本推進協議会は、関東エコロジカル・ネットワークのもと、利根運河周辺エリアにおいて、多様な地域関係者が連携・協力して、エコロジカル・ネットワークの形成、および生物多様性をいかした地域振興・経済活性化による魅力的な地域づくりを推進することを目指し、平成26年度に「コウノトリの舞う地域づくり連絡協議会」として設立されました。
令和6年度には、自然と歴史の調和した利根運河エコパークづくりを進めてきた利根運河協議会(平成19年度設立・令和5年度解散)の成果と課題を引き継ぎ、新たに「自然と人を育む地域づくり」を冠した組織として再編されました。
今後も旧協議会の取り組みを継承しながら、地域の特色をいかし、利根運河周辺エリアの自然と人を育むさまざまな活動を進めてまいります。
利根運河・江戸川・利根川地域は、利根運河、江戸川、利根川と一級河川が集まり、水とみどりに恵まれ、良好な自然環境が形成されたエコロジカル・ネットワークの核となっています。また、各主体が役割を分担し連携しながら、エコロジカル・ネットワークを更に広げていく取り組みを進めています。
さらには、利根運河協議会(平成19年設立・令和5年度閉会)において、自然と歴史の調和した魅力ある地域づくりに関する取り組みが、長きに亘り、市民・学識者・行政関係者の協働で取り組まれてきました。
このことは即ち、私たちの生活を支える生態系サービスの維持・向上をもたらし、自然が有する多面的な機能を享受しうる地域の創造につながるものです。豊かな生態系の指標として、水辺生態系の高次消費者であるコウノトリ等に着目した多様な生物の生息可能な環境を保全・再生するとともに、環境と経済の調和を図った地域振興・経済活性化に取り組むことにより、広域連携による人と人の絆を深め、安全・安心できる地域の自立的な発展に貢献することが可能となります。
このため利根運河・江戸川・利根川地域においては、これまでの利根運河協議会の成果と残された課題を引き継ぎながら、多様な主体が協働・連携し、河川及び周辺地域における水辺環境の保全・再生方策の推進による生物多様性の向上と併せて、にぎわいのある地域振興・経済活性化方策に取り組み、広域連携モデルとしてのエコロジカル・ネットワークの形成による魅力的な地域づくりの実現を目的とする「コウノトリの舞う地域づくり連絡協議会(江戸川・利根川・利根運河地域)」を、新たに「自然と人を育む地域づくり推進協議会(利根運河・江戸川・利根川地域)」として設立します。
(令和6年5月)
■民間団体(団体名50音順): かしわ環境ステーション、柏市観光協会、東葛自然と文化研究所、東京理科大学野田統括部、東武鉄道株式会社、利根運河の生態系を守る会、利根運河水と緑21絵研究会、流山ツーリズムデザイン、野田市観光協会、野田自然保護連合会、みどりのふるさとづくり実行委員会
■行政関係機関: 野田市、柏市、流山市、千葉県(河川環境課、農地・農村振興課、自然保護課)、農林水産省関東農政局農村環境課、環境省関東地方環境事務所野生生物課、国土交通省関東地方整備局河川環境課、国土交通省関東地方整備局江戸川河川事務所
■オブザーバー: 我孫子市、常総市、取手市、守谷市、坂東市、三郷市、吉川市、松伏町、国土交通省関東地方整備局利根川上流河川事務所
※事務局 国土交通省 江戸川河川事務所 流域治水課