謡い初め (1月第2土曜日)
風祭 (4月第1日曜日)
総会 (4月第1日曜日)
道路清掃美化活動(堀さらい) (桜の頃と菊の頃)
百万遍 (7月第1日曜日)
天王様 (7月17日頃の日曜日)
地蔵様祭礼 (7月23日の晩)
薬師様祭礼 (8月7日の晩)
お諏訪様祭礼 (8月27日の晩)
氷川八幡神社祭礼 (十五夜の前夜)
自治会の新年会で1月2日、根際地区の人達が正月で心置きなく集まるところから、この場でその年の役割や、おおよその事柄を決めた後で新年宴会に入り、親睦を図っておりました。しかし、会員の増加とともに会も近代化され、「話し合い」が「総会」となって参りました。日取りも出席をしやすいように1月の第2土曜日に変更して20年が経過しております。
また平成14年の総会で、会計年度を4月1日から3月31日に変更いたしました機会に、総会とは分離して「謡い初め」のみ従来通り1月の第2土曜日、11時から開催することになっておりますで、皆さんお誘いあわせの上ご参加ください。
本来「道饗の祭り」(みちあえのまつり)と言って、古く律令制の祭りの一つで悪霊が都に侵入するのを防ぐ為、都の四隅の路上で供物を供えて祀ったことが地方に伝えられ、体調を崩しやすい季節の変わり目に、各地で道祖神(さえのかみ)に道饗祭りのお札を立て供物を供えて、疫病封じを祈願したものです。
根際では悪霊を追い払う為、獅子頭を持って各戸を回っておりましたが、時代と共に簡略化され、今は地区内の主な辻を巡るにとどまり、祭礼も4月の第1日曜日と現代生活に合わせるようになっております。
又「風祭」の名は、春の種まき頃に行われることから、作物を自然の災害から守るため風の神も同時に祀ったためと思われます。
尚、当日は子供たちも参加しております。
毎年4月の第1日曜日の10時から集会所でその年度の根際自治会定期総会が開催されます。議題は、前年度の事業報告と決算報告、役員案、その年度の事業計画案と予算案、その他となっています。毎年50名前後の出席と欠席者からは委任状の提出をいただいております。なるべく多くの方々の御参加をお願いします。
掘りさらいの場所は、根際を北西から南東に流れる、昔は中山道の雨水を集めた小さな堀(今はンクリート蓋あり)で、昭和30年頃まではドジョウやメダカなどの雑魚が泳いでいましたが、人口の増加による家庭の排水などによって汚濁が進み、今はすっかり下水溝となっています。
昔は逆に箕田耕地へ流れるいくつかの溝で堀さらいが行われていましたが、それらの溝もなくなり、しばらくは道普請を行っていたとの事ですが、その道普請の必要もなくなりましたで、その奉仕が今の堀にむけられております。
堀と離れた地域では、道の清掃などをしていただいております。
市からの1万数千円の補助金も出ており、実施日は春は4月の中旬に、秋は10~11月の日曜日に実施されております。
会員の方々が地域の生活環境の美化に協力することは、規約にも定められておりますので、多くの皆様の御参加をお願いします。
京都知恩寺の僧10人がお経を唱えながら、大きな数珠を100回廻して無病息災を祈願する仏事の一つです。この形は今も大阪市泉地方に残っており、お寺の庭に茣蓙を敷いて子供たちが数珠の廻りに車座となり、鉦を打ち嗚らしながら数珠を廻し、数珠の中心の大きな珠が自分の処に来ると、額に当て、「なむあみだぶつ」と唱えて次に廻していきます。こうして100回珠を頂いて終わり、参加した子供たちにはお菓子や果物が振る舞われるとのことです。
当地では、年番の皆様が大きな数珠を持ち、鉦を打ち鳴らしながら、各戸を回っておりましたが、これも漸次省略されて、今は7月の第1日曜日に自治会内の道を巡回しております。又こちらも「風祭」同様子供たちが参加しております。
天王様は天照大神の弟君、須佐之男命(すさのおのみこと)を祭神とする、京都の祇園に鎮座する八坂神社の祭礼で、須佐之男命の別名を「牛頭天王」(ごずてんのう)と称した為、八坂神社の祭礼を天王様、又は祇園会と云い、7月17日前後に行われます。この祭りは、神輿に祭神を乗せて練り歩き、疫病退散、五穀豊穣を祈願する行事です。
当自治会でも子供用のみこしを平成7年に新調し、小学生までの子供たちで担いでおります。当日は子ども会のお父さん、お母さんや自治会の役員など総出で子供たちへサービスしております。
お子さんの有無に拘わらず奮って御参加いただくほか、自宅前に来たら300円程度の御捻りをいただけると子供たちの励みになります。
地蔵菩薩といい、多くの仏様の中でも最も身近で、民謡や歌にも登場して親しまれておりますが、お釈迦様の死後長い間にわたって世の中の人々を救う事を任された偉大な仏様といわれています。元来大地の神として、インドに生まれ我が国に伝来されるまでに色々な役目を担い、様々な名前で呼ばれている正に万能の仏様です。特に子供を守る仏様として信仰を集め、毎月2 4日が縁日となっております。
