【能美トチポの登録状況について】
質問>
スタートしてまだ数か月ではあるが、直近での能美トチポの登録状況について、世代別の登録者人数はどうか。
答弁>
5月末現在の登録者は1,996名であり、このうち市民の登録者は1,658名、対象者4万3,319名に対して3.83%である。
また、市民の世代別登録者数及び人口割合は、10歳代では23名、0.88%、20歳代では133名、2.34%、30歳代では259名、5.18%、40歳代では372名、5.70%、50歳代では454名、5.98%、60歳代では249名、4.67%、70歳代では145名、2.44%、最後に80歳以上では23名、0.50%である。
中村発言>
市の商工振興に大いに有効であると期待されているが、一方で、「登録が複雑」「携帯電話は通話しか使わない」という声も聞きます。どちらかというと、アナログ世代といいますか、高齢者の方にそのような声が多いように思います。しかし、登録数をお聞きしたところでは、高齢者だけではなく、全体的に登録が進んでいないようです。
【能美トチポ未登録者への対応について】
質問>
アナログ世代の高齢者を含む、能美トチポに登録しない人、できない人へのポイント付与事業などの対応についてはどのように考えているのか。
答弁>
普及が進まない要因としては、能美トチポの認知度が低いことや魅力が伝わっていないこと、スマートフォン操作が煩雑で登録に時間を要することが課題であると認識している。高齢者をはじめデジタルが苦手な方向けには、町会・町内会長のご協力の下、出前講座の開催やデジタル公民館を活用したコミュニティサポーターによるスマホ教室に加え、7月からはマイナンバーカード休日窓口での登録サポートを行う。また、期限が迫っている登録キャンペーンについては期限を延長し、普及を促進してゆく。
今回の給付金事業は、紙でののみ応援特典券とデジタルを活用した能美トチポでの給付を併用しており、事業終了後、市民及び商業事業者を対象としたアンケートを実施し、それぞれの効果や課題を検証し、あらゆる世代にご活用いただき、域活性化につながるデジタル地域通貨となるよう取り組む。
中村発言>
今はまだ高齢者にはデジタル化の波に乗りにくい感があります。そういう状況下では、行政の施策はアナログ世代との共存にも配慮すべきかと考えます。これまでの紙でのポイントサービスを全て電子化するのではなく、またポイントを付与する事業を実施する場合には、デジタルポイント付与の形とこれまでのような紙の配布でのポイント制度を残すなどの、いわばハイブリット方式ということも必要だと思います。キャッシュレス決済に慣れている人もあれば、そうでない人もあります。能美市では、ぜひ誰一人取り残さない精神で、配慮ある施策の展開を期待します。
【生活支援車両「つなぐ号」の利用状況について】
質問>
能美市社会福祉協議会では、買物や通院、いきいきサロンなど、送迎などに利用する生活支援車両つなぐ号の貸出事業を行っているが、この「つなぐ号」については、地元で利用したいと思った高齢者や地域の方から「使いにくい」という声を聞いている。つなぐ号の利用実績はどうか。
答弁>
利用状況は、令和4年度から令和6年度までの直近3年間で、貸出件数は、辰口地区で4件、寺井地区で181件、根上地区でゼロ件であり、利用団体数は4団体である。また、利用の内容については、買物支援が168件、集いの場への外出支援が17件であり、その外出先は、のみ活倶楽部が15件、いきいきサロンが1件、会合が1件となっております。
中村発言>
やはり根上地区、辰口地区の利用は少ないようです。また、利用は買物がほとんどのようです。せっかくの「つなぐ号」を有効活用するために、民生委員や地域の方々と話合い、何らか工夫が必要ではないか思います。
【能美市版公共ライドシェアノルノミ運行拡大の見通しについて】
質問>
市では、ノルノミ運行を、「今後、市内全域に拡大できるようモデル地区での意見を聞きながら改善を図る。全国のモデルケースになるようにしていきたい。」としています。モデル地区のノルノミ運行の実証運行の期間はどのくらいに設定し、市内全域での運行拡大の時期など、今後の展開をどのように計画しているのか。
