【能美市立地適正化計画の必要性と効果について 】
質問>
能美市が着手している、市の未来図である都市計画「立地適正化計画」は、これまでの、総合計画、総合戦略、都市計画マスタープランなど様々な計画とは、大きくはどういう点が違うのか、能美市においても策定する必要性は何か、策定することによりどのような効果が期待できるのか。
答弁>
これまでの総合計画や総合戦略は、本市の将来像や施策の方向性を幅広く示す全体のビジョンの計画であり、都市計画マスタープランは、土地利用や道路などの都市の骨格となるまちづくりの方針を中長期的に示すものである。これに対し、立地適正化計画は、これらの方針を踏まえ、人口減少や少子・高齢化を前提に、どこに居住を誘導をし、どこに医療、福祉、商業、行政などの都市機能を集約するかを具体的に示し、地図に落とし込んでいく性格の計画である。
また、全国と同様に、本市でも将来的に人口減少や高齢化が懸念されており、このまま住宅地や商業施設が分散し人口密度が低くなると、近隣のスーパーや診療所、金融機関などが維持しにくくなり、日常生活が不便になることが懸念をされる。立地適正化計画は、こうした将来を見据え、人口減少の中であっても「暮らしやすさを日本一、実感できるまち」を実現させていくための都市構造の方向性を示す計画として、能美市においても策定する必要があると考えている。
期待される効果については、第1に、各分野別計画を立地適正化計画が補完することで、庁内横断で同じ都市像を共有し施策を進められる。第2に、生活機能や都市機能などを充実させるエリアが見える化され、居住や投資の判断材料となり、共通の方向性でまちづくりを進められる。
第3に、今後避けて通れないインフラや公共施設の更新、地域公共交通の見直しなどに取り組む際のよりどころとなり、限られた財源をどこに重点的に投入をしていくのかという選択と集中を行う上でも大きな役割を果たす。
中村発言>
これからのまちづくりは、少子・高齢化の進展や将来的な人口減少、道路や公園など都市基盤の老朽化や環境負荷の少ないまちづくり、災害に強い安心・安全なまちづくりなど、多様化する課題への対応が求められており、立地適正化計画によりコンパクトなまちづくりの必要性もあるかと思います。
【立地適正化計画の概要について】
質問>
計画には、居住誘導区域と都市機能誘導区域を設定するとあるが、どのように誘導を行う想定か。また、コンパクトシティ・プラス・ネットワークという考え方に基づくまちづくりとは、具体的にはどのような計画か。
答弁>
居住誘導区域や都市機能誘導区域への誘導は、直ちに区域外の立地を制限するものではなく、一定規模以上の開発や建築に対して届出を求め、計画との整合性を確認しながら、市が助言、勧告を行い、中長期的な誘導を図る仕組みとして位置づけている。
また、都市機能誘導区域については、公共施設や商業施設などの都市機能を集約し、住民が利用しやすいサービス拠点として機能させ、地域全体を支える拠点の形成を目指しており、居住誘導区域は、都市機能誘導区域の周辺に位置し、日常生活に必要なサービスが整ったエリアとして居住の誘導を促す。
コンパクトシティ・プラス・ネットワークの考え方に基づくまちづくりでは、おのおのの区域、地域の周辺に適切にネットワークを張り巡らせることで、効率的かつ持続可能な都市構造の形成を目指す。プラス・ネットワークの部分については、公共交通の利便性を維持しつつ最適化を図り、生活に必要な施設へのアクセスができるまちづくりを想定している。
中村発言>
居住区域や都市機能区域に誘導、集約されてコンパクトシティという形ができ、そこをつなぐ交通網、どういう交通手段でつなぐかということも合わせた形の計画になるかと認識しています。
【都市機能施設について】
質問>
今後、学校や公共施設の老朽化による建て替えが想定されていることや、現在、能美市立病院のあり方検討会が開催され、病院の建て替えについても検討されるとのことだが、今後このような施設を建設していく場合には、計画に基づいて都市機能誘導区域に集約していくのか。
答弁>
