NARUKAWA Takafumi

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  • May 13, 2022 ホームページを公開しました。

氏名

成川 隆文

所属

東京大学 大学院工学系研究科 原子力国際専攻 助教

国立研究開発法人日本原子力研究開発機構 安全研究センター 燃料安全研究グループ 嘱託

専門分野/関心分野

リスク評価、リスク情報を活用した意思決定、燃料ふるまい /

原子力安全、エネルギー政策

不確かさに向き合う

機械学習などの技術の発展によりビッグデータを活用したデータ駆動型の研究が隆盛を極めていますが、こと原子力安全研究に関してはビッグデータが得られることは稀です。往々にして安全の毀損はデータや知見の少ないところで生じます。

稀有だが一度生じると影響の大きい事象や未知の事象など、データや知見に乏しい事象のリスクを正しく評価し、得られたリスク情報を活用して効果的かつ効率的な安全施策を立案することが求められています。

データや知見に乏しい事象のリスクを評価するにはどうすればよいか。ここに原子力安全に係わる工学の真価/進化が問われると考えます。

  • 解析や実験により現象をシミュレートし、現象を理解する。

  • ベイズ統計手法によりエビデンスを最大限活用して現象に関する不確かさを定量化・低減する。

  • 得られた結果をリスク情報として統合し、システム全体のリスクを俯瞰しながら統合的な意思決定を行う。

通底するのは不確かな状況での意思決定の学理です。

原子力安全をより確かなものとするために、不確かさに向き合う原子力安全工学の発展に貢献します。