【今期(R4.12~)の民生委員・児童委員について 】
質問>
今期の委員定数と充足率、平均年齢はどうか。また、民生委員・児童委員による見守りなどを必要とする高齢者などの要支援者を1人の委員が何人くらい担当されているのか。
答弁>
今期の委員定数は、民生委員・児童委員が85人、主任児童委員が9人であり、充足率は100%、平均年齢は67.98歳である。
また、民生委員・児童委員による見守り等を必要とする要支援者は、令和7年7月31日現在3,487人であり、1人当たり平均41~42人を担当している。
中村発言>
地域の中で身近に相談できる民生委員・児童委員は、子供から高齢者まで全世代にわたって必要な支援活動をされておられます。今ほど担当人数をお聞きしても、やはり大変だなと改めて認識し、心から感謝と敬意を表します。
【来期(R7.12~)の民生委員・児童委員について】
質問>
定数はどのように算定され、来期の定数は何人と算出しているのか。
また、現時点では、充足率をどのくらいと見込んでいるのか。
答弁>
民生委員・児童委員の定数は、民生委員法で配置基準が示されているが、少子・高齢化と世帯数の増加等に伴い、見守りを必要とする市民が増えたことから、4つの町会・町内会から合計5名の増員の要望で、令和7年12月からは90名となる。主任児童委員の定数は変更ない。
民生委員・児童委員の充足状況については、9月9日時点で推薦者が決まっていない町会・町内会があり、市全体の充足率は91.1%である。
主任児童委員の充足状況は、充足率は100%となっている。
未定の町会・町内会と連携し、引き続き選出の相談をする。
中村発言>
改選時期になると各地域から、民生委員・児童委員を引き受けていただける人がいなくて苦労するとの声を聞きます。また、活動されている委員からも、次の人がいなくて辞めたくても辞められないとの声も聞きます。今はまだ、一部決まっていないところもあるようですが、たくさんの方に就任していただけるということで、ありがたいことだと思っております。
【民生委員・児童委員の待遇について】
質問>
民生委員1人当たりの活動費と、各地区への活動推進費は年間幾ら交付されているのか。また、市単独の活動費補助金は、令和6年度からは、活動を後押しするために拡充予算が計上されているが、その拡充内容を聞く。
答弁>
県交付金の年額は、民生委員1人当たり6万200円、地区会長活動費1万7,000円を補助している。地区民生委員児童委員協議会の活動推進費は、各地区15万4,000円を補助している。市単独として活動費の補助は、令和6年度から1人当たりの単価を5,100円増額し、3万100円としている。また、デジタル福祉見守りあんしんマップ調査の協力費として10万円
を各地区の民生委員児童委員協議会へ補助している。
中村発言>
民生委員は、厚生労働大臣から委嘱された非常勤特別職の地方公務員で、児童委員を兼ねるとされています。給与は支給されず、無報酬のボランティアとして、各市町の民生委員児童委員協議会に所属し活動されています。給与は支給されませんが、交通費や通信費などの活動に必要な経費が支払われ、その額が、今お聞きしたところ、令和元年の記録と比較いたしますと、上がっているということは確認できました。
しかし、これは年額の金額であり、やはり少額であり、ボランティアといえど大変なお仕事をお願いしているなと思っております。
【民生委員・児童委員活動とデジタル化の現状について】
質問>
能美市では民生委員・児童委員活動においてもデジタル技術の活用を進め、その一つに、委員一人一人にタブレットを貸与し活用している。
現場ではタブレットはどのように活用され、各委員からはどのような声があるか。
答弁>
令和4年度から、地域の見守りに活用する福祉見守りあんしんマップの情報をデジタル化し、貸与したタブレットに調査内容を入力していただいている。それにより、年1回の更新が、随時更新が行えるようになり、救急搬送時の病院への情報提供や避難行動要支援者名簿、医療・介護関係者への情報提供として活用している。
また、定例会の資料をタブレットで共有し、ペーパーレス化にもつながっている。
各委員からは、「タブレットの操作研修会を繰り返し開催してほしい」「見守りあんしんマップの調査にタブレットと紙を併用したい」「署名欄のレイアウトを改善してほしい」などのご意見をいただいたことにより複数の操作説明会や研修会を実施し、システムの改善にも取り組んだ。
中村発言>
委員の高齢化により、タブレットの運用が負担感なくスムーズに図られているのか、少し気になっていました。令和7年12月から新しく委員になられる方もありますので、丁寧な説明にご配慮いただきたいと思います。
【民生委員・児童委員の成り手確保について】
質問>