立地適正化計画では、将来の人口分布や公共交通網を踏まえ、医療、福祉、商業、教育、文化、行政、これらの機能を集約するエリアを示す。学校や公共施設の老朽化に伴う建て替えや、能美市立病院の再整備においても、基本的に都市機能誘導区域を考慮して立地を検討する方針である。ただし、全ての施設を一律に集約するわけではなく、それぞれの施設の役割や地域の特性に配慮し、地域バランスを考えた配置を検討する。
中村発言>
それぞれの施設が持つ機能の面から適切な場所に設置ということもあるかとは思いますが、まちづくりという面から、立地適正化計画との整合性を十分図っていただきたいと思います。
【策定までのスケジュールについて】
質問>
令和7年度は予定どおり作業は進んでいるのか。また、令和8年度以降はどのような体制でどのように策定作業を進めていく予定か。想定される全体事業費も含め、策定までのスケジュールを聞く。
答弁>
現在、関連する計画や他部局の関係施策との整理について、委託業者により予定どおり作業を進めている。スケジュールについては、令和7年度に関連計画や統計資料の整理、基礎調査、現状分析を進め、令和8年度にかけては策定委員会での検討や地域への説明等を行い、その後、令和9年度末までにはパブリックコメントや都市計画審議会でのご審議を経て、計画の策定を完了する見通しである。なお、事業費については、計画策定に要する費用として総額2,200万円を見込んでいる。
中村発言>
この計画は、行政と住民や民間事業者が一体となってコンパクトなまちづくりを促進するための制度です。計画策定後も定期的な評価や市内の状況に応じての必要な見直しも行うべきだとも思います。
【総合文化祭・一般作品展示状況について】
質問>
今年、総合文化祭の後半に開催された各地区公民館開催教室や、その他の団体、一般市民からの一般作品展示について、展示内容や展示数、来場者の感想を聞く。
答弁>
展示内容は、絵画や書をはじめ、写真、生け花、盆栽、ステンドグラス、クラフトハンド、水引、パッチワークなどの芸術・工芸作品のほか、児童館や高齢者福祉施設の皆さんによる工作や共同作品、国際交流団体の活動紹介など多種多様であり、全体の展示数は1,751点であった。展示点数はその年によって変動があるが、市民が文化活動に親しむ機会や、成果を発揮できる場の充実につながっていると実感している。
また、来場者からは、「一度にいろんな作品を見ることができる」「知り合いの作品があるとうれしくなる」「すてきなものを見ると、自分もやってみたいと思う」といった感想が寄せられている。
中村発言>
例年、会場の入り口から奥まで、びっしり展示され、大変多いと感じており、関心度が高い事業と思っています。
【生涯学習情報の提供方法について】
質問>
来年度より「能美市生涯学習情報のご案内」の全戸配布が終了するが、文化活動を推進していくためには、情報の提供の在り方が非常に大きな要因になると思う。印刷物配布の終了に伴う対応はどのように考えているのか。
答弁>
必要な情報を分かりやすく提供するため、市ホームページを中心に情報を掲載する。また、広報のみや能美市公式LINEなども活用し、QRコードやリンクを貼り付けるなど発信方法を工夫するとともに、講座やイベントの開催時期に合わせ、よりタイムリーに情報提供する。
小中学生向けの講座やサークルについては、学校との連携により、コドモンを活用した情報発信を継続する。
このほか、インターネットなどに触れる機会が少ない方に対しては、これまでと同様に、公民館やコミュニティセンター、図書館などの公共施設でも紙媒体の情報を閲覧できるようサポートする。
生涯学習のサークルや講座の新規参加者の確保にも留意し、デジタルの力を活用し、全ての市民が等しく情報を得ることができるよう努める。
中村発言>
「能美市生涯学習情報」の全戸配布終了については、それぞれの事業に携わる団体の方や現在参加している市民の方から、「新規参加者の確保や、とりわけ文化を継承する子供たちの確保に影響する」と心配の声があります。
能美市は、体づくりや生涯学習などのメニューが豊富で、求めれば色々なことに挑戦できます。他市に自慢のできる環境です。
様々な創意工夫により、多くの市民の方々が、これまでと同様に、情報のキャッチができることを期待しています。