芸術の秋、つるに集う

コロナ禍を越え、人々がふたたび集えたら

そんな願いを込めて、都留文科大学では「富士山プロジェクト2022ーつるのひと越えー」と題して4つのイベントをご用意いたしました。

富士山映画祭、富士山学講座、富士山音楽祭、富士山文学祭

都留市、富士山にゆかりのある作家、音楽家、映画監督、国内外の研究者、学生、市民の力がひとつになって、

新しい時代に向けての「希望」を発信してまいります。

富士山プロジェクト2022 

参加・入場の申し込み方法


富士山プロジェクト2022》への参加・入場をご希望の場合は、以下の青い「申し込みフォーム」のボタンをクリックして、必要事項(お名前、メールアドレス、参加ご希望のイベント、参加のきっかけ)をご記入のうえ、送信してください。参加費・入場料は無料です。なお、申し込み内容の変更、キャンセルの場合はお手数ですが、《富士山プロジェクト2022》実行委員会までメールにてご連絡ください(メールアドレスは<mt.fuji.project2022@tsuru.ac.jp>です)。また座席に限りがございますので、定員に達しましたら締め切りとさせて頂きます。多くの方のご来場をお待ちしています。

(決定版)富士山プロジェクト2022 ポスター 9_26_2022.pdf
10月22日(土)

富士山映画祭・富士山学講座

 都留市を舞台にした映画『雲の上』『典座ーTENZOー』を上演後、富田克己監督と耕雲院副住職の河口智賢氏のトークショーを行います。「食の安全」を考える「つるっ子プロジェクト」の取り組みについてもご紹介します。

 富士山学講座では「ムササビ観察会」を実施します。滑空するムササビをお楽しみに。

10月29日(土)

富士山音楽祭

「ガラコンサートー世界に響け 歌の輪」では都留文科大学の声楽家、ピアニストの教員、合唱団、地域の合唱を愛するみなさんが一堂に会して夢の共演を果たします。

「英語ミュージカルーFootlooseー」では都留文 Tsuru Drama Companyが1980年代アメリカを代表する高校生の物語を熱演します。

11月4日(金)・5日(土)

富士山文学祭

 富士山文学祭では本学特任教授でベルリン在住の日独バイリンガル作家多和田葉子先生とジャズピアニストの高瀬アキ氏、メゾソプラノの中村まゆみ氏による「言葉と音楽のパフォーマンスー情熱と反復ー」を行います。

 過去10年の多和田先生のパフォーマンスの軌跡を辿る記録映画『多和田葉子の旅する声の記録』もお楽しみに!


10月22日

  富士山映画祭  


2022年1022)12:30-17:30 2号館101教室

《都留からカンヌへ『雲の上』『典座−TENZO−』上映会+アフタートーク》

富田克也 (映画監督) 河口智賢(耕雲院副住職) つるっ子プロジェクト 聞き⼿ 瀬尾尚史(本学特任教授)

2019 年のカンヌ映画祭。世界中から集まった映画人、ジャーナリスト、そして観光客でひしめき合う海岸沿いのクロワゼット通りで異彩を放つ人々がいた。日本からやって来た5人の僧侶達である。坊主頭で僧衣姿の彼らのことを、フランスの日刊紙リベラシオンは「カンヌ映画祭で最も驚きでおののき、そこにいることを最も幸せに思い、最もエレガントな人々」と評した。彼らが出演している映画『典座−TENZO−』は、カンヌ映画祭で最も意欲的な作品が集められている批評家週間の特別招待作品としてワールド・プレミア上映されたのである。

その『典座−TENZO−』の主演を務めたのが都留市耕雲院副住職の河口智賢氏である。映画初出演である河口氏だが、その智賢という名に富田克也監督の作品に馴染みのある者はピンとくる筈だ。富田監督の⻑編処⼥作『雲の上』の主人公、刑務所から出所したばかりの寺の跡取り息子の役名がチケンなのだ。実は河口氏は富田克也監督の従弟であり、富士急行線の三つ峠の駅前から始まる『雲の上』もまた、都留市耕雲院と周辺地域を舞台にした作品なのである。

今回の富士山映画祭では、現在最も国際的な評価が高い日本人映画監督の一人である富田克也監督の、都留市を舞台とした 2 本の作品(⻑編処⼥作と最新作)を上映し、都留市からカンヌへと飛躍していった軌跡を辿っていきたい。また、『典座−TENZO−』で描かれた食の安全という問題にも焦点を当て、河口氏が本学の学生たちと取り組んでいる〈つるっ子プロジェクト〉の活動についても紹介する。


【スケジュール】

12 時 30 分〜14 時 30 分:映画『雲の上』上映

14 時 35 分〜15 時 20 分:トークセッションⅠ「都留からカンヌへ」

15 時 30 分〜16 時 35 分:映画『典座-TENZO−』上映

16 時 40 分〜17 時 30 分:トークセッションⅡ「『典座 −TENZO−』に見る食と信仰」


*長時間にわたるイベントですので、途中入場、退室も可能と致しますが、できるだけ上演時間にあわせてお越しください。

なお、受付の混雑を避けるため、10月21日(金)までに参加をご登録いただけましたら幸いです(当日受付も致します)。

都留からカンヌへ『雲の上』『典座-TENZO-』上映会+トーク

作品紹介・監督・出演者紹介

『雲の上』

暴力事件を起こし、刑務所から出所したチケンが久しぶりに故郷に帰ってきた。自分のいないうちに、少しずつ何か変わり始めている気配をチケンは感じ取る。⽼婆たちのうわさ話や、団地、仲間たち…。「紅雲院」は屋根の改修工事をしている。「紅雲院」には蛇たちが滝壺に集まって天に向かって遡り、屋根で体を赤く染めて龍になるという言い伝えがあった。その赤かった屋根の色が変わっていたのだった。チケンは「紅雲院」という寺の跡取り息子だ。刑務所に入ってからチケンは、以前は嫌っていた坊主になるために修行に出ようと決意していた。一方、幼馴染みのシラスはやくざになったと仲間から知らされる。シラスはやくざになってもなりきれず、足をあらいたいとチケンに言う。チケンは幼い頃に果たせなかった約束を果たそうと、シラスを助けようとして事件に巻き込まれて行く。8 ミリで撮られた映画美学校卒業制作にして、『国道 20 号線』『サウダーヂ』へと続く山梨三部作の第1作。中上健次、柳町光男に多大な影響を受け、制作に4年を費やした富田克也監督処⼥作。未ソフト化。

