAslicoです。
コモ劇場音響スタッフ(マッキニスタ):フィリッポ・カルネッティ
【 コモ劇場音響スタッフインタビュー動画 】https://youtu.be/aZyzY5YZHDs?si=LyhNyhB4uzOu0njw&t=850
コモ劇場音響スタッフ(マッキニスタ):フィリッポ・カルネッティ 【インタビュー動画 】https://youtu.be/aZyzY5YZHDs?si=LyhNyhB4uzOu0njw&t=850
Q、あなたのお名前、職業は?
A、わたしの名前はフィリッポカルネッティです。コモの劇場の音響スタッフです。
Q、ここの劇場で働くきっかけ?
A、わたしは子供の頃に劇場でオペラドマーニを鑑賞しました。それがきっかけでコモの音楽高校で勉強を始め、インターシップのようなもので劇場に関わりました。高校を卒業したあとは、音響技術を学ぶためにスカラ座のアカデミー生として勉強しました。そして夏のフェスティバルをきっかけにコモの劇場で働き始めました。
Q、何歳の頃にスカラ座のアカデミーで学びましたか?
A、回答2020~2021なので私は20歳でした二十歳の時。私は高校を卒業した後、大学には進学しませんでした。そのままスカラ座のアカデミーに入り、私の場合音響技術コースですが基礎的なことや理論などを学びました。
Q、アカデミアでは音響の何を学びましたか?ジャンル的には全て?
A、わたしがスカラ座のアカデミーを選択した理由は、たくさんあるアカデミーの中で最も劇場に絡めた活動が盛んだからです。なので、現場で働くための準備ができます。一般的な音響技術になりますが、まずは音響学やそれらの応用など理論的なこと学び、実技科目として演目やスタジオの中で最初に学んだ理論などを使った実践をします。年数について→2年ではなく(アカデミーのオーケストラコースは通常2年)11ヶ月です。そして、このコースの場合は大学卒業ではなく専門校卒業と同等資格になります。
Q、あなたの仕事で難しいことは?
A、わたしは私の職種がとても好きです。なので特にとても難しい、というようなことはありません。ですが、大変なことはあります。サウンドチェックなどでアーティストが緊張している場合私たちはそれを理解して管理する必要があります。なぜならそれは私たち音響職にまで影響を与え、より複雑化してしまう恐れがあるからです。なのでアーティストを安心させる必要があります。また、ツアーなどのことですがすべての劇場が同じとは限りません。配線なども全てコモの劇場と同じようにするとは限りません。それらは複雑ではありますかではありますが、興味深いこともあります。わたしはわたしの持ってるスキルで対応できるよう努めています。
Q、何人の音響職員がいますか?
A、わたしはこの劇場に呼ばれて音響技術職員をしています。また、外部委託で業者が入る場合はこの劇場のシステムなどを知ってる私が手伝いしたりします。配線やどこに何があるかなど。他に助っ人を呼ぶこともあったりしますがこの劇場の音響技術職員は私だけです。
Q、照明の人やほかのマッキニスタの人たちはどれぐらいいる?
A、一概には言えませんのでシーズン演目のメインオペラを例に挙げて説明します。音響職はその場合必要ありません。マッキニスタが四人、電気技師3人+コンソールを管理するコンソリスタ1人、メイクや美容師や小道具係、そして舞台監督です。そしてアーティストなどの配役係や楽屋口の警備室職員もいます。
Q、質問舞台監督について
A、公演の最終責任者が舞台監督です。例えば、ツアーの際にどのようにそこで演目の準備をしていくかなどを決めたりします。また、入りやハケについてのさまざまな問題なども舞台監督が最終決断を下し演目を進めていきます。
Q、技術職の人は全員譜面が読めるのか?
A、舞台監督は楽譜を持ち歩きながらキューや動きの流れなどを全ての職員に指示出しします。わたしは音楽を勉強していたので読むことができます。なので、楽譜にメモをしています。しかし、舞台監督の指示に従って動くのが基本なので楽譜を読むことは義務ではありません。
Q、ここにはどのようにして就職しましたか?採用試験などはありますか?コネなどもあるのでしょうか。
A、わたしの場合はコンテストや試験などはありませんでした。夏のフェスティバルに研究生として参加した際の働きぶりをみて私の事をスカウトしました。しかし、専門技術が必要とされる求人の場合採用試験のようなものがあります。