2021(令和3)年度から、一定の要件を満たせば障害のある人のピアサポートを担うピアサポーターを雇用した福祉事業所を報酬上評価する制度がスタートし、その結果障害のあるピアサポーターの雇用が促進されるようになりました。高次脳機能障害のある人によるピアサポート活動にも関心が高まりましたが、高次脳機能障害のある人の支援に関する法整備が遅れたことや、障害特性などを踏まえた合理的配慮の課題などから、ピアサポーターの養成研修に参加する人やピアサポーターとして雇用される例は、他障害に比較すると非常に限られている状況が続いています。支え合う仲間に出会う機会も残念ながら限られていますが、高次脳機能障害のある人にとっても、同じような生活のしづらさを抱える仲間どうしの支え合いが地域生活を送るうえで有効であることは、言うまでもありません。
これまでは、任意団体として高次脳機能障害領域のピアサポート活動の普及を行ってきましたが、さらに広く社会の認知度を高めながらピアサポート活動の重要性を訴え、高次脳機能障害の特性に配慮されたピアサポートに関する学びの場の保障と雇用を含むピアサポーターとしての活躍の場の拡大を図ることが必要であると考えるに至りました。また、時を同じくして2025(令和7)年12月には高次脳機能障害者支援法が成立、2026(令和8)年4月1日からは同法が施行されました。同法には、高次脳機能障害のある人の自立及び社会参加のための生活全般にわたる支援の必要性が明記され、相互に支え合いながら共生社会の実現を目指すことなどが盛り込まれました。
そこで、私たちは、高次脳機能障害者支援法の理念に則り、高次脳機能障害のある人に対するピアサポーター養成研修受講機会の保障とその充実、高次脳機能障害のある人によるピアサポーターの活躍の場の拡大を目的に、この特定非営利活動法人を設立しました。
申請に至るまでの経緯
2023(令和5)年1月 関東圏高次脳機能障害ピアサポーター養成準備研修会開催
2023(令和5)年6月 高次脳機能障害ピアサポーターとその養成研修のあり方を考える会(仮称)発足
2023(令和5)年8,12月上記、考える会のコアメンバーによる検討会開催
2023(令和6)年7月 高次脳機能障害ピアサポートを考える会に名称変更
2024(令和6)年9月 特定非営利活動法人の設立をコアメンバーで確認
2026(令和8)年1月 特定非営利活動法人高次脳機能障害ピアサポート推進協会の設立総会
2026(令和8)年6月22日特定非営利活動法人高次脳機能障害ピアサポート推進協議会設立