『典座 -TENZO-』

10 年前、本山での厳しい修行期間を終えた河口智賢(僧名・チケン)と兄弟子の倉島隆行(僧名・リュウギョウ)は、自らの生まれた寺へとそれぞれ戻っていった。

富士山の裾野に広がる山梨県都留市、耕雲院。智賢は住職である⽗と、⺟、妻、そして重度の食物アレルギーを抱える三歳の息子と共に暮らしている。全国曹洞宗⻘年会副会⻑としての顔も持ち、いのちの電話相談、精進料理教室やヨガ坐禅など、自分なりに今の時代に合った仏教というものを模索し意欲的な活動を続けている。修行時代に精進料理を任される役職“典座”だった智賢は、かつて自分自身もアレルギーに苦しめられ、それが本山の修行によって完治したという経験から高度に発展したこの現代社会にこそ仏教の教え、その中でもとりわけ日常全ての人間が行う“食”に関する問題が大切なのではないかと考えていた。「一体どうしたら多くの人々にそのことを伝えることができるだろう? そうだ。映画をつくってみたらどうだろうか?」たまたま従兄弟が映画監督をしていたこともあって、智賢は “典座”についての映画を⻘年会で製作することを思いついたのだった。

一方の兄弟子・隆行は福島県沿岸部にあったかつての自身のお寺も、家族も檀家も、すべてを東北大震災の時の津波によって流されてしまっていた。今では瓦礫撤去の作業員として軽トラックを走らせながらひとり仮設住宅に住んでいる。そんな隆行のことを人知れず⼼配している⻘年会の近藤は、山梨の智賢から届いたいのちの電話相談の携帯電話を隆行にも託そうとするが「俺、いま土建屋だから」と断られてしまう。年間 3 万人にものぼる自殺者を抱える現代日本。その日もいのちの電話相談には睡眠薬を飲み過ぎた⼥性からの電話がかかってくるのだった。そんなある晩、智賢の息子の智優が食物アレルギーによるアナフィラキシーショックで救急病院に運ばれてしまう…。

富田 克也 監督

Katsuya TOMITA


1972 年山梨県生まれ。2003 年に発表した処⼥作『雲の上』が「映画美学校映画祭 2004」にてスカラシップを獲得。これをもとに制作した『国道 20 号線』を 2007 年に発表。『サウダーヂ』(2011)ではナント三大陸映画祭グランプリ、ロカルノ国際映画祭独立批評家連盟特別賞を受賞。国内では、高崎映画祭最優秀作品賞、毎日映画コンクール優秀作品賞&監督賞をW受賞。その後、フランスでも全国公開された。2016 年、『バンコクナイツ』で第 69回ロカルノ国際映画祭・インターナショナルコンペティション部門で若手審査員賞を受賞。最新作『典座−TENZO−』(2019)は第 72 回カンヌ国際映画祭・批評家週間の「特別招待部門」に正式出品されたほか、マルセイユ国際映画祭では観客賞を受賞した。舞台となる土地で実際に生活を営む人たちへ取材を綿密に行い、非職業俳優を積極的にキャスティングする。ストリートのリアリティをフィクションに導入するスタイルで、世界で最も注目されている日本人監督の一人である。

河口智賢 主演・製作

Chiken KAWAGUCHI


1978 年、山梨県都留市生まれ。曹洞宗 耕雲院副住職。

駒澤大学卒業後、大本山永平寺にて4年間修行。修行で得た経験を活かし、坐禅や精進料理など「禅」の魅力を発信する布教活動に邁進する。曹洞宗布教師・梅花流師範・全日本仏教⻘年会理事・全国曹洞宗⻘年会第 22 期副会⻑を経て、積極的に地域、学校、行政また企業との交流を深め、現代社会が求める実生活に生きる仏教のあり方を参究する。主な活動として、参禅活動・精進料理教室・講演・坐禅とヨガなどのコラボレーション企画・地域食堂(子ども食堂)・お寺で学び、遊び、食事、体験する未来の寺子屋・雑誌掲載など多岐にわたる。映画『典座−TENZO−』を製作・主演した。




富士山学講座

 *詳細、申し込みは大学HPをご参照ください。

*なお、本講座は10月5日に定員に達したため、受付を終了いたしました。多くの方のご応募有難うございました。



2022年1022)16:30-18:30

《富士山の自然観察「ムササビ観察会」》 北垣憲仁本学教授・センター長


ムササビ観察会に参加してみませんか?

ムササビは、本州、四国、九州に生息する日本固有種です。つまり日本にしかいない哺乳類です。滑空する姿は子どもから大人まで人気で、全国でも盛んに観察会が開催されています。夜行性のムササビは、日没後、だいたい30分ほどして活動を始めます。その地域の日没時刻を調べて観察の準備をすると、うまく出会えるでしょう。

ムササビが暮らす場所には一つ大きな特徴があります。森に接した神社を好む傾向があるのです。ふつう神社にはご神木と呼ばれる大木があるからです。こうした大木にできた穴(私たちはこの穴を「洞(うろ)」と呼んでいます)で休んだり、子育てをしたりします。そして夜になると近くの森に滑空して食事をしたりします。

ムササビが滑空する時間は短いものの、一度、その姿を見ると決して忘れることのない感動を与えてくれるでしょう。森の雰囲気を味わいながら、生きものや自然の不思議を一緒に体験してみませんか?

