設計・監理料は概ね建設工事費の10~15%程度ですが、
建設費以外に設計料が余分にかかるのだからトータルコストは高くなる
・・・・・と、お考えの方が多いものです。
ところが設計事務所が役目をきちんと果たすとそうはなりません。
それどころか、入居するまでの全費用はかえって安くなるのが一般的です。
それは建主の方の限られた予算を最大限有効に使うために
専門家の持っている経験と知識をフル稼働させるので、その効果は
10~15%にとどまらないからです。
簡単なフローを記しました
建築主の方は建築について断片的な知識は持っておられますが、
総合的には欠けるのが一般的です。
一方ハウスメーカーや工務店はその道のプロ(玄人)です。
素人と玄人が商行為で結ばれると、
どちらに分があるかは誰が考えてもすぐに分かります。
施工業者の手のひらに乗って、
あとは幸運を祈るだけ
、、、が多い(T_T)
設計事務所は、建主さんのサイドに立ち
その夢の実現のお手伝いをします。
設計事務所の契約は、建築主さんとのみ交わすので、
施工業者とは一切の契約をするものではありません。
建築主さんの代わりに設計し、
建築主さんの代わりに監理。
図面どおりに作られているか厳しくチェックしていきます。
建売住宅を購入したり、ハウスメーカーに設計施工を依頼することを
否定するわけではありません。
それが当事者にとって最良の選択であれば
それで良いのです。
洋服だって「レディーメードの服があつらえたように
ピッタリ!」ということもあります。
しかし家族構成がどんどん変化し、
生活文化や価値基準も時代とともに変わっていく中で
”いつまでも使いやすくて愛着を持ち続けられる家を
つくろう” となると、これは相当難しいです。
住宅の設計は生活設計です
住宅の寿命を仮に70年とします。
新築してからその役割を終えるまで、
この住まいを舞台に様々なドラマが展開します。
おそらく3代にわたって主が変わるでしょう。
時代も価値基準も変わります。
そんな中でいつまでも愛情を持ち続けられる家があるとしたら、
それは柔軟性と創造性に富んだ家か、
美しさで説得しきれる家だと思います。
住まいって何だろう
そこから組み立てていく家づくり、そのプロセスを楽しむ時、
あなたの傍らにきっと設計事務所がいるはずです。