2025年 9月13日(土) 13:30 - 16:00
プログラム
講演 ① 13:35 - 14:35
小惑星探査機「はやぶさ2」が明かした太陽系の初期進化
杉田 精司(東京大学大学院理学系研究科 地球惑星科学専攻 教授)
「はやぶさ2」は2018年6月に小惑星リュウグウに到着し、C型小惑星の全球詳細観測、2度のサンプル採取、人工天体衝突など数々の世界初の科学任務を終え、翌年11月に小惑星を離脱しました。2020年12月には地球にサンプルカプセルの大気再突入に成功し、世界初のC型小惑星の試料を人類に届けました。本講演では、「はやぶさ2」の観測や試料分析が明らかにした太陽系の初期進化の最新成果を分かり易く解説するとともに、「はやぶさ2」を追いかける米国の小惑星探査機OSIRIS-RExとの競争についてもご紹介します。
講演 ② 14:55- 15:55
電波望遠鏡で見る未知の天体ブラックホール
本間 希樹(国立天文台水沢VLBI観測所 教授)
2019年、国際プロジェクトのイベント・ホライズン・テレスコープは、楕円銀河M87の中心にあるブラックホールの写真を公開しました。写真にはドーナツのような構造が写っており、その中心に「ブラックホールの影」がとらえられていました。また2022年には、天の川銀河の中心にあるブラックホールの写真も公表され、M87と同様の姿が写し出されました。本講演では、同プロジェクトのメンバーである講師が、電波望遠鏡によって得られたブラックホールの写真についてわかりやすく解説し、今後の展望についても紹介します。
問い合わせ先
日本天文学会 公開講演会
現地実行委員会
TEL:083 - 933 - 5973