答弁>
現在、実証運行開始から3か月程度経過しているが、利用者が想定を下回っていることから、ノルノミを再度地元説明会等を通して周知し、まずは一度乗車いただくことで、その利便性を実感してもらうため、6月2日から6月20日までの期間、乗車料金を無料とするノルノミ乗車体験キャンペーンを実施している。乗車された方から、利用に当たっての課題等を聴取し、今後の制度改善につなげ、ノルノミの普及促進を図っていく。
今後の展開は、当面モデル地区での運行を実施し、事業が軌道に乗り、効果が確認をできた上で辰口地区の宮竹小学校校下周辺の交通空白地へ運行を拡大していく予定であるが、エリア拡大に向けて克服すべき課題もある。今後は、のみバスとノルノミの運行形態やコストバランスについて適時適切に判断をし、順次市内の交通空白地へ拡大していきたいと考えている。
中村発言>
能美市では、お買い物代行サービスやスマート物流の事業も進めていますが、やはり市内に出かけて、店員さんとあれこれしゃべりながら、そして品物をあれこれやと迷いながらのショッピングもコミュニケーションのため大事なことかと思います。交通手段の事業は、能美市と同様、各市で様々な実証実験を行いながら施策を進めていますが、能美市にはぜひ他市から羨ましがられるシステムの運行になることを期待しています。
【人間ドック(血管ドックや脳ドック)の受診状況について】
質問>
能美市ならではの血管ドックや脳ドックについて、能美市国保加入者の令和5年度と令和6年度の受診人数はどうか。
答弁>
能美市国民健康保険加入者の人間ドックの実績について、令和5年度、血管ドックの受診者は120人、脳ドックの受診者は60人。令和6年度、血管ドックの受診者は104人、脳ドック受診者は31人であった。
中村発言>
血管ドックや脳ドックの受診人数は、対象人数から考えると多くないようです。なお、血管ドックや脳ドックを50歳から5歳刻みの節目年齢で受診する際に、能美市国保加入者の自己負担は、能美市からの助成があっても血管ドック8,800円と脳ドック9,600円と合わせて1万8,400円となり、がんドックも併用すると2万8,000円から2万9,600円が必要となります。働き世代の50歳と年金生活の70歳では、この金額に対して負担感に差があるのかもしれません。特に70歳は能美市の節目ドック受診の最後のタイミングです。心臓病や脳卒中などの検査の血管ドックや、脳卒中や認知症などの検査の脳ドックは、介護が必要となる主な原因である認知症、脳血管疾患の予防のために必要な検査だと思いますので、受診の敷居が高くないことも必要かと思います。
【特定健康診査や人間ドックの受診促進について】
質問>
特定健康診査については、受診率は県内でも上位と言われていますが、50%を僅か超えたくらいで半数弱の方が未受検者、がんドックについても一桁か高くて20%弱である。また、血管ドック、脳ドックについても受診人数は多くない。これまでの特定健康診査や人間ドックの受診促進の取組と今後の取組方針はどうか。
答弁>
受診促進の取組として、特定健康診査の期間中に、国民健康保険の新規加入者や過去の保健指導対象者に対し、地区担当職員が電話や訪問による受診勧奨を実施している。加えて、健診受診歴や健診結果を分析し、不定期に受診されている人や生活習慣病のリスクが高いと考えられる人を抽出し、医師監修のアドバイスが入った個別通知を送付している。また、健診期間内に受診されなかった人を対象に追加健診の機会を設け、案内を個別に送付するなど、様々な未受診者対策にも力を入れて取り組んでいる。
今後の取組として、今年3月より開始した健康ポイント事業のみヘルスのアプリを活用し、特定健康診査の受診勧奨や健診結果を可視化することにより、セルフケアの重要性の意識づけを図り、アプリの利用者を増やすとともに、継続的な健診への受診を促進していく方針である。
中村発言>
健康寿命延伸のためにも、医療費削減のためにも、何よりも家族のためにも、私たち一人一人が必要性を自覚し、健診していかなければなりませんが、担当部署においても、引き続き市民への周知と受検しやすい環境への配慮を期待しています。