2025年8月10日~15日の間で公開されたおぎぼのめるぱんによるカゲプロ歌ってみたリレーのミックスを全6曲担当しました。それについての超個人的な日記です。
未視聴の方は下のリストからどうぞ。
・8月10日公開「チルドレンレコード(Re:boot)」歌唱:おぎぼのめるぱん
タイミングが合わせが地獄だったの一言。複数人一緒に歌うところがめちゃあるし2人だったり3人だったり4人だったりで調整がまあ大変。エディット前のデータ並べただけ状態を聴くと絶望しかない。けど複数人歌唱って大体そういうものなのです。
こういう曲を触るたび複数人歌唱のミックス料金どうしたらええんやろなあって悩む。手間が2倍3倍どころではない。
ただ正直なところ出来には一番満足しています。
・8月11日公開「想像フォレスト」歌唱:夜伽メルジュ
今まで何曲もミックスしてきた経験もあってか、一番スムーズに進んだと思います。
ただ、高音の所は特に引っかかることもなく進んだんですが、低音の処理にそれなりに悩んでいたような気がします。この曲音域が広いぜ(主観)。
それと静かなところと騒がしいところのギャップも大きいので、そのあたりの違和感がなくなるように調整したってくらいですかね。
・8月12日公開「夜咄ディセイブ」歌唱:荻(自分)
手を入れた回数だとダントツでトップです。何より自分の担当なので確認なく好きにいじり放題というのが良くない。際限なく手直しをする羽目になりました。
その結果色んな気づきも得られたのでそれはそれでヨシ。主に空間系。ディレイとかリバーブとか。
それはともかくこの曲ね、歌ってみるとやっぱり難しいんですよほんと。
それなりの聴きこみ、練習期間が必要でしたね。とてもじゃないけどパッと歌えるもんじゃなかった。
正直撮り直したい気持ちはある。撮ってミックスして荒が気になって撮り直してミックスして……の無限ループが発生してしまうので妥協。完成させるのが大事。
・8月13日公開「ロスタイムメモリー」歌唱:バーチャルハスキーぼの
曲的に一番手間が多かったです。2サビの後の処理が中々に大変だった。
あとですね、個人的にオケ音源のダイナミクスの処理に苦戦しました。歌ってみたはボーカルの処理だけではないというのを改めて思い知る曲でした。視聴者からすると何言ってんねんって感じだろうけどとにかく苦戦したということです。
ぼのたんが書いた記事もあるのでついでに置いておきます。
・8月14日公開「アヤノの幸福理論」歌唱:板田草
素直に歌ったテイクとちょっと気持ち強めに歌ったテイクをもらってて、「いい感じに選んどいて~」と言われました。個人的に何テイクかもらえるのは手間は増えるけどやりやすくもなるので助かる。吟味した結果1番は素直、2番は強めのテイクを選んでおきました。それなりに綺麗にハマったんじゃないかなと思っています。
スローテンポの曲は一音一音大事にしないといけないからちょっと大変だなあと思っていたんですが、案外あっさり終わった記憶があります。特殊なエフェクトとかいらなかったというのもあるし、空間系についてあまり悩まずにスパっと出来たのがかなり大きいかも。
・8月15日公開「サマータイムレコード」歌唱:おぎぼのめるぱん
バランス調整に一番時間を使った曲でした。個人的にサマータイムレコードみたいな少しおとなしめで煌びやかな曲は誤魔化しが効きにくい繊細な音量バランスが必要だと思っているので、チルドレンレコードに比べて大分時間を使いました。
ただまあ4人の声色が違い過ぎるのでちょっとこれは環境によってはかなり差が出てるのかもしれない。そこまであまり考慮できてなかったのは反省点かも。
サビ以外はハモリがないのでエディットが如実に反映されるというのも要因ですかね。ハモリを入れるとそれなりに良さげに聴こえるものなのだ。人間の耳ってちょろい。
だからこそハモリなしでも聴かせたいという心を忘れずに持っていたいところ。
・全体の反省
今回何がネックだったかって自分がカゲプロにハマっていた時期が無かったことですね。
曲は知ってるし大体の雰囲気くらいは覚えてるんだけど、歌詞見ても歌えるレベルではなかった。そこから6曲分一気にミックスだ!ってなったので相当聴きこみました。
今回特に気を使ったのは、ボーカルとオケの聴こえ方バランスですね。音量差で調整できればいいんですが、多分それ以外の色んな要素も関連してくる部分なのでまだ至らぬ部分もあるかもしれないというのが本音。
それもあって制作中に色んな歌ってみたを普段以上に聴き漁りました。普段から何かミックスするときは比較として聴いてるんですが、今回は普段の3倍くらい聴いたと思います。
今のところ出来には満足してるんですが、それはあくまで「自分の制作環境で聴く限りは」というものです。色んな環境を想定しつつどうすれば理想的かというのをこれからも考え続けなきゃな、というところです。今後の課題。
歌ってみたを出すという目的やら何やらを考えると、やっぱりボーカルが特別目立って聴こえるのが理想なんですかね。
自分はバンドでドラム叩いてたり楽器触ったり作曲の経験もあるので、どうしても他の楽器隊、いわゆるインスト・オケ部分もしっかり聴こえて欲しいという思いがあります。と言うか、そうあるべきだと思っています。でも多分世間の大部分はそんなこと考えてないんだろうなという感覚もあります。それで良いとも思ってますし。
この記事を最後まで読んだ方、その中でも特に音楽への造詣がそこまで深くないと思っている方、この話を頭の片隅に置きながら色んな曲を聴いてみると何か気づきがあるのかもしれません。以上。