藤原伸浩(ふじわらのぶひろ)プロフィール

1979年8月福島県生まれ。4児の父で、元小学校教師(現在はフリーランスの小学校時間講師)。

子育てにおいて悩みの多い「勉強」の問題解決を通して、お母さんが幸せになるのをサポートする心理カウンセラー。

新しい時代を生き抜く学力と人間力を育てる学習塾 きぼう塾 塾長(オンライン受講は全国対応)。

きぼう塾 塾長・心理カウンセラーの藤原伸浩です。


子供たちに“そのまんまで100点満点”なんだよと常に言い聞かせる、どこにもない自由さと面白い仕組みで、お子さんの学力と生き抜く力を育てています。


東京・東村山市の自宅にて、小・中学生向けの定員50名の少人数学習を展開しています。


オンライン受講は全国に対応(定員10名)。


不登校、発達障害をはじめ学校生活になじめないお子さんを対象に、勉強を通して自信を高め、大人になるための教育を日々実践しています。


元教師としては 11 年、東京都の公立学校で通常学級の担任・特別支援学級(通級)の担任を経験。


勉強嫌いや、親御さんの言うことを聞かないなど、子育てで悩みの多い勉強の心配をカウンセラー目線のアプローチで解決します。


夫婦共働きで、4児の子育てに奮闘中の私の元へ、担任の先生・特別支援学級や医療機関に相談し尽したお母さんが、涙ながらに訪れることもあります。



◆◆◆訊き入れられなかった希望と“そのまんま”の指導方針◆◆◆


小学校の先生になったのは大卒3年目。


私立幼稚園の補助教員をしながら採用試験を受け、2年かけてやっと叶えた夢でした。


初めての赴任先は中規模で自由な校風。


コミュニケーションや対人関係、勉強の遅れなどからの問題行動へのサポートも手厚い環境でした。


そんな中、発達障害のある男の子の担任を経験。


どことなく、自分がひた隠しにしてきたものを痛いほど感じさせるお子さんでした。


もっと学んで、この子の声なき声をしっかり受けとめたい。


資格を取ったり、独学で心理カウンセリングを学んだりして、学校生活で困難を抱える子に寄り添えるよう努力してきました。


教師になったきっかけは、大好きな祖父の存在でした。


「いずれは祖父のように地域の名士として子どもたちの夢を支える大人になってみせる!」


そんな希望に溢れていました。


ところが初めての異動先は、まるで子供たちの声なき声を無視するかのような大規模校。


学級崩壊のクラスの立て直しを任されるも、指導方針の違いで学年主任とぶつかり眠れない日が続くこと半年。


ついには鬱の診断を受けます。


「休んだ方がいい。周りもみんな心配している」


気づけば、管理職から事実上の休職勧告。


1カ月の休職後、復職を願い出るものの訊き入れられず、2年半、身体は元気なのに戻れないもどかしさとやるせなさと戦う日々が続きました。


その間、セカンドオピニオンで「発達障害」と診断されたことから、教育委員会や管理職からは「障害者としての復帰は難しい」と言われるなど、もうダメだ・・・とどん底に突き落とされました。


妻やわが子をはじめ、それはそれは多くの人に迷惑をかけました。


“そのまんまで100点満点”なんて、この時は忘れかけていたのでした。



◆◆◆胸を開き「訊く」ことで希望をつかんだ◆◆◆


半ば教職を諦め、転職活動を始めた頃、ある就労・復職支援施設で体験したのが、4人で輪になって語り合うプログラム=ダイアログでした。


胸を開いて対話する、相手に質問し「訊く」ことを重ねるうちに、「自分なんてダメな奴」という考え方が変わるのを体感。


子どもたちに「分かる」「できる」ようにさせてあげたいと思いながら、教師としての評価が下がらないよう必死だった自分を改めて見直すこともできました。


休職から2年半、やっと教壇に戻ることを許された時。


地域に根差した塾を開くことを見すえ、自分の信念を貫く覚悟を決めたのです。


授業は立ち歩き自由、誰とでも相談自由。


でも、課題を達成することにおいては「誰一人見捨てない」ことをあきらめない。


子供同士で対話し、納得がいく道を見出す。


そんな授業を実践する中、学級全員の成績が伸び、前の年には不登校だった女の子も1年間教室に通いきることができました。



◆◆◆何度でも立ち上がる、子どもたちの生きる力と希望を育ててみせる◆◆◆


いくら言っても勉強をやろうとしない子ども。


答えは明解です。


「勉強しなさい」と押しつけられ、そのまんまの自分でいることが認められないから。


そして、勉強の本当の面白さ・魅力を知らないから。


いつの時代も、学校では、行儀よく席につき同じ学び方でやり遂げることを求められます。


できない子どもは、見捨てられている。


でも、世の中は懐が広いところだと大人たちは知っています。


何度失敗しても立ち上がれるし、どんな自分であっても必ず味方がいるのです。


教育の本当の目的は、子供の幸福です。


国語や算数といった勉強の課題を通して、誰かとつながり関わり合う力を育てること。


誰かとともに、生きる希望を育てることです。


だから、私は子供の声なき声を「訊き尽くす」ことをあきらめません。


誰一人見捨てない。


そして、ここから、誰かとつながり誰かとともに生きる希望を広げていく。