コベルトフネガイ

Tetrarca boucardi (Jousseaume, 1894)

レア度:

形態:大きさは4㎝ほど。前後に伸びる長方形の殻を持つ。殻は厚く、大きく膨らみ、殻頂から放射状に多数のすじが走る。殻の表面に毛が生える(殻被毛)。殻の縁は左右でピッタリ合わず、完全に閉じても腹側に足糸を出すための隙間ができる。

生息域:北海道南部~沖縄。潮間帯から水深20mまで。

生態:足糸を伸ばし岩に張り付いて生活する。しかし、マガキムラサキイガイのように完全に固着しているわけではないらしく、水槽に入れると数十分の内に端から端まで移動することもあるアクティブ系二枚貝。這った後には水中であっても透明の粘液が残るため、移動したことは後からでもよく分かる。粘液がどのくらいの間残るのかは未検証。

その他:岩のくぼみにフィットしていることがあるが、自分で岩を削っているのだろうか?

2021年4月 藤本
軟体部は鮮やかなオレンジ色
2021年 藤本
この隙間から足糸が出てくる
2021年5月8日 りった水槽内で撮影

引用文献: