身体のコンディション
健康ですか?トレーニングを行っていますか?前日はよく眠れましたか?仕事や勉強疲れはありませんか?
計画立案
誰とどこへ行くのか?メンバーは決まっていますか?どれくらいの時間か、上り下りはどれくらいか?もしもの時の逃げ道は知っていますか?
装備のチェック
レインウェア、防寒具、ヘッドライト、地形図は、どんな簡単な低い山でも晴れているときでも忘れてはならない装備です。
登山計画の共有
基本は地元警察署や登山指導センターに提出します。今は、インターネットやアプリで提出、手軽に共有できて家族や友人も安心です。登山口で届け出ポストに投入もできます。
山や自然の中では、日常生活では想定できない様々な危険に満ちていると思われがちですが、天気などの自然現象や地形を把握する難しさは、情報を持っていれば避けられます。あらかじめ起こりうる危険を予測し、それを避ける判断が安全につながります。
道迷い
登山道には様々な道標(登山標識)があります。 登り口や分岐にある道標は、方向を矢印で示し地名と時間あるいは距離等が示されます。時間、 距離はいずれも目安です。樹林帯には赤テープを木に巻いたり、岩礫帯では石を積んだケルンがあ ります。 濃霧の中を歩いているうち、自分がどこにいる のかわからなくなり、不安に陥ります。地形図とコンパスの使い方を熟知することが必要です。近頃は、GPS(グローバルポジショニングシステム)も活用できます。地形図もコンパスもなしで道に迷った時は、位置が分かるところまで引き返し待機しましょう。 低山は、作業道、枝道も縦横にありコースを誤ることがあります。低山は、高山より地形を読み 難いことも多いので注意が必要です。
転倒・転落・滑落
急峻な登山道で転倒することは、すぐに転落につながります。転落は、人体に大きなダメージ を与え、場合によっては死に至ることもあります。 まず、転倒、転落しないことを心がけて歩きま しょう。 転倒防止には、まず、足腰を鍛え、つまずかない体力を維持すること。危険な場所では、ゆっくり歩くこと。ロープ等の安全補助具を使うこと。 登山靴のヒモをしっかりと締めて足が靴の中でぐらつかないこと。防御策として、岩稜や岩場を 歩く時は、ヘルメットを被ることをお奨めします。
熱中症・脱水症状
熱中症は、夏の高温、多湿環境下で長時間行 動すると起こりやすい症状です。衣服がびっしょ りになるほど汗をかき、水分補給を怠ると体温 調整が利かなくなり意識を失います。すぐに応急 処置をしないと死に至ることもあります。 行動に支障がでて脱水によると思われたら、 行動を中止し、水分補給をし、直射日光を避け風通しの良いところに移動させます。上半身をやや 起こして寝かせ、濡れタオルで上半身を拭き体を 濡らし体温を下げる工夫をするとよいでしょう。
危険な野生生物
スズメバチ 毎年数十人の死亡者があります。日本では最 も危険な生物のーつです。刺されたら水で患部を 洗い冷やし、抗ヒスタミン剤含有ステロイド軟膏 を塗ります。アナフィラキシーショック症状が起き たら死に至ることもあるのですぐ病院へ搬送しま す。営巣期の9~10月がより攻撃的で危険です。
ウルシ類 ウルシが肌につくとかぶれます。これはウルシ オールによるアレルギー反応で、アレルギーを持つ人は、ウルシの木の近くを通過しただけでもか ぶれることがあります。
毒へビや熊などへの対策は別途勉強しましょ う。
落石
登山者が多い富士山や槍ケ岳・穂高岳連峰の 岩場やガレ場は落石多発地帯です。ガレ場や土 砂の崩落地形は外見上注意しやすいところです が、落石は不意に襲ってくることもあります。落 石は落ちてくる方向をしっかりと見極め避けるこ とが大切です。一般縦走路でも安全対策のため へルメットを被ることを推奨します。自分で落石 を発生させたら大声で「落石!」と注意を呼びか けましょう。