都留文科大学地域交流研究センターでは、毎年、ムササビ観察バスツアーを開催しています。詳細は、都留文科大学のホームページもしくは、地域交流研究センターにお問い合わせください。

顔を出すムササビ

ムササビ滑空

10⽉29⽇

富士山音楽祭 

2022年10⽉29⽇(⼟)13:30開場 14:00開演 16:30終演 うぐいすホール ⼤ホール

《ガラコンサート ー世界に響け 歌の輪ー》

山本富美(S)向野由美子 梁取里(MS)渡辺正親(T)相田南穂子(R.Org.)立原勇(編作曲)木下真央 ⼗川菜穂(P)清⽔雅彦(Cond.T)栗田佳苗 保坂杏樹 奥山亜美(P学生)県立都留高校合唱部 県立吉田高校音楽部 都留市合唱連盟有志合唱団 都留⽂科⼤学合唱団


前半は声楽家、ピアニストとして活躍する都留文科大学教員や卒業生、現役学生による華やかなステージ。後半は近郊の⾼校、都留市合唱連盟有志、12年連続で全国合唱コンクール金賞を受賞している都留文科大学合唱団の演奏に続いて、全出演者による「富士山賛歌-富士山プロジェクト2022委嘱初演(編作曲:立原勇)-」が壮大に歌い上げられる。大学、学生、市民が創り上げる、高い芸術性と温かみを兼ね備えたガラコンサート(特別演奏会)を、響きの豊かなうぐいすホールでぜひお楽しみいただきたい。

富士山プロジェクト2022富⼠⼭⾳楽祭 ガラコンサートプログラム-9_6_2022.pdf

清水雅彦

テノール/ 指揮 / 進行役

東京藝術大学音楽学部声楽科を卒業後、宗教曲、日仏露歌曲を中心に数多くの演奏会に出演。継続開催しているリサイタルでは、委嘱も含め初演した多くの作品が出版されている。

一方各種コンクール、合唱祭、講習会等の審査・講評、Nコン放送初演、音楽雑誌・教科書への執筆、小中高音楽研究会や模擬授業講師、中南米・メキシコ・カリブ地域の声楽・合唱作品と作曲家研究や文化交流の一旦を担うなど、幅広い分野で活躍している。

著書に「コーラスを歌おう」(音楽之友社)「合唱エクササイズ指導編 1 指導編 2」(カワイ出版)等、その他DVD/CD等の録画・録音が多数ある。

現在、都留文科大学教授、東京藝術大学非常勤講師。日本合唱指揮者協会ならびに「音楽樹」会員。全日本合唱連盟青少年委員。

十川菜穂

ピアノ

3歳よりピアノを始める。桐朋学園子供のための音楽教室、桐朋女子高校音楽科、桐朋学園大学ピアノ科卒業後渡仏。

パリ・エコール・ノルマル音楽院をコンサーティストディプロムを取得し修了。国立ブーローニュ音楽院伴奏科を満場一致でプルミエ・プリを取得し修了。ピカルディー・ヨーロッパ音楽コンクール第1位、イル・ド・フランス国際ピアノコンクール第2位など受賞。帰国後はフランス音楽を中心とした毎年のリサイタルや室内楽など演奏活動を行っている。

2022年は日本クロアチア音楽協会(5月)、日本ブラームス協会(8月)の例会に出演。都留文科大学准教授、桐朋学園大学非常勤講師として後進の指導にも当たる。

高島千香

ソプラノ

山梨県大月市出身。国立音楽大学附属音楽高等学校、同大学器楽学科ピアノ専攻卒業。大学在学中に高島ピアノ教室を開講。ピアノ、声楽、ソルフェージュなど後進の指導にあたっている。

ピアニストとしては、市内複数の合唱団の伴奏やソリストとの共演を行っている。また、中学生で大月市民合唱団に入団して以来、恵比寿ガーデンプレイスクワイヤ等、多数の合唱団に参加。女声アンサンブル「フェリーチェ」ではソプラノを担当し、数々のコンクール入賞を果たした。

現在、大月市民合唱団常任指揮者や都留高校合唱部外部講師、千草会こども合唱団の指導者などを務めている。2019年からは、都留文科大学の非常勤講師に着任し、合唱の授業を担当している。

山本富美

ソプラノ

東京藝術大学、同大学院修士課程及び博士後期課程修了。ミラノ・ヴェルディ音楽院修了。ベッリーニ、マリアカナルスなど国際声楽コンクールに入賞後、米国ボストンにて、ヘンデル『エジプトのイスラエル人』でデビュー。カンタータシンガーズ&アンサンブル及び古楽アンサンブル"Et Cetera"のメンバーとして、オラトリオや現代曲の初演及びレコーディング、古楽の演奏会に多数出演。約10年間海外で活動後帰国。帰国後は日本歌曲の研究も進め、香月修“雲雀”、大中恩 歌曲集“きえないこころ”、千原英喜歌曲集“ある真夜中に”などを初演。教会コンサートに於いてパイプオルガン、リードオルガンとの共演も多く、最近は童謡唱歌の普及にも力を入れている。原久貴“田中千鳥による八つのうた”を委嘱初演、楽譜出版。都留文科大学非常勤講師。二期会会員。

相田南穂子

リードオルガン

東京音楽大学音楽学科ピアノ専攻卒業、同研究科オルガン専攻修了。聖グレゴリオの家宗教音楽研究所教会音楽科修了、同専攻科修了。教会奏楽奉仕の傍ら、日本リードオルガン初代会長佐藤泰平氏に影響を受けリードオルガンの演奏に興味を持ち始める。これまでに、ビクター「原典による近代唱歌集成」などのCD録音にリードオルガンで参加。現在は主にリードオルガンによるソロ、童謡・唱歌・日本歌曲の伴奏などの演奏活動を行っている。

また失われつつある楽器の修復を目指してリードオルガンの構造と修理法を学んでいる。日本オル

ガニスト協会会員、日本リードオルガン協会会員。日本聖書神学校、キリスト教音楽院講師。

向野由美子

メゾソプラノ

東京藝術大学卒業、同大学大学院修了。

2005年「ラ・チェネレントラ」ティスベ役で藤原歌劇団デビュー後、翌年同歌劇団公演「蝶々夫人」スズキ役を演じて好評を博し、その後も同歌劇団公演の出演を続けている。ズボン役を得意とし、藤原歌劇団公演「フィガロの結婚」 ケルビーノ、「カプレーティとモンテッキ」ロメオにて好評を博した。また、日生劇場公演 オペラ「アイナダマール」にて、スペインの詩人“ガルシア・ロルカ”を演じた。その他「コジ・ファン・トゥッテ」ドラベッラ、「カルメン」カルメン等持ち役とする。バッハ「マタイ受難曲」、マーラー「復活」「大地の歌」等、宗教曲のソリストも多数務める。

