指揮者紹介

日比野裕幸

Hibino Hiroyuki

 大阪府出身、クラリネットを13歳より始める。京都市立堀川高校音楽コース、東京藝術大学を器楽科クラリネット専攻で卒業、オーストリア・ウイーン国立音楽大学にて学んだ後、1989年帰国。東京でフリーランス奏者として活躍後、1991年仙台フィルハーモニー管弦楽団に入団する。1990,1991年パシフィック・ミュージック・フェスティバル(PMF)に参加、レナード・バーンスタイン、大植英次、佐渡裕、マリーン・オーサップ、クリストフ・エッシェンバッハ、マイケル・ティルソン・トーマス、ネーメ・ヤルヴィの各氏と共演する。1997年チョン・ミュン・フン指揮、アジアフィルツアーに参加し東京とソウルのコンサートに出演。1997、2001年第9、13回アフィニスサマーセミナーに参加。2001年小澤征爾音楽塾オペラプロジェクトⅡ「コジ・ファン・トゥッテ」に於いて、講師として演奏と指導をする。2008年シャルル・デュトワ指揮、第13回宮崎国際音楽祭に参加。

 ソリストとして仙台フィルハーモニー管弦楽団の定期演奏会、ニューイヤーコンサート、サマーコンサート等のソリストを務め好評を博している。2003年オーケストラ・アンサンブル金沢の第146回定期公演に於いてもソリストそして演奏、好評を博す。1997年NHK-FMに於いてブラームス作曲「クラリネットソナタ第1番」op120を録音、放送される。2002年「MIROIR」第三夜として、クラリネット独奏曲のみによるコンサート(レストラン パリンカ)を行う。2009年NHK総合テレビ「情報テラス」に出演(生放送)。2003年日比野裕之クラリネット演奏会「弦楽四重奏とともに」(イズミティ小ホール)を行っている。

 室内楽では、東京クラリネットフィルハーモニー、仙台ゾリステン、Ochla木管五重奏、エニグム・クラリネット・アンサンブルのメンバーとして活躍している。その他に、1993年月刊誌「バンドピープル」に於いて一年間誌上レッスンを執筆。全日本吹奏楽コンクール全国大会、日本音楽コンクールなどの審査委員を務めている。

 指揮者としては、2004年より「フィルハーモニアウインドオーケストラ」の常任指揮者として活躍しており、2009、2010年Wind Masterを結成し、オール アルフレッド・リード作品によるコンサートを、また、ザ・ウインド・オーケストラや仙台シンフォニエッタなどに指揮者として招かれ好評を博している。

 これまでに、クラリネットを文字清、海川雅富、故千葉國夫、故アルフレート・プリンツ、エルンスト・オッテンザマー、ウォルフガング・マイヤー、ライナー・フォン・レクムの各氏に、室内楽を山本正治、カール・エルベルガー、カミーロ・エルベルガーの各氏に師事し、指揮を下野竜也、湯浅勇治、パスカル・ヴェロ、広上淳一の各氏に師事している。

 2011年3月仙台フィルハーモニー管弦楽団を退職し、4月より宮城教育大学教授に就任。日比野裕幸ゼミナールとして宮城教育大学交響楽団を立ち上げこれまでに17回の定期演奏会を行う他、パスカル・ヴェロ氏による指揮者大解剖(指揮者講習会)、ダグラス・ボストック氏による指揮マスタークラス・仙台、こどもの夢ひろば”ボレロ”、ふれあいオーケストラ、フラッシュモブ等、幅広い活動を展開し、好評を博している。