火山噴火
日本の登山目標の名だたる山々の多くが火山 です。 火山に対する注意も怠りがあってはなりません。火山ガスは、登山道に危険地帯の表示があるのでその指示に従うことで危険回避ができま す。火山噴火は、気象庁の「火山 登山者向けの情報提供ページ」 を参照し、事前情報を入手しておきましょう。
落雷
雷には夏の急激な上昇気流による積乱雲から 発生する熱雷、春に多い寒冷前線付近で起きる界雷、二つが合わさった熱界雷があります。登山で最も注意を要するのは、寒冷前線の縁で熱雷と界雷が合体する熱界雷です。夏山で多い熱雷の元は局地的に発生する積乱雲で、比較的容易に察知できます。雷を察知したらより低く比較的 乾燥している窪地に身を寄せます。逃げ場のない、尾根、ガレ場や岩場では、姿勢を低くして、 雷雲が通り過ぎるのを待ちます。多人数の時は分散して退避行動をとります。稜線上での数珠つながりは危険です。
増水・鉄砲水
台風や集中豪雨の時、山間部は要注意です。 高山では保水層と呼ばれる積層土が少なく、降 り注いだ雨が直接水流になり谷に集中します。 爆発的パワ一で突然襲う鉄砲水が一番危険です。 鉄砲水は大岩から大木まで押し流す土石流を生 みます。保水能力の高い森林が深く長い谷や複 雑な地形の沢は、雨が上がった後でも増水します。 増水時の沢を渡るのは、いくら技術があっても危 険です。安全な場所まで引き返し、下山路も含め て、沢筋を外したコースへ退避することも重要です。
低体温症・凍傷
低体温症 風雨中の長時間行動、雪崩に埋まるなど長時間低温に晒され、身体の深部まで体温が下がっ てしまうのを低体温症といいます。脳や内臓器官の働きが麻痺し、最終的には死に至る障害で す。 夏山でも風雨に晒されることで起こります。症状は寒気を訴え、小刻みに震えがきて、身体を擦る行動をとり、ただボーとして動きが鈍いという様子が見受けられます。小刻みに震えがくる(悪寒)段階のうちに温かいものを飲み、乾いた衣類に着替えたり、着こみ、暖かい場所に移動します。 特に冬の行動には、少なくともビバ-ク(露営)用具としてツエルト(軽量簡易テント)、軽量ストーブ、スリーピングバッグや羽毛服などを携行品に加えましょう。
凍傷 凍傷とは低温状態で風に吹かれて体表温度が 低くなり、汗や濡れによる気化熱等で、末端の手 足・耳・頬など毛細血管が収縮し、血液の循環が 悪化して、皮や皮下組織が凍結することをいいま す。身体全体の機能を失う低体温症とは異なり、 寒さに鈍感で手袋もせず平気で行動したり、濡 れた靴下を替えなかったり、手を抜くとなりやす いです。軽度の場合は、まずジンジンと痛み、感覚がなくなります。暖めたり血液循環を促進する 運動を行うと血行が戻ってきます。
雪崩・崩落
雪崩は標高が高い積雪地帯の傾斜の強い山で発生するとは限りません。標高が低く、積雪が適当にあり、傾斜が緩くても、木が生えていても条件さえ揃えば発生します。雪崩は標高が高い積雪地帯の傾斜の強い山で発生するとは限りません。標高が低く、積雪が適当にあり、傾斜が緩くても、木が生えていても条件さえ揃えば発生します。
雪崩回避のチェック ①弱層テストでチェック。 ②大量の新雪が積もったら行動しない。 ③極端な気温変化に注意。 ④一団となって行動しない。 ⑤雪崩の起きやすい地形は避けて通過する。 雪崩事故は、初心者より経験を積んだ登山者 に多いといわれます。過信は厳に慎みましょう。 気候変動による影響か度重なる豪雨の後の登山 道崩落も要注意です。