おとりよせ編

農村GOプロジェクトでは,岐阜県内各地の農村に赴き農村情報を収集してきました.しかし新型コロナウイルスの感染状況によって岐阜県でも緊急事態宣言の発令やまん延防止等重点措置の指定がされるなど現地調査に行けない日々が続いていました.現地調査には行けない,それでも地域振興になることがしたい!そう考えて思いついたのが,「農村GOおとりよせ編」です.移動をせずに観光地の特産品を楽しめる農村GOおとりよせ編では,誰もが知っているような特産品ではなく,隠れた特産品を探し,「こんなのあったんだ!」と思えるものを取り寄せ,食べてみました.

ボーノポーク

霜降りの割合が通常の豚肉の約2倍もあるボーノポークは瑞浪市で生産されています.とにかくお肉の色がキレイ!薄いピンク色でくさみは全く感じられず,新鮮でした.バラ肉は肉汁たっぷりでお肉から脂がたくさん出てくるジューシーなお肉でした.ですが脂はくどくなく,あっさり食べられました.ロースステーキの脂身は甘くて絶品でした.お肉本来のおいしさを感じられる,シンプルな味付けがおすすめです.ウインナーはパリパリの皮にぎっしりお肉が詰まっており,食べ応えがありました.

鮎のアヒージョ

長良川でとれた鮎を大垣市の地下水で育て,鮎を香辛料やハーブと一緒にオリーブオイルで煮込んだアヒージョは具材のおいしさが存分に染み出たオイルが楽しめました.フランスパンに乗せていただきました.フランスパンとオイルが良く合い,おいしかったです.

鮎のリエット

リエットといえば豚肉を使ったフランス料理の保存食ですが,鮎のリエットはその名のとおり,鮎を使ったリエットです.鮎は塩焼きにしてほぐした身を使っているそうです.鮎の風味が活かされた中に苦みと甘味があり,非常においしかったです.

零熱インカのめざめ

零熱インカのめざめは岐南町にある備中農家が生産しており,インカのめざめというじゃがいもを氷点下で凍らせずに保存し,熟成させたじゃがいもです.今まで食べてきたじゃがいもの中で一番甘く,ねっとりしていて食べやすかったです.じゃがいもというよりも栗のような甘味でした.大きさはピンポン玉ぐらいのサイズで食べやすく,何個でも食べられました.素材の味を楽しむために,レンジで温めてそのまま食べましたが,味付けなしで十分おいしくいただけます.2019年野菜ソムリエサミットで最高金賞を獲得しており,納得のおいしさでした.

ブルーベリーのコンフィチュール

川辺町にある東海地区最大級のブルーベリー農園で栽培されたブルーベリーを使用したコンフィチュールです.今回,コンフィチュールというものを初めていただきました.「ジャムみたいなものでしょ」と思っていたのですが全然違いました.ジャムのようなとろみがない代わりに,果肉の形状が残っています.ビンの中にブルーベリーがたくさんいるのです!ゴロゴロと!量産品のような強い甘味ではなくブルーベリーの酸味を生かした上品な甘味で,ブルーベリー果実を噛むと中からジュワっと果汁があふれだしました.今回はフランスパンに乗せていただきました.パンの味を邪魔することなくおいしくいただきました.

からすみ

からすみと聞いて何を想像しますか?多くの人は珍味の魚の方を思い浮かべると思います.しかし岐阜県の東濃,特に中津川市では,「からすみ」といえば米粉と砂糖で作ったお菓子を指すことが多いようです.米粉と砂糖の他に抹茶や黒糖などを混ぜることで様々な味を楽しめます.甘くてもっちりしており,名古屋名物ういろうのような食感でした.

五平餅

ザ・岐阜名物でありNHKの朝ドラでも取り上げられ,誰もが知っている(であろう)五平餅.実は中部地方の山間部が発祥とされています.今回のテーマと趣旨はズレますが,自分で焼いてタレをかけて食べるセットならみんなで楽しめるだろうとおとりよせしてみました.わらじ型にしたお米が串についた状態で入っています.これを焼いて,付属のタレをつけていただきました.お米と相性ばっちりな甘じょっぱいタレは各家庭でオリジナルのレシピがあるようです.