ご支援、寄付、ボランティア参加について

 私たちの活動は、かつてであれば近くに住む親族や長年のお付き合いがある近所の方の支援によって行われてきました。しかし現代においては、成人した若者が仕事など自身の人生の選択によって生まれ育った地域を離れることが一般的となっています。その結果、若者は新しい地域で家庭を築いてそこで年を重ね、元の地域内にはなかなか高齢者の外出を支援できる方が少なくなってきています。

 また、移動に制約のある方の屋外移動の方法としては、介護保険の福祉用具貸与などの浸透もあって、車椅子を使うことが一般的になってきました。しかし車椅子ごと乗車できる福祉車両は、個人で購入するには高額なうえ、使用頻度はあまり多くならない傾向にあります。一方で屋外を車椅子で移動する方を普通車に移乗するのは、経験や慣れが必要で近所の方が気軽に支援するのが難しい状況になっています。そしてその結果、移動に制約がある方は外出を諦めざるを得ない状況が出現しています。

 これは、その直接的な影響だけでなく、同じ地域に住んでいる人がどんな事情を抱えていて何に困っているかを知る機会が失われることや、その結果として公的な支援か営利事業のどちらかに頼らざるを得ない地域の在り方を出現させています。

 私たちの活動が担う役割の一つに、この公的機関でも営利事業者でもない団体による社会資本の形成があります。お一人お一人の「誰かを助ける存在になりたい。」という気持ちは、それだけではなかなか実現が難しいものです。そこで私たちのような団体がそれぞれにその目的を掲げ、活動に必要な機材や情報を集積することで、お一人お一人が自分に合った活動への参加を通してその気持ちを実現しやすくなる役割を持つことができます。

 当会が保有する福祉車両は、まさにこの社会資本の役割を持つものと考えています。そして、この社会資本を活用して支援の輪が広がる中で、地域内でだれがどんな風にしているのかの相互理解が深っていき、社会関係資本が再生されることも役割と考えています。

 皆様が当会の福祉車両をご活用いただき、外出支援の活動にご参加いただけることをお待ちしております。

運転協力ボランティアについて

 お一人お一人の「誰かを助ける存在になりたい。」という気持ちを実現してみませんか。当会は外出支援に必要な機材や利用希望等の情報を集積しています。ご参加いただくには資格要件が必要ですが(※下記1参照)、これを活用して支援の輪を広げていただき、地域内で誰がどんな風にしているのかの相互理解が再活性化、深化していけばうれしく思います。

1、資格について

福祉有償運送を実施するためには、自動車の運転免許をお持ちの上で認定講習を修了し、ヘルパー資格等(介護福祉士、看護師、ガイドヘルパーなど)を取得されている必要があります。それらを準備したうえで運転者名簿に登録することで、運転協力スタッフとして活動できます。

2、参加日時の調整

ご参加いただける場合は、参加可能な日時をお知らせください。利用申し込みと調整のうえで、お願いする日時をご連絡いたします。

3、車両等について

  福祉有償運送に使う車両は、事務所でご用意いたします。また、当日の連絡調整用に、携帯電話も貸し出しています。

4、謝礼等について

参加いただく際は、利用者から収受した対価の半分を、謝礼としてご提供いたします。

5、ワークシェアリングとしてのご参加

車両乗降やその前後に介助も必要な方を支援する場合、移送の謝礼とは別に介護内容に応じたお手当をご準備しています。現在就労されている会社等でご了解があれば、ワークシェアリングの一つとしてもご検討下さい。

寄付・賛助会員について

 当会の活動への参加方法として、運転協力ボランティア以外に活動に賛同いただいた方からの「寄付」という方法もあります。頂いた寄附金は私たちの外出支援活動に必要な車両の整備費や必要機器の整備費に使います。私たちの活動には車両のリースや駐車場所、保険など、継続して支払う費用が発生するので、継続して応援してくださる「賛助会員」を募集しています。


賛助会費 年額3,000円から (一月あたり250円から)

寄付会員 年額12,000円から (一月あたり1000円から)

特別会員 年額30,000円から (一月あたり2500円から) ご許可頂いた上で1年間、お名前を車内に掲示いたします。

枚方信用金庫 くずは支店:008 普通口座:0523371

口座名義人  特定非営利活動法人関西生活文化研究会おでかけ


 なお、当会の福祉移送サービスをご利用いただいている方の場合、会費を年額でお納めいただいたのち、使わなかった月の月会費をご寄付として受領する形でのご支援も受け付けております。


 お支払いの方法は、口座振り込みの他に当会の福祉移送サービスの運転協力者にお預けいただく方法もあります。

 (その際は預かり証をお渡しし、後日領収書を送付いたします。)


 また、当会の福祉移送サービスの会費は、枚方市ふるさと寄付金の返礼品としても登録しています。他市に離れて住むご家族様から、枚方に残るご両親のためにプレゼントとしてお送りいただくこともできますので、ぜひ一度ご検討下さい。

202年度 寄附情報

「おでかけ」の活動に下記の方々からご寄附いただきました。皆様のお力添えを外出支援活動の拡大につないで参ります。(202年3月31日現在)

個人からの寄附   9  名  計  41,200円

法人からの寄附   0 団体  計       0円

合計              計  41,200円

空いている駐車場はありませんか?

 「おでかけ」の運営には、車両の維持費と駐車場代がかかります。このうちの駐車場について、事務所近隣で使っておられないスペースをお持ちの方に、駐車場所としての協力をお願いしています。

 来客がある等で都合が悪い日は移動させますので、事前にご連絡ください。ご協力よろしくお願いいたします。

関西生活文化研究会おでかけ(「おでかけ」)について

2005年 福祉有償運送を開始しました。

2007年 訪問介護事業所を開設しました。

2014年 日本財団の福祉車両助成事業に応募し、車両を1台導入(計3台)。

2017年 プロボノワーカーによる支援を受け入れ。

2018年 寄附による車両の購入を行う。

2019 枚方市NPO活動応援基金による補助を活用した外出支援の事業を開始。