共立女子中学高等学校・都留文科大学非常勤講師、藤原歌劇団団員。

木下真央

ピアノ

桐朋女子高等学校音楽科を経て桐朋学園大学ピアノ専攻卒業。

2007年パリ国立高等音楽院入学と同時に渡仏し、2012年同音楽院を最優秀の成績で卒業。第2回チェコ音楽コンクール(在日チェコ大使館主催)第3位 及びマルティヌー賞受賞。

第15回ショパン国際コンクールin ASIA一般部門金賞受賞(最高位)。

現在、日本において演奏活動を行う傍ら後進の指導にもあたっている。神奈川県立相模原弥栄高等学校音楽科、都留文科大学非常勤講師。

立原勇 作曲

富士山賛歌 編作曲家

東京都足立区出身。東京藝術大学作曲科卒。卒業後、宗教音楽をテーマにヨーロッパ・中東および東南アジアを訪れる。エルサレム滞在中の筆による "Sinfonia"-for orchestra が日本交響楽振興財団第17回作曲賞受賞後、サントリー音楽財団主催の芥川作曲賞にノミネート。国際コンクールでは、FIMS国際コンクール審査員特別賞(スイス)など受賞。

作曲を浦田健次郎、山田 泉、松村禎三の各氏に師事。武満徹の最晩年のアシスタントを勤める。東京藝術大学非常勤講師を経て、人間総合科学大学に勤務。また都留文科大学および武蔵野音楽大学にて非常勤講師も兼任。メランジェ合奏団メンバー。日本演奏連盟会員。

梁取里

メゾ・ソプラノ

福島県出身。都留文科大学文学部初等教育学科音楽専攻卒業。東京藝術大学音楽学部声楽科を経て、同大学院音楽研究科修士課程、博士後期課程修了と同時に博士号(音楽)を取得。

在学中に国際ロータリー財団第2530地区奨学生としてウィーンへ留学、その後シュトゥットガルト音楽演劇大学でドイツ歌曲を中心に研鑽を積む。G.ボッセ指揮 J.ハイドン《ハルモニー・ミサ》、藝大モーニングコンサートにて高関健指揮 R. ワーグナー《ヴェーゼンドンクによる5つの歌》等、各地の演奏会でソリストを務める。現在は、演奏活動の他に、城西川越高等学校、本郷中学・高等学校、立正大学付属中学・高等学校にて非常勤講師を務め、音楽教育にも力を注いでいる。

渡辺正親

テノール

兵庫県出身。都留文科大学、東京藝術大学卒業。

現在、新国立劇場合唱団契約メンバー、洗足音楽大学演奏要員、Newline 中国人留学生予備校講師。第二回K声楽コンクール第2位、市川市文化振興財団 第32回新人演奏家コンクール声楽部門優秀賞受賞、イタリア声楽コンコルソミラノ・ロイヤルティガー両部門本選入選。

Emil Rotundu international concert 3rd Prize 受賞。

これまでに新国立劇場主催公演に多く関わる傍ら、オペラ「ラ・ボエーム」ロドルフォ役、「ランメルモールのルチア」エドガルド役、ヴェルディ「レクイエム」テノールソリスト、ベートーヴェン「第九」テノールソリスト、瑞浪市ミュージカル「瑞浪ものがたり」龍王役などを務める。CM,アニメなどのレコーディングに多数出演。 TIVAA修了。ニューヨークIVAI修了。

保坂杏樹(4年)栗田佳苗(4年)連弾ピアノ 坂本弥音(3年)奥山亜美(3年)都留文科大学合唱団指揮/ピアノ

上記4名は、都留文科大学教養学部学校教育学科音楽系に所属する学生で、小学校教員に必要とされる全般的な学びを

深めながら、音楽の研鑽をも高く積み上げています。

なお本日のガラコンサートには、音楽系所属学生が多数スタッフとして関わり運営しています。


【 合唱団 】

山梨県立都留高等学校合唱部(顧問:関あゆみ)

都留高校合唱部は少人数ですが、皆で楽しく合唱に取り組んでいます。

今回はみなさんとご一緒でき、多くのことを学べるのではないかととても楽しみにしています。どうぞよろしくお願いし

ます。


山梨県立吉田高等学校音楽部(顧問:徳満裕樹)

こんにちは、吉田高校音楽部です。私たちは現在、男女計28名で活動しています。先輩後輩分け隔てなく、明るい雰囲

気の部活です。感染症の影響で様々なことが制限されていますが、自分たちの目標に向かって日々楽しく練習しています。

今回はこのような貴重な経験をさせていただき、ありがたい気持ちでいっぱいです。多くの団体の皆さんと一緒に歌える

ことに感謝するとともに、一日も早く平和な日が訪れることを願い、全員で精一杯歌いたいと思います。


都留市合唱連盟有志合唱団

本連盟は、昭和54年市内7つの合唱団で設立されました。現在幼稚園から中高・大学そしてシニアまで17団体290名の会員

数です。今年は、コロナ禍で中止していた5月の合唱講習会と10月の都留市合唱祭、12月の市民第九演奏会も開催の運びと

なりました。講習会では、清水雅彦先生に「愛する歌」から5曲ご指導をいただき、久しぶりの合唱に、心が躍りました。

今日はその中から3曲を有志が集まり発表いたします。清水先生の指揮で歌えることに大きな喜びを感じています。


都留文科大学合唱団

1963年に創立された約60年の歴史をもつ大学混声合唱団です。山梨県都留市の豊かな自然のなか顧問・常任指揮者の清水雅彦先生のご指導のもと、現在約50名前後の仲間とのびのび活動しております。昨年11月20日に岡山シンフォニーホールで行われた「第74回全日本合唱コンクール全国大会 大学ユースの部」では、金賞(12年連続12回目)あわせて文部科学大臣賞を受賞しました。また、毎年12月の第2日曜日(世界合唱の日)には、その年の集大成として定期演奏会を行なっており、今年は12月11日に都の杜うぐいすホールにて開催予定です。たくさんのご来場をお待ちしております。OBOGの皆様や地域の方々、応援してくださる皆様への感謝の想いを胸にこれからも「文大サウンド」を響かせていきたいと思います。

2022年1029)16:30開場 17:00開演 19:00終演

うぐいすホール ホール

《英語ミュージカル-Footloose-》Tsuru Drama Company 演出 中原和樹

FOOTLOOSE is presented by permission of Toho Music Corporation

on behalf of Concord Theatricals, New York City. www.concordtheatricals.com.


