牛嶋神社と向島一丁目睦会の歩み

牛嶋神社は、貞観2年（860年）に創建された、千年以上の歴史を誇る神社です。主祭神は須佐之男命で、古来より厄除け・疫病除けの神として篤く信仰されてきました。撫でることで病気平癒や健康長寿のご利益があるとされる「撫牛（なでうし）」や、日本でも珍しい形状をした「三輪鳥居」など、独特の信仰対象を持つことで知られています。

また、源頼朝が戦勝祈願を行ったという伝承や、江戸時代には葛飾北斎をはじめ多くの文化人が崇敬していたことでも有名です。地域に深く根ざし、時代を超えて人々の暮らしを見守ってきた存在です。

向島一丁目睦会は、この牛嶋神社を中心とした地域の「宮元町会」として、長年にわたり祭礼や神事の運営を担ってまいりました。睦会の担う役割は、単なる運営を超え、地元住民の絆を深め、江戸から続く伝統文化を未来へと伝える大切な柱となっています。

今も変わらず、地域の皆様とともにお神輿を担ぎ、太鼓を響かせ、にぎやかな夏の風物詩として受け継がれています。