イクビホンヤドカリ

Pagurus proximus Komai, 2000


レア度:いつでも見られる

形態:体は淡い茶褐色。はさみ脚長節にまだら模様を持ち、掌部に長毛が生えている。歩脚は地色が薄茶色で、各節に濃茶褐色の横縞を持つ。眼柄に茶色の斑模様を持ち、第1触覚は黄色みがかった茶色。七重浜に生息する種ではユビナガホンヤドカリに似るが、第2触覚にまだら模様がないことで識別できる。

生息域:潮間帯から主に水深10mほどまでに多くみられ、岩礁域の岩の上や砂泥底に生息。

生態:葛登支での繁殖期は2~7月頃で、多回産卵型とされる。交尾前ガードペアは初春から初夏に見られ、海藻の上に付着していることが多い。ピンセットでオスの貝殻を掴むと、貝殻を捨てて逃げることが多い。裸になっても、メスは放さない。

その他:

2021年722日 りった遊泳中に砂浜で見つけた
2021年9月4日 りったキサゴに入っている
2021年9月4日 りったクロスジムシロに入っている

本種に関わる研究業績

  1. Wada, S., and A. Mima, 2003. Reproductive characters of the hermit crab Pagurus proximus Komai 2000 in Hakodate Bay, southern Hokkaido, Japan. Crustacean Research 32: 73-78.