(セルフ)アーティスト・イン・レジデンス - AIR

アーティストの滞在活動を応援する。

(セルフ)アーティスト・イン・レジデンス?

日常とは異なる環境・文化で、芸術活動をしたい/再開したい方を応援するプロジェクトです。


芸術活動の復帰や継続を模索するひとを応援したい

一般的なアーティスト・イン・レジデンス(以下、AIR)は、国内外からアーティストを一定期間招へいして、滞在中の活動を支援する事業で、アーティストとして社会的に認知されている方が主な対象です。

一方、私たちが応援するのは、ライフフェーズ等の様々な理由で芸術活動を中断したものの活動の再開を目指す方や生業と並行して芸術活動の継続を模索する方です。


私たちにできること

現時点で、私たちができることは、滞在部屋の貸出(有料)と地域住人さんとの関係性づくり・イベント企画のお手伝いなど

それら以外は、取り組みたいことを持ち込み、実現するために必要なもの・ことを私たちや関係者と自ら交渉をしてプロデュースいただくため、仮に(セルフ)アーティストインレジデンスと呼んでいます。


セルフAIRをしようとする方の相談を受けて、私たちもできることを都度企画・検討するので、もやもやした段階でもご連絡ください。

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本プロジェクトが生まれた背景

ライフイベントや生業とのバランスで、芸術活動の継続や再開が困難であることを知る。

以前から交流のある、大沼葉夏さん(第1回AIR実施者・千葉県成田市在住・1児の母)から、芸術活動の復帰を目指して集中して制作・試行錯誤できる場所を探していると相談をもらう。

私(長谷川)は、居住するマンションでもう1室借りて、仕事場兼住人向け図書室として開いていたので、そこだとすぐに使ってもらえると提案してみた。

葉夏さんはピンときたようで、最低限の生活や制作ができる同室でセルフAIRを実施することになる。

道なき道を切り開く方であるという私の認識もあり、気楽な気持ちで迎えた。

でも、その相談の背景には、しばらく葛藤していたこと ーー芸術活動を継続していないことへの後ろめたさ、子育てと並行してブランクから復帰する難しさ、芸術活動をしないのを子育て期間のせいにしたくない・子どもとも向き合いたいーーそのためにも集中して活動の方向性を模索したいという思いがあることを知る。

夏季休暇を取る彼女のパートナーの協力を得て、子どもを任せてAIRを実行することを決断。和歌山に飛び込んできたのだった。

雑談の中で、芸術活動を継続することやブランクからの復帰の難しさは、葉夏さんだけではないだろうことも知る。考えてみれば想像できるのに、今まで意識したことがなかった。

葉夏さんにとってこのAIRに価値があったなら、他に必要とする人に向けてこの場を開いておきたいと思った。

幸いにも、「滞在後も森の間に何らか関わりたい」と申し出てくれた葉夏さんとともに、ここだからできるAIRを模索することになった。

セルフアーティスト・イン・レジデンスは、これを初めて実施した葉夏さんの造語である。

参考:森の間ラジオ#1

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