ハスノハカシパン

Scaphechinus mirabilis (Agassiz, 1863)

レア度:いつでも見られる

形態:体色が暗紫色がかっている。同署に生息するカシパンにハイイロハスノハカシパンがいるが、ハイイロハスノハカシパンは体色が暗灰色で肛門が殻の表面にあるのに対し、ハスノハカシパンは体色が暗紫色で、肛門が殻の横面にある。花紋から延びる管足も紫色。また、厚みがあり、表面中央で最大。

生息域:直径6㎝くらいの個体は、波立っていなければ水面からでも見える。

生態:泥質の砂に生息し、表層からのデトリタスを食する。底層を撹拌する役割を持つ。陸奥湾では、10-11月に繁殖期を迎える。高密度に生息する。

その他:五放射相称の体制を持つウニ類の仲間だが、はっきりした前後軸のある「ゆがんだ」形をしているため、「不正形類」と呼ばれる。体表面に生える棘は、場所によって異なる役割を持つ(詳しくはこちら)。

2021年3月 春成
2021年3月 春成裏面中央が口、葉脈のように走る歩帯溝?を通じて口まで餌が運ばれる 
2014年8月@江差・かもめ島 大友高密度ベッド(?)
2013年6月@江差・かもめ島 大友
2021年8月22日 りった