ハイイロハスノハカシパン

Scaphechinus griseus (Mortensen, 1927)

レア度:いつでも見られる

形態:表面に花の紋様がある円盤型の生物。表面の体色は暗灰色がかっている。大きさは、4㎝弱程度。似たような形をしたハスノハカシパンがいるが、ハスノハカシパンは体色が紫色で肛門が殻の横面にあるのに対し、ハイイロハスノハカシパンは体色が暗灰色で、肛門が殻の表面にある。全体的に平たい体を持つが、中央部のみやや厚みがある。

生息域:七重浜の砂浜から50mくらい沖に進んだ砂底で網を引くと入る。

生態:泥質の砂に生息し、表層からのデトリタスを食する。底層を撹拌する役割を持つ。

その他:ウニと同じく五放射相称だが、前後軸がはっきりしており、前後軸に対して左右相称になっている(不正形類の特徴)。体表面には棘が多く生えており、反口側では基質上部の砂粒を支えている。口側の前側の棘は砂を崩し、口側の他の棘は歩行に用いられる。口側の棘は反口側のものよりも大きく、強い力が出せる。反口側の中央部にハスノハの模様(花紋)があり、呼吸用の管足が伸びる。

2021年3月 春成小さいのがボスべ 大きいのがヤマザキ
2021年3月 春成
2021年3月 春成裏面中央が口 口まで餌が運ばれる