民生委員・児童委員の成り手確保について、市としてどのような課題などがあると捉え、今後、民生委員・児童委員を確保するためにどのように対応していく考えか。
答弁>
成り手確保の主な課題としましては、活動の範囲や役割に対する負担感及び、役割や活動内容の周知不足であると捉えている。これらの課題については、引き続き、見守りあんしんマップの調査においてタブレットを活用するほか、デジタル技術による見守りサービスとの連携を図るなど、見守り活動等の効率化について検討している。
また、現役で働いている委員もおられ、今後、働きながら活動しやすい環境の整備について民生委員児童委員協議会と話合いをするなど、負担軽減について検討する。さらに、地域の人が委員の役割や活動内容を正しく理解し、その重要性を認識できるよう、周知方法を工夫し認知度の向上に取り組む。今後、先進地の取組を参考にするとともに、民生委員制度に関する国の動向に注視し、関係機関との連携の下、民生委員・児童委員の成り手確保に向け取組を進める。
中村発言>
改選時期になると委員確保に苦労する声を聞きます。他県では、複数体制での活動等により業務の負担軽減を図るなど様々なことに取り組んでいるところもあるようです。私は、なり手確保のためには、民生委員への理解を促す周知や、民生委員になりやすい、活動しやすい環境づくりが必要ではないかと思っています。特に、若い人が就任しやすい環境づくりのために、仕事と両立できるよう、企業や団体へ、従業員や職員の方が民生委員となり活動することへの理解や協力を促すPR活動も必要ではないかと思います。ぜひ、民生委員の皆さんが活動しやすいように、行政として社会福祉協議会と連携したサポート体制の充実や各委員への配慮を期待いたします。
【能美根上駅周辺活性化整備事業の進捗状況について】
質問>
旧駅務室の改修整備や能美電車両無人店舗設置について、IRいしかわ鉄道との調整や、入札関係、工事期間など、具体的スケジュールを聞く。
答弁>
旧駅務室の改修においては、IRいしかわ鉄道との協議は終了し、現在、IR側が旧駅務室内の設備等の移設・撤去工事に着手をしており、年内に完了予定である。並行して進めている本市施工の工事は、9月下旬に電気設備の入札、10月以降に建築関係の入札を行う予定であり、来年の3月初旬にはおおむね終了し、その後に厨房機器等の搬入を行い、今年度内のオープンを見込んでいる。
能美電車両の移設及び無人店舗の整備については、車両の移設先の上屋の建築工事を9月下旬に入札を行い、来年3月中旬までに車両の設置完了を見込んでいる。無人店舗として車両内に設置する無人レジ、冷蔵庫、棚等の備品については、10月中旬に入札を行い、車両移設後に順次設置する。
両施設ともに来年の3月には工事等が完了し、年度内のオープンを見込んでいる。
【能美電車両無人店舗の管理運営等について】
質問>
能美電車両無人店舗について、まず能美電車両を活用することとした狙いと期待する効果をどのように見ているのか。また、既に待合室や店舗があるが、おのおの施設のすみ分けや、利用者のターゲットをどのように想定しているのか。さらに、車両の日々の管理や、トラブルへの対応、商品管理や店舗運営など、管理運営をどのように行う予定か。
答弁>
今年は能美電開通100年、廃線45年の記念すべき年であることから、この機に、能美電の駅があった場所でもあり、現在は多くの人々が集まるIRいしかわの駅という拠点に本市の歴史的シンボルを置き、能美市の歴史を後世に伝えるとともに、ふるさとに対する愛着をさらに育む契機にしたいと考えている。
能美電車両の無人店舗は、通勤通学者、周辺住民、観光客等をターゲットとし、周辺住民には日用品を購入できる利便性を、観光客には能美市の特産品などを販売し、本市の魅力を発信する拠点としたい。
無人店舗の管理運営は、旧駅務室の管理運営と同様に、持続可能で質の高いサービスを提供するため、民間事業者による指定管理者制度を導入する予定である。
駅周辺には、待合室「能ん美り」やワークスペース「ノミスタ」、駅東口駐車場など、駅の魅力や利便性を高める施設が集積をしている。各施設はそれぞれの特性を生かした役割を担っており、旧駅務室や能美電車両の移設整備により飲食の提供及び待合室の拡大などが図られ、駅周辺での滞在時間が延びることで、既存の周辺施設との一体的な利活用がさらに促進されることを期待している。令和7年度の重点事業の一つである能美根上駅周辺活性化整備事業を着実に進め、駅周辺の利便性を高めるとともににぎわいを創出をし、鉄道利用の促進と交流人口の拡大を推進する。
中村発言>
この事業により、駅や駅周辺の活性化が図られることに期待されるところです。今後、運営していく際には、周辺住民や電車利用者、能美市を訪れる方々の動向や嗜好、意見を柔軟に聞き入れ、試行錯誤しながらどんどんと内容を充実してほしいと思います。