サーバ移動サービスに関する研究
サーバ移動サービスに関する研究
クラウドコンピューティング環境では,データセンターで稼働するサーバとユーザ端末で稼働するクライアントとの間の距離が離れている場合や経路が混雑している場合にそれらの間の通信品質が劣化することがあります.この問題を解決するために,本研究ではサーバ移動サービスを提案しています.このサービスでは,サーバの稼働場所となる計算機(WP: Work Place)をネットワーク内にあらかじめ分散配置しておき,サーバをクライアント近傍のWPへ移動させることでサーバ·クライアント間の通信品質の改善を図ります.本研究では,サーバ移動サービスにおけるサーバ配置決定アルゴリズムやWP容量設計方式について研究しています.
仮想化技術の発展により,物理的なネットワークを構成する資源(物理ノード上のCPU資源や物理リンク上の帯域幅資源)を共有可能な資源として仮想化し,その一部を利用して仮想的なネットワーク(仮想網)を構築・運用することが注目されています.本研究では,構築できる仮想網の数の最大化や消費電力の最小化を図る仮想網構築方式について研究しています.
人工知能技術の発展に伴い,情報ネットワークの設計・運用に人工知能を用いるKnowledge-Defined Networkingが提唱されています.本研究では,情報ネットワークにおける様々な問題に対して,深層学習をはじめとする人工知能技術を適用することで,その解決を図ります.