桜美林大学はキリスト教精神に立つ大学として、神の前にひとりひとりが人権を何よりも重んじ、性差、人権、国籍による差別のない社会を築く人材を育成することを教育の基調としています。
ハラスメントは学生・院生の教育を受ける権利、教員の学問探究の自由、教職員の働く権利を侵し、さらには法の前での平等と個人の尊厳を侵害するものです。こうしたハラスメントを桜美林大学は容認することはできません。
桜美林大学は大学の構成員すべてが、充実した学習と研究、そして快適な教育と労働ができ、安心した課外活動や交友関係が持てる環境を作り出すことに責任を負っています。同時に、学習や討議を行う機会を保証し、誰もが加害者になったり、被害者にならない大学を目指しています。万が一、ハラスメントによる人権侵害が発生した時は、適切な手続きに沿って迅速な対応にあたります。
ハラスメントは、人の尊厳に関わり、人権を侵害する行為です。桜美林大学では次のような行為およびそれに類する行為をハラスメントと定義しています。
○セクシュアル・ハラスメント
いわゆるセクハラといわれる性的嫌がらせで、相手の意に反する性差別的、性的言動などによって不快感、不利益を与える環境をつくりだす行為です。受け手が不快に感じればセクシュアル・ハラスメントになります。
○パワー・ハラスメント
地位の上位にある者が下位の者に向かって、罵倒、無視、過剰なしごきなど本来の活動の範囲を超えて、相手を傷つける言動をとり、環境を悪化させるものをいいます。
クラブ・サークルの先輩、後輩の関係で該当することもあります。
○アカデミック・ハラスメント
教育研究上優位にある者が相手に不適切な言動・指導・措置などをとり、教育研究を妨害するものをいいます。心身を害するような不当な課題を与えたり、無関係な雑用を強いる、研究成果の流用などがあります。
○ アルコールハラスメント
親睦会やコンパ等でのお酒にまつわる嫌がらせ・人権侵害のことです。命を失うケースもあり、傷害などの犯罪に発展する可能性のある極めて悪質かつ危険な行為です。以下のような行為はアルコール・ハラスメントに該当します。
上下関係、部の伝統、罰ゲームといった形で、心理的な圧力をかけ、飲まざるを得ない状況に追い込むこと。
場を盛り上げるために、イッキ飲みや早飲み競争をさせること。
酔いつぶすことを意図して、吐くための袋やバケツ等を用意してコンパ等を行うこと。
酒類以外の飲み物を用意しない、本人の体質や意向を無視して飲酒を勧める、飲めないことをからかったり侮辱したりすること。
酔った勢いで、悪ふざけ、暴言、暴力、セクシュアル・ハラスメント等の行為を行うこと。
アルコール・ハラスメントを起こさないために
主催者・幹事はアルコール・ハラスメントのないコンパ等を実施するために常に気を配りましょう。
飲めない人のためにノンアルコール飲料を用意しましょう。
酔いつぶれた人が出た場合には絶対に一人にせず、責任を持って対処にあたりましょう。
桜美林大学にはハラスメントの防止および対策等を適切に実施するため、ハラスメント防止対策委員会を置き、次のような窓口で相談に対応しています。
面談・手紙・電話・メール(chap@obirin.ac.jp)など、どのような方法でも可能です。
相談員は、相談者の気持ちを最大限尊重して相談にあたるとともに、相談をしたことで不利益を受けることは決してありません。
ハラスメントに関連する諸規程やガイドラインは、桜美林大学に関係するすべての人を対象としています。また、大学内だけでなく、合宿先や、歓迎会なども含め、ハラスメントの生じた場所や時間を問わず対象となります。