2025.11.19
親子でレジェンドの影響を受けて
2025.11.19
親子でレジェンドの影響を受けて
(行儀が悪いけど連続写真で勉強中)
親子で体調が100%まで回復せず、先週に引き続き平日ラウンドを回避。夜風で悪化しそうなので。そうなると、集中して地味練できるわけですが単調になりがちです。だから、 "地味" 練、と言うのですけども。
外見の形ばかりに拘るのは良くないと思ってきたので、あえて息子に触れさせてこなかったものがあります。それが、ゴルフ雑誌に良く掲載されているスイング連続写真です。動画とは違って一点一点を切り取っているので息子が意識過剰になるんじゃないかなと。
その考えが揺らいだきっかけに、前に紹介したJim McLeanプロのアドバイスを思い返し始めたことがあります。「写真をじっくり観察して、そもそも見事なスイングとはどんなスイングなのかを理解する必要がある(翻訳書, p.214)」 。複数のメジャーチャンピョンを指導し、連続写真を見る重要性を語るプロの言葉を軽々と受け流すわけにはいきません。
もう一つ揺らぎをもたらしたのが、ジャンボ尾崎プロのお姿。ジャンボ邸でゴルフ雑誌を片手にRory McIlroyプロのスイングを説明しておられます*1。ゴルフ雑誌『ALBA』のページをめくるジャンボ尾崎プロに息子は釘付け。連続写真から文脈はズレますが、大好きなFred Couplesプロの話も出てきます。「柔らかいからな。...肩関節がな」とジャンボ尾崎プロ。さらに引き込まれる。
ふとした流れで、私が見ていたこの動画を横でチラ見した息子は、当然のことながら「Rもスイングの写真、見たい!」となるわけです。だったら見せましょう、となりまして、じゃあ誰の連続写真を見せるべきか。まずパッと思いつくのは、何人かの一流プロの写真。それなら手持ちの資料のなかに沢山あります。息子に触れないように隠していた雑誌を持ってくればいいだけ。どの雑誌もそうしたページをよく作っておられますから。昔の雑誌は今よりもさらに多いし。色んなスイングに触れて自分の理想のスイングを作り上げたり(注: 8歳には無理か、そもそも必要ないか、内なる対話重視)、自分のスイングに近いプロからも学べるはず。対象は男子、女子、シニア、国内外、多岐にわたります。スイングに対する考えに深みが出そう。でも今だと混乱するかも。
次に思いついたのは、お一人のプロに絞ること。過去から今に至るまでのスイング遍歴を見て、変わった部分と変わらない本質的な部分に触れられます。これはこれで深みが出る。道具の変化に伴うスイング対応、その難しさについても。となると、誰にするか、という問題が生じてしまう。息子に選ばせたら、おそらくBen HoganプロかBryson DeChambeauプロとなる。お二人とも魅力的ではあるのですが…
私としては、ジャンボ尾崎プロに続き、Tiger Woodsプロ、かなと。長らく活躍されてきたから。それに、大きく変化する道具への対応に苦労されたという話を聞いていますので、どう変えようとしてきたのかを実例を通して学べると思いまして。新しい特性をもったボールを早い段階で使われておられる。怪我の後でどのように変わったのか、という点についても。
AIで動画から連続写真を作っても良いのですが、Tiger Woodsプロなら連続写真が豊富にある。例えば、最近だとこちら。
「永久保存版 タイガー・ウッズ: 歴代スイング教本」*2
ドライバー中心ではあるけれど、1997年から2024年までの連続写真が一冊にまとまっていて、テーブルの上に置いておけば、息子が時あるごとに見るに違いない。ゴルフ場へと向かうクルマにも常備しておきたいので、この際にフリマでもう一冊調達。他にも魅力的なものはあるけれど、本冊子はページ数が少なめで(15ページ)、コンパクトにまとまっているし、2024年のスイングもあって嬉しい限り。これ以上の数、写真があると違いがよくわからなくなると思われます。
で、早速テーブルに置くと帰宅早々、熟読している。巧妙に仕掛けた父の動線にまんまと乗っている。スイングの違いについて力説する息子。特に、足さばき。そして父の予想通り、ドライバーのヘッド形状の違いについて解説する息子。さらに父の思惑通り、43歳でマスターズ復活優勝した際の上体の使い方に気づいた息子。自信満々に語り出す。
筋書き通り、文章を読み切る力は息子にないので、連続写真だけに集中している。息子にとっては基本、視覚情報のみ。私からすると、その時々のTiger Woodsプロのコーチの意図が記されているので、さらに勉強になります。連続写真の理解が深まります。
逆の方が良かったかもしれませんが、この冊子の後はTiger Woodsプロのアイアンショットの連続写真を見せようかな。同じコンセプトに基づいた最新版で、ここまでコンパクトのものはないですが。自分で作るか。いや、息子に作らせよう。
今日は大学ゴルフ部のミーティングがありました。これまで40人を超える部員を引っ張ってきた前キャプテン、そして新キャプテン、さらに下級生のエース?から色々と提案をいただく。私は提案を全て受け入れる。前キャプテンは後輩たちに、今後、部のさらなる飛躍に向けた土台ともなろうものをコーチの助言をいただきながら用意してくれた。私が指摘して動くべきだったとは思うけど。
それに、ゴルフ部のアドバイザーをお願いした賢人から、スポンサーまわりの件についても現場でかなり動いていただいていることを改めて知る。大手広告代理店でJLPGAツアーの仕事もされていたお方なので大変心強い。大手出版社に、大手アパレルメーカーに、そして大手ゴルフメーカーに、と。それに比べると私は何もしていないな... 顧問・部長の立場だと学生との距離感が難しいのですが、もっと近づいて動く時期に来ているのかもしれない。勘違いじゃないといいですけど。OBOGの方々も部の飛躍を望まれているし、強くなる過程で部員の過ごす時間がより充実したものになると思うので。この一年で、部員から提案をどんどん出してくれるような雰囲気が少しは作れてきたのかなとは感じます。
息子も部員も自主性を重視。言うのは簡単ですけども、放置、と紙一重なわけでして。ただ、比較すると息子の場合は父として自主性を奪いがち。あまり先回りしない方が良いのかもしれない。
*1 "【貴重動画】尾崎将司プロ海外プレーヤースイング解析!! 見れば考え方が180度変わる㊙︎," YouTube: ジャンガーゴルフchannel jumger, 2020.11.14. ジャンボ尾崎プロが指摘されておられる、体重移動とフェードボール。パワーフェードの肝。Tiger Woodsプロのお話も。松山英樹プロとの違いについて。何百回でも見れる。
*2 「永久保存版 タイガー・ウッズ 歴代スイング教本」『GOLF TODAY 2025年7月号 特別付録』。この冊子の裏表紙には、ブリヂストンスポーツ株式会社の広告が全面に。"「B」を信じろ" 。 物凄い説得力。青か赤か。二者択一。V1をメインで使う息子ではあるが、「青かな、柔くて気持ちいんだようなぁ〜」と息子。すでに思考が、どっちにするか、になっている。秀逸。