 「都留国際学祭2017」で「なりきりシェイクスピア劇場」として始まった英学科の英語劇のグループが、学科を超えた「英語ミュージカル」の劇団に発展。コロナ禍の制約がありながらも2020 年には《The Wiz――オズの魔法使い》2021年には《Anne of Green Gables――⾚⽑のアン》を上演しました。

 本公演では1980年代アメリカの高校生たちの青春を描いた《Footloose》を上演します。英語のみで劇を作り上げるEnglish through Drama の英語教育の法は等学校の英語教育にも応の可能性が広がるため、TDC の舞台を都留市などの小中高生たちが鑑賞することで、英語、ミュージカル、都留文科大学に憧れを抱くどもたちが地域に増えることと期待されます

2022年のTDCについて

 今年のTDCは、主に3つの軸を持って活動しています。

(圧倒的な) 自己肯定感を持つ

Breakthrough (壁を打ち破る)

③主体的に考え、行動する

英語演劇という、馴染みのない経験を通して、自分を知り、受け入れ、新たな視点や道を切り開き、それらを自ら行動する事で掴み取る。そして、自分だけでなく、仲間と共に作品を作ることで、「今、自分たちにしか作れない」 瞬間を、感動を、人の心に届けたいと思っています。 人との繋がりを実感し、人に感動を届ける。そのために、自分も仲間も、受け入れ、1人の人として成長していく。家族のような、暖かく大切な居場所であるTDC2022 の形を、お届けします。


Footlooseについて

 シカゴ生まれのレン・マコーミックが、 アメリカの小さな田舎町ボーモントに転校してくる。 その町では、ある高校生が起こした事故をきっかけにダンスもロックも禁止されていた。シカゴという都会で育ったレンは、街の閉鎖的で常に監視されているような異様な環境に馴染めずにいた。町の人々と対立がありながら、牧師の娘エリエルとの関わりをきっかけに、音楽やダンスを通じて自由を手にするため、レンは仲間と共に大人たちに立ち向かう。

レンが音楽やダンスを取り戻すために、大人たちに立ち向かう様子は、コロナ禍によって行動を制限され、抑圧された生活を必死に生きる人々と重なる部分があると感じます。 さらに、子供と大人の狭間を生きる若者の葛藤が繊細に描かれていて、学生という立場の自分だからこそ共感できる部分もあります。 作中の人物たちのパーソナリティや心情の変化、さらに、力を入れたダンスと歌にも、ぜひ注目して頂きたいです。

《英語ミュージカルーFootlooseー》

Tsuru Drama Company 演出家・出演者紹介

Director, playwright, stage manager, acting coach, who is creating the stages which would not be categorized in already-existing framework doing the collaboration between some kinds of arts, which are not only performing arts.

In the creation, he requires the actors to find the way to EXIST on the stage, not to think of HOW to act using the method of the realism and also the essence of the psychology, in other words, he needs actors to be TRUE to themselves.

He needs the artists to live in the moment before being an actor / dancer / music player etc, in other words, to be borderless.

From being able to achieve to BE or to Live here, in the moment, he starts to create the artworks.

演出家 中原和樹 Kazuki NAKAHARA

演出家・劇作家・舞台監督・アクティングコーチとしての顔を持ち、多種多様な活動を同時に進めている。生演奏の音楽と芝居との融合、現代美術・舞踊・舞踏・他ジャンルとクロスオーバーするような舞台作品製作を続け、既存の枠組みに囚われない表現を創作する。

作品創作に於いては、リアリズム演劇の方法論を引用しながら、人間の観察と心理学の応用から真実の演技を導く方法を模索し、俳優がいかに「振る舞う」かではなく、いかにそこに「存在するか」を突き詰める。

俳優、ダンサー、歌手といった分野分けの前に、表現者として舞台に生きることを必要とし、人間の存在を基本として作品を構築していく演出技法を用いている。

英文学科 3年 金谷太誠 Ren McCormack

Renはシカゴから引っ越してきたダンスとロックを愛する高校生。今、本当の自由を手に入れるため、同級生達と共に動き出す。

文学研究科 1年 戸沼瑛弥 Ariel

Arielは街に縛られつつ、夢へ向かおうとする牧師の娘。彼女があなたの10代の思い出に寄り添えたなら嬉しいです!

英文学科 3年 石川将 Shaw Moore

Bomontの絶対的権威であるShawは、大きな壁としてRenの前に立ちはだかります。Shawの人間関係にも注目して見てください!

英文学科 1年 田村真悠 Willard Hewitt

Willardは真っ直ぐな性格で、ママから言われたことを守る素直な人間ですが、気が短くすぐに喧嘩をしてしまう面もあります。

比較文化学科 4年 小山萌絵 Rusty

Rustyは喋りたがり屋で気が強い、いつも自信に溢れている女の子です。すごく仲間思いで一途な彼女の姿を歌とダンスで鮮明に演じます。

英文学科 3年 小林由奈 Ethel

Ethelは、Renの母親であり、彼の良き理解者である。Renと同様、ボーモントに馴染めずにいるが、強いシングルマザーになろうとする、強く優しい女性である。

英文学科 2年 内谷桃花 

Vi Moore

Arielの母でありShawの妻のViは、ある事故をきっかけに2人の心の距離が離れている現状を心配し、また家族として一つになりたいと願っている。

英文学科 3年 大久保太郎 Chuck Cranston

Chuckは豪快なキャラクターで、いつも格好良く振る舞っています。演劇内ではRenの恋敵として登場します。

キャスト②

中川珠輝(英文学科4年・Travis/Cowboy)、淺野友里子(国際教育学科4年・Wendy Jo

齋藤夕姫(英文学科2年・Lulu)、清水佳菜恵(英文学科2年・Band member/Student)辻村佳音(英文学科2年・Urleen)、北畑希実(地域社会学科2年・Principal/Garvin)、恵比寿葉月(英文学科1年・Coach)、松尾未知(英文学科1年・Lyle)、大槻明日香(国際教育学科1年・Eleanor)、佐藤友愛(国際教育学科1年・Betty)、亀山眞美(国際教育学科1年・Wes/Bickle

