2020年~2024年はフリーでデザイナーをしながら校務支援員とICT支援員をしていた。
「校務支援員」は学校の校務システムに対する支援を行う。校務システムとは、出欠や成績を管理するシステムのことで、同一のシステムが導入されている学校に訪問し、設定支援や操作支援、システムを使用する先生たちへの操作研修会等を行うのが主な仕事だ。
「ICT支援員」はICT機器の導入や管理に伴う全般的な支援。生徒1人1台タブレット、オンライン授業の増加等で、学校現場におけるICT支援の需要が高まっており、具体的には生徒・教員用端末の設定、不具合時の1次対応、ICT機器を使用する授業支援や提案、研修など。
支援員の仕事はとてもやりがいがある。現場で直接お手伝いをする仕事なので、直接感謝されることが多い。校務は特に、担当している学校で使用している校務システムがかなり煩雑だったので、いつも忙しく時間がない先生たちは困っていることも多く、「待ってました!」と待ち構えていただいていることも多かった。
出欠と成績を登録するのがメインのシステムだが、それぞれ学校ごとに細かな規定があり、それに合わせて事前設定が必要で、また、出欠と成績を登録するための正確な手順を全先生に周知する必要がある。この「周知する」というのがおそらく一番難しく、学校に合わせたマニュアルの作成もよく行っていた。
ICT支援の方は、生徒さん・先生方が使用しているiPad等の不具合対応と、買い替えや新規購入時の設定(フィルタリング設定やwifi設定等)が多い。不具合時は思いつく限りのありとあらゆることを試し、それでもだめならググりまくって更に色々試すが、それでもどうにもならないときは、最終的には修理に出す。
支援員の需要は高まっており、今後もさらに高まるのではないかと思われる。諸事情で離れることになったが、また機会があればもう一度やってみたい仕事だ。ほとんどの先生は子ども達に愛情をもち、人のために能動的に動ける素晴らしい人ばかりだった。そんな素晴らしい先生たちの少しでも助けになれたことは、私にとってとても幸せなことだった。
忙しすぎる先生達の負担を少しでも減らして、先生が子ども達にかける時間を少しでも増やせるといいと思う。すべての子ども達に愛情をもって健全な教育を行うことこそが、日本の明るい未来を作っていく一番の要因のような気がするので。
2014~2019年頃は、ネットショップ運営に関する全般的な仕事をしていた。
「全般的」とは、ほぼ「何でも」ということだ。立ち上げから関わったので、仕入れ、商品画像作成、出品、カスタマーサポート、梱包、発送、在庫管理、クレーム対応などなど…ネットショップ運営に関わるほぼすべての仕事を経験したように思う。
ネットショップを立ち上げた最初の頃は商品画像やバナーなどの画像はほぼ全て作成していたが、売上が上がってきてからは、売上の管理とスタッフの管理が私のメインの仕事になった。画像に関しては外注を利用したり、別のデザイナーさんにお願いしたりするようになった。
売上の管理とは、ショップを出店している各モール(Yahoo、Amazonなど)での月の売り上げ目標を達成するために何をするか考え、実行するということだ。
具体的には、各モールの担当者と電話やメールでの相談・打ち合わせ、広告費を配分して適当な広告枠を購入(それに伴ってセール用のバナーやコピーをデザイナーに依頼したり、自分で作って、入稿する)、在庫状況を管理して仕入れの金額と量を適正に保つ、定期的に開催するセールイベントでセールにかける商品を選び仕入れの量を決定して仕入れをする…などなど。
スタッフ管理は、すべてのスタッフがスムーズに仕事ができるよう気を配り目を配り、売上目標を達成するために協力し、仕事の指示・決定をする。梱包・発送のみのスタッフさんも数十名いたので、その方たちに対しても快適にお仕事できるよう気を配りつつ、仕事の指示をする、困ったことがあればお聞きして解決する、といったことだ。
立ち上げてから徐々に商品が売れていき、ショップを拡大し、売上が上がっていくのは楽しかったが、とにかく休みがないのと業務が多すぎて起きてる間はずっと仕事しているような毎日だった。ネットショップは基本的に休みがなく、土日祝日盆正月など人が休んでいるときの方が商品が売れるので、自宅にいてもずっとスマホをチェックして在庫を切らさないように見張っていたり。
忙しいのが大好きな私にとって、息もつけないような、情熱的な日々だった。
2011~2013頃は、アメブロのカスタマイズをしていた。
「アメーバブログ」というブログサービスが流行していて、芸能人も多く利用していたし、割とカスタマイズが自由なのでHP代わりに使用する個人事業主も多かったように思う。
色々なデザインの仕事があるけど、デザインの仕事の中でこの仕事はだいぶ面白かった。「こういうイメージで!」とお客さんがはっきり指定してくることが多いので、それを具現化するというところにやりがいを感じていた。電話やメール(たまに直接)で打ち合わせをするのだが、そこでどれだけお客さんの好みや意図をくみ取れるかが全てで、「イメージどおり!」と言ってもらえた時はとても満足感があった。
「何かを売る」という目的とはちょっと違っていて、本人や会社やその人がやっていることをアピールすることが目的のブログページなので、その人の人となりがわかるというか「その人をイメージしてデザインする」というところが何だか面白かったような気がする。デザインしながら対話する、みたいな感覚というか。
デザインを気に入ってもらえたらまた別のデザインの仕事を依頼してくれるということもよくあったし、やり取りしているうちにお客さんと仲良くなれたりもして、満足度の高い仕事だった印象だ。
私という人間は、自分の中に表現したいものは特になく、相手がいてこそデザインすること(具現化すること)を面白いと思えるのだな、ということがわかった重要な仕事だった。
2008~2011頃は、健康食品の通販をやっている会社でDTPデザイナーをしていた。
色々な種類の健康食品を取り扱っていたが、メインの商材は「クロレラ」だった。なので、緑色ベースのデザインが多かった気がする。
商品を紹介するチラシやパンフレットやDMの作成、商品パッケージのデザイン、定期購入のお客様に同梱する「健康新聞」や「お客様の声」をまとめたチラシなどを作成していた。途中から商品企画に関わることになり、商品名やロゴデザインなどを考えたこともあった。
初めてデザイナーとして勤めた会社で、今見ると素人感満載のデザインだが、お客様の年齢層が高く「素朴な感じで見やすいもの」を求められていたので、ニーズには合っていたのだと思われる。
この頃は子どもが小さくて長い時間働けなかったので、15時までのパートタイムデザイナーだった。子どもの病気で休んだ時には在宅で挿絵を描いたりしていた(新聞内やチラシで使用)。イラストも全くうまくはないが、この時は喜んでもらえていたので、ここで仕事させてもらえて幸せだったなと思う。