当地の地蔵様の詳細は不明ですが、龍昌寺の末寺で、弁財山長栄寺(明治時代には長永寺と記録されております)と言うお寺が箕田浄水場の西側にありましたが、明治元年の神仏分離令に始まる廃仏毀釈運動により、明治1 0年ごろ住職のいない寺であったため廃寺となり、龍昌寺に併合されたとの事です。
誰の計らいでしようか、廃寺の記念として六地蔵の一つを山門の傍らに移して、人気のある地蔵様であります。平成2 3年3月1 1日の東北大震災の折損傷してしまいましたが、 2 5年堀江陽二さんの計らいで、お地蔵様と建屋も新しくなって、今日に 至るまで地域の信仰を引き継いできています。
お祭りは縁日の前日7月2 3日の晩で、地蔵様の前の道路両側に灯籠を灯し、タ涼みがてら子供づれの人達が大勢集まって、賑やかな宵となります。
(ご参考)
龍昌寺は自在山龍珠院龍昌寺と称し、風土記の伝える所によりますと、開山は光範僧都と言う高僧が平安時代、鴻巣近辺に幾つかの寺を開いたうちの一つです。龍昌寺には 寺の宝である「龍の珠」があり、この珠があることから龍珠院と称します。当山は、徳川時代に至り末寺を多数かかえて大いに寺勢を誇ったと伝えられており、現在の山門、宝塔、本堂など実に堂々として、往時の盛況を偲ばせております。又除夜の鐘に始まる初詣も、大変な賑わいを見せております。
薬師様は、「薬師瑠璃光如来」又は「大医王仏」と称され、今、命ある私たちに色々なご利益を与えて下さる仏様で、飛鳥時代から平安時代にかけては、多くの信者を集めたと伝えられており、特に「大医王仏」と称されることから私達の病気を治し、各種の障害を取り除いて心配のない状態に導くとされる仏様です。
縁日は毎月8日と12日です。当地では「大医王仏」として信仰を集め、病院に行った患者さんたちがお参りして帰ったと言われております。祭礼は縁日の前日、8月7日の晩です。
平成9年に、宝持寺境内に薬師堂を建立して、箕田農協前から移転すると共に、祭りには檀家も加わって売店を出すなど大勢の人で賑わっております。
(御参考)
宝持寺の歴史は古く、渡辺の綱(つな)が源頼光に仕えてこの地を治めた時、祖父の仕(つこう)、父宛(あたる)の追善の為に開基されたもので、綱が亡くなった後、彼の法名「美源院大捻英綱大禅定門」から、「僧伝山美源院宝持寺」と号するようになったとの事です。
又、徳川家康が当地方巡回の折、由緒ある寺院として御朱印をおいてまいりましたが、慶長14年に火災に遭い、堂塔全てを消失し、古文書、宝物なども悉く失いました。
平成18年には本堂を新しく建立し、由緒正しい寺とし、多くの檀家から崇敬を受け今日に至っております。初詣には参道にろうそくを灯し賑やかです。
長野県諏訪大社の分神で、祭神は建御名方神(たけみなかたのかみ)と八坂刀売神(やさかとめのかみ)で、武神・農耕神として崇敬されており、当地の諏訪神社は昭和16年頃まで、佐藤郵便局長宅の屋敷(代官屋敷)内に祠があって、祭りもそこで行われておりました。今は八幡様に合祀されており、合祀されたのは明治時代とも言われており、正確な年代は不詳です。
長野の諏訪大社には、春宮、秋宮がある為か祭日は地方により異なり、当地では8月27日となっております。これは農作業が一段落するときで、月遅れのお盆同様、農家の骨休みの日であったとも思われます。今は年番の皆さんが、明かりを灯して参詣の皆さんを迎えております。
氷川八幡神社は、承平元年(930年)嵯峨天王のひ孫の源仕(みなもとのつこう)によって勧請された八幡社に始まったと伝えられ、明治6年(1869年)、万願寺東隣の箕田2号墳にあった氷川神社をはじめ近隣の20数か所のお社を合祀したもので、箕田郷の総鎮守として尊崇されております。
八幡社の発祥は、当地ゆかりの源仕が、国司の源経基(みなもとのつねもと)と相談し、京都府八幡市の石清水八幡宮から勧請し、居住の地である当地に祀ったものと伝えられております。
現在の神々は拝殿の奥、左に諏訪神社、中央に八幡神社、右に氷川神社が祀られております。又、境内には箕田源氏の発祥を説いた有名な箕田碑があります。
祭礼は、中秋の名月の前日となっており、当日は根際の各家々で灯籠を灯し親戚、知人などを招いてご馳走でもてなしておりました。終戦までは神楽が奉納され、戦後は踊りやカラオケなどが神楽殿で催され、たくさんの露店が出て、朝から笛太鼓が賑やかでした。最近は露天の数は減りましたが、お囃子やカラオケなどがあり、近隣の多くの方々が参拝しております。
11月27日の神嘗祭は、氏神様に新穀をお供えして、その年の豊作の報告と感謝を述べる日とされておりますが、今は穀物の提供を現金に代えております。
また1月1日零時には元旦祭が催され、初詣に多くの方々が行列を作って参拝されます。