スタッフ(写真なし)4

遠藤理香(英文学科4年・音響)、大山倖正(英文学科3年)、皆川志乃(英文学科1年・照明)、小林永実(英文学科1年・音響)

11月4・5日

富士山文学祭  

2022年11月4日(金) 17:00-18:00  うぐいすホール ホール

記録映画「多和の旅する声の記録」ソン・へジョン(撮影・監督)

2010年、春、東京、一人の韓国人が多和田葉子の「声」を聴き、その「声」に取り憑かれ、世界を旅する「声」を追いかけた、10年間の記録。「全く違う言語しか使わない環境に自分をおいたらどうなるか、人体実験しようと」(多和田葉子;東京新聞、2020年6月4日)ソン・へジョンは人体実験の実験台になり、母語の外へ出ることで、自分を取り巻くさまざまな境界を取り払い、世界へとつながる。文学研究から始まった10カ国におよぶ「声のフィールドワーク」は、多和田葉子のことばが、生き物のように本から飛び出て、声となって飛び回る瞬間で溢れていた。身を惜しむことなく実験台としてことばが向かう先を眺め続けたソン・ヘジョンの初ドキュメンタリー作品。今回の富士山プロジェクトバージョンに改めて編集した映像を上演する。


Documentary Film: Fieldwork of Yoko Tawada's Voice Traveling around the World 》

Filmed & Directed by Hye-Jeong Son

In the spring of 2010, in Tokyo, a South Korean woman heard the "voice" of Yoko Tawada, became obsessed with it, and followed it as it traveled around the world, documenting ten years. She was "trying to experiment on the human body to see what would happen if I put myself in an environment where I only used a completely different language" (Yoko Tawada; Tokyo Shimbun, June 4, 2020) Song Hee-Jeong became a test subject for human experimentation, and by going outside her native language, she removed the various boundaries surrounding her and connected to the world. Her "voice fieldwork," which began with literary research and spanned 10 countries, was filled with moments when Yoko Tawada's words leapt out of books like living creatures and flew around as her voice. This is the first documentary work by Song Hye-Jeong, who has continued to watch where words are headed as an experimental subject without sparing herself. This time, she will present a re-edited version of the film especially for《Mt. Fuji Project 2022》 at Tsuru.

18:00開場 18:30 開演 (20:00終演予定)うぐいすホール ホール(Being Human Projectとの共催)

言葉と音楽のパフォーマンス「情熱と反復」 》

多和 Yoko TAWADA(本学特任教授・詩・作家)

瀬アキ Aki TAKASE(作曲家・ジャズピアニスト)

中村まゆみ Mayumi NAKAMURA(歌⼿・メゾソプラノ)

2017年8の「都留国際学祭」で《HOKUSAI――いまを朗読、いまを弾く》で浮世絵に「言葉と音楽」を接続した本学特任教授で作家の多和⼦氏とピアニスト高瀬アキ氏のベルリンを中心に世界で活躍する二人のパフォーマンスは20年以上の実績がある。そこにメゾソプラノの中村まゆみ氏が加わり「言葉と音楽」をめぐる新たなパフォーマンスを披露する。多和田葉子氏は芥川賞、紫綬褒章、ドイツのクライスト賞、全米図書賞と国内外の数々の賞を受賞。今年『群像』に連載していた『太陽諸島』が2022年9月に講談社から出版される。

情熱と反復 ―― すでにあの世の住人となっている葛飾北斎がフリーダ・カーロの絵を見つけ、手紙を書いてみようと思い立つ。北斎は富士山を繰り返し描き、フリーダは自画像を繰り返し描いた。反復は情熱の一つの形式なのかもしれない。音楽も、また文学も、反復なしでは考えられない。別の風景、別の人物を描いているように見えても、必ず元の場所に戻ってきて、新しく出発するアーチストの姿がある。フリーダ・カーロは画家であると同時に、その画家が描く女性の身体の持ち主でもある。それは欲望を諦めることなく、反復を恥じることなく、執着をよしとする肉体である。もしもフリーダ・カーロの絵が歌い出すことがあったら、それはカルメンの声のように聞こえるのではないだろうか。


Performance of Words, Voice and Music

"Passion and Repetition"

In August 2017, at the Tsuru International Culture and Education Festival, the Tsuru university's specially-appointed professor and a bilingual (Japanese and German) writer and poet, Yoko Tawada and a Jazz impromptus pianist Aki Takase, who connected "words and music" to Ukiyo-e in "HOKUSAI--Reading the Present, Playing the Present", and two people active in Berlin and around the world, have been performing together all over the world for more than 20 years. Mezzo-soprano Mayumi Nakamura will join them to present a new performance about "words and music". Yoko Tawada has received numerous domestic and international awards, including the Akutagawa Prize, the Medal with Purple Ribbon, the German Kleist Prize, and the National Book Award. Her latest novel,"Taiyo Isles," which was serialized in "Gunzo" this year, was published by Kodansha in September 2022.


"Passion and Repetition" -- Hokusai Katsushika, already a resident of the afterlife, finds Frida Kahlo's painting and decides to write to her. Hokusai repeatedly painted Mt. Fuji, and Frida repeatedly painted self-portraits. Repetition may be a form of passion. Music and literature cannot be conceived without repetition. Even if the artist seems to be painting a different landscape or a different person, there is always an artist who returns to the original place and starts anew. Frida Kahlo is both a painter and the owner of the female body she paints. It is a body that does not give up on desire, that is not ashamed of repetition, and that is good at obsession. If Frida Kahlo's paintings were to sing, it would sound like Carmen's voice.

