イクビホンヤドカリ
イクビホンヤドカリ
Pagurus proximus Komai, 2000
Pagurus proximus Komai, 2000
レア度:いつでも見られる
形態:体は淡い茶褐色。はさみ脚長節にまだら模様を持ち、掌部に長毛が生えている。歩脚は地色が薄茶色で、各節に濃茶褐色の横縞を持つ。眼柄に茶色の斑模様を持ち、第1触覚は黄色みがかった茶色。七重浜に生息する種ではユビナガホンヤドカリに似るが、第2触覚にまだら模様がないことで識別できる。
生息域:潮間帯から主に水深10mほどまでに多くみられ、岩礁域の岩の上や砂泥底に生息。
生態:葛登支での繁殖期は2~7月頃で、多回産卵型とされる。交尾前ガードペアは初春から初夏に見られ、海藻の上に付着していることが多い。ピンセットでオスの貝殻を掴むと、貝殻を捨てて逃げることが多い。裸になっても、メスは放さない。
その他:
本種に関わる研究業績
Wada, S., and A. Mima, 2003. Reproductive characters of the hermit crab Pagurus proximus Komai 2000 in Hakodate Bay, southern Hokkaido, Japan. Crustacean Research 32: 73-78.