本学特任教授・作家

多和田葉子

Yoko Tawada

東京に生まれ、22歳で渡独。早稲田大学でロシア文学を専攻し、ハンブルク大学でドイツ文学を学び、チューリッヒ大学で博士号を取得。1987年に最初の詩集をkonkursbuchverlag Claudia Gehrkeから出版して以来、日本語とドイツ語の両方で執筆を続けている。日本語の著書のほとんどは講談社と新潮社から出版されている。英語版はNew Directionsから、フランス語版はÉditions Verdierから出版されている。高瀬アキとのコラボレーションによる朗読やパフォーマンスも積極的に行っており、世界中を旅している。クライスト賞、芥川賞、谷崎賞などの他、数々のフェローシップや賞を受賞し、英語版『献灯使』(The Emissary)では全米図書賞を受賞している。著作は30カ国語に翻訳されている。

Yoko Tawada was born in Tokyo, she moved to Germany at the age of 22. She first majored in Russian literature at Waseda University in Tokyo, studied German literature in Hamburg and received her PhD in Zurich. Ever since she published her first collection of prose and poetry in 1987 by konkursbuchverlag Claudia Gehrke, she has been writing both in Japanese and German. Most of her Japanese books are published by Kôdansha and Shinchôsha. English translations are with New Directions and French translations are with Éditions Verdier. She has also been active in giving readings and performances in collaboration with musicians like Aki Takase, travelling extensively throughout the world. Tawada is the recipient of numerous fellowships and awards, including the Kleist Prize, and two of Japan’s most-sought literary awards, the Akutagawa Prize and Tanizaki Prize. The English version of “Kentoshi” or “The Emissary (2018)” has won the U.S. National Book Award for Translated Literature. Her books are translated into 30 languages.

ピアニスト・作曲家

高瀬アキ

Aki Takase

大阪生まれ。1988年よりベルリン在住。ヨーロッパを中心にジャズ、即興音楽シーンで活躍。国際的に高く評価され、欧州を中心に世界各地で演奏活動している音楽家。90年からは音楽監督アレクサンダー・フォン・シュリッペンバッハと共に ベルリン・コンテンポラリー・ジャズ・オーケストラを率いて演奏活動を開始し、ベルリンのハンス・アイスラー大学客員教授(1997~2000年)。PLAYS FATS WALLER、LA PLANETE、LOK.03、SO LONG ERIC プロジェクト等で活動する他、 DUOでハン・ベニンク、ルイ・スクラヴィス、ルディ・マハール,デイヴィッド・マレイ、ダニエル・エルドマン、シュリッペンバッハと演奏。2018年より新グループ JAPANICを結成。2021年春にダニエル・エルドマンのDUO "Isn’t it Romantic“ (ハンガリーのBMCレーベル)、又AUGE TRIO (Michael Griener, Christian Weber) スイスのINTAKTよりいずれも発売中。

ベルリン新聞文化批評家賞(1999年)、SWRラジオ局2002年度最優秀音楽家賞、2004年度ドイツ批評家賞ジャズ部門年間ベスト・レコード賞併せて9回 受賞 (1988-2007)

2018年度 ベルリン・ジャズ賞を受賞

2021年度 ドイツジャズ賞(ピアノキーボード部門)German Jazz Preis 受賞

2021年度 Albert-Mangelsdorff Preis 2021 (アルバート マンゲルスドルフ賞)

Aki Takase (Pianist, Composer ) was born in Osaka , Japan.

1981 at the Jazz Festival in the Philharmony of Berlin.

1988 She started to live in Berlin.

She had intensive works with Alexander von Schlippenbach „Berlin Contemporary Jazz Orchestra“,

1997-2000 guest professor at Hanns -Eisler music university in Berlin.

Many projects like "W.C Handy", "Plays Fats Waller", "La Planete" and "So long Eric Dolphy"

"In Duo" with David Murray, Rudi Mahall, Louis Sclavis, Alex v. Schlippenbach, Han Bennink. ..

"She received Berliner Zeitung" Award (the best Artists of 1999 in the Berlin Newspaper)

The "SWR Jazz" Award 2002.

"The German Record Critics‘ Award 9 times (1988-2017).

"JAZZ PREIS BERLIN" Award 2018.

2021 German Jazz Preis 2021

2021 Albert-Mangelsdorff Preis

メゾソプラノ

中村まゆみ

Mayumi Nakamura

神奈川県茅ヶ崎市出身北鎌倉女子学園高等学校音楽科卒業。東京音楽大学音楽学部声楽科オペラコース卒業、同大学研究科オペラコース修了。2000年に渡独。ウィーンやベルリンで声楽のマスタークラスに参加するなど声楽のテクニックや表現力の向上に日々努力を重ねている。今では教会でのコンサートやベルリンドーム、ベルリンコンサートハウスでのコンサートにソリストや合唱として参加 。その他 指導者として身体の仕組みを重視したヴォイストレーニングや専門的な声楽レッスンなど、ベルリンを拠点として活動している。

2018年からジャズピアニスト高瀬アキとデュオで「 CarmenRhapsody 」プロジェクトをスタートさせ、最近ではサックス奏者 Daniel Erdmannとチェロ奏者 Vincent Courtoisを加えBMC(ブダペストミュージックセンター)で「 Carmen Rhapsody 」のレコーディングを行った。今後2023年1月に「 Carmen Rhapsody」CDリリースコンサートがケルン日本文化会館(Japan Foundation)のニューイヤーコンサートとして開催される。そのコンサートには世界的な活躍が目覚ましい現代美術家の塩田千春が舞台美術として参加。

Mayumi Nakamura was born in Chigasaki, Kanagawa, Japan.

Graduating from Kita-Kamakura Joshi Gakuen High School Music Department, she studied in Opera Course at Tokyo College of Music and its Master of Music . 

She has lived in Germany since 2000.

She has worked to improve vocal technique and expressiveness, participating in vocal master classes in Vienna and Berlin etc…, and participate in concerts in she sang as a solo and chorus at Berlin Dome, Berlin Konzerthaus and Churches. 

As an instructor of vocal training based in Berlin, she emphasizes the structure of the body,

In 2018 she started the DUO performance with Aki Takase, "Carmen Rhapsody“. Recently they had recording with Daniel Erdmann and Vincent Courtois at Berlin Music Center.

The Carmen Rhapsody’s CD release concert will be held at the Japan Cultural Center in Cologne for the New Year concert in 2023. Chiharu Shiota, a world-renowned Japanese performance and installation artist, will participate in that concert as a stage designer.

撮影・監督

ソン・へジョン

손혜정、 Son HyeJeong

韓国出身。西京大學校(韓国)哲学学士。多和田葉子を研究するために2010年来日。東京大学大学院人文社会系研究科(現代文芸論)修士・博士課程を修了。修士論文は『循環する感覚の文学―多和田葉子における「ことば」と「声」』。日本学術振興会特別研究員(DC2)として「声のフィールドワーク」を行い10か国を渡る多和田の文学活動を追いかけ、さまざまなメディアを駆使することで、境界を跨ぎ前例のない文学研究を試みた。現在、多和田葉子の声にまつわる旅映画を製作中。

Hye-jeong Son

Born in South Korea. B.A. in Philosophy, Seokyung University in Seoul. Came

to Japan in 2010 solely to research Yoko Tawada.

She received M. A. and completed Ph.D. programme from the Graduate School

of Humanities and Sociology (Contemporary Literature) at the University of Tokyo.

Her Master's dissertation is entitled "VOICE IN THE WORK OF YOKO TAWADA

:Literature’s Oral Leaps: A Fieldwork-based Perspective. "

As a JSPS Research Fellow (DC2), she traveled across 10 countries to follow Tawada's literary activities through "voice fieldwork" and attempted a boundary-crossing and unprecedented literary study by making full use of various media. She is currently working on a travel film about Yoko Tawada's voice.





2022年11月5日10:30-12:00 5号館1階101教室

《国際学会 日本発「世界文学」ワークショップ》

UN/REAL: Kazuo Ishiguro's Alternative Imagination for 21st Century Living

Sebastian Groes & Max Berghege(University of Wolverhampton)

Alex Goody(Oxford Brooks University) Megumi Kato(Tsuru University)

Co-hosted by:David Karashima(Waseda University)Yoshiki Tajiri & Kunio Shin(University of Tokyo)


UN/REAL Project では 文学研究者とテクノロジーを担うデザイナーなどが⼀緒になってカズオ・イシグロ、村上春樹など日本発の世界文学の作品を読み解いていく。ヴァーチャル技術が発展するなかで、21世紀の私たちの方、暮らしがどうなっていくのか日本発の「世界文学」の旗手たちが創造する新たな世界について、10月30日は早稲田大学 Murakami Libraryで村上春樹を中心に、11月3日の東京大学駒場キャンパス、およびLOVOT MUSEUMでのイベントに続いて、11月5日の都留文科大学のワークショップでは、カズオ・イシグロのKlara and the Sunを中心に、国内外から研究者、学生、交換留学生たちが集まって議論する。


UN/REAL brings together scholars and artists to explore the work of Kazuo Ishiguro and Haruki Murakami and discuss, in the context of developing virtual technologies, their alternative imagination for twenty-first century living.

The works of Kazuo Ishiguro and Haruki Murakami offer illuminating perspectives for digital living. Murakami’s writing explores issues such as information overload, fake news and the loss of social cohesion in the digital age. In Ishiguro’s novel Klara and the Sun (2021), an AI robot provides emotional support to a lonely girl. Their works show that wellbeing and social cohesion will benefit if we see our physical reality and imagined experiences as extensions of one another, and not as separate realms. This attitude helps us understand the growing cross-fertilisation of material reality with new kinds of fiction and how a flexible imagination will help to navigate the digital age.

This project brings together academics, creatives and other project partners with a strong transcultural interest - and especially in the literature of Murakami and Ishiguro - in generating innovative knowledge that allows us to understand and improve digital living. We will discuss wellbeing issues such as (self-)isolation, stress, addiction, depression and fatigue, but also debate the need for a new definition of ‘the real’ in the digital age.

The workshop at Murakami Library on Oct. 30 is focused on Murakami Haruki's works, while the conference at the University of Tokyo and LOVOT MUSEUM on Nov. 3rd as well as the workshop at Tsuru deal mainly with Kazuo Ishiguro's Klara and the Sun.

Sebastian Groes

University of Wolverhampton

Max Berghege

University of Wolverhampton

Alex Goody

Oxford Brooks University

Megumi Kato

Tsuru University

都留文科大学編『大学的富士山ガイド』(昭和堂 2020年)

2020年春、国内外から富士山を目指して集まる旅行者、登山客、そして都留文で学ぶ学生、留学生たちに向けて都留文科大学では、日英バイリンガルで『大学的富士山ガイド』を出版しました。このガイドで富士山にまつわる文化、芸術、歴史、自然、環境問題について学びながら、コロナ禍で阻まれてきた富士山への旅をたっぷりお楽しみいただけます。

会場では『大学的富士山ガイド』を定価2530円のところを2200円で販売いたしますこの機会にぜひお求めください。

後援: 都留市 都留市教育委員会 

協賛: 富士急グループ

「富士山プロジェクト2022」実行委員会 (50音順) <Mt.Fuji Project 2022>Executive Committee

・加藤めぐみ (学長補佐・英文学科教授)代表 Megumi KATO, Chair

・北垣憲仁(地域交流研究センターセンター長・教授)Norihito KITAGAKI

・小室龍之介(英文学科特任准教授) Ryunosuke KOMURO

・齊藤みどり(比較文化学科教授) Midori SAITO

・清水雅彦(学校教育学科教授) Masahiko SHIMIZU

・瀬尾尚史(国際交流センター特任教授) Takashi SEO

・十川菜穂(学校教育学科准教授) Naho SOGAWA

・日向良和(情報センターセンター長・教授) Yoshikazu HINATA