モンペリエ日本語補習授業校は、2019年に日本政府文部科学省より海外日本語補習授業校として正式に認可されました。
その前身である「南仏日本人子供会(Association des Enfants Japonais du Midi)」は、2007年に設立され、現地の託児施設によるフランス語保育に代わる、日本人による日本語の幼児教育を開始しました。当初は、未就学児を持つ日本人の母親たちが持ち回りで自宅に集まり、日本語による集団幼児教育を自主的に行っていました。
1年ほどその活動を続けた後、日本国内で幼稚園教諭の資格を持ち、実務経験もある日本人講師を迎え、モンペリエ市内の教室にて週1回の授業を行う「モンペリエ日本人幼稚園」としての活動を開始しました。
その後も、日本語による授業や、遠足・新年会など日本の学校文化に基づいた行事を通して、日本語を母語とする子どもたちに日本文化・伝統への理解を深めてもらうこと、さらに将来的に日本文化交流の担い手となる素地を育むことを目的に活動を継続してきました。
やがて、当初の未就学児たちが小学校進学の年齢を迎えるとともに、関係者の間で補習授業校の設立を望む声が高まりました。これを受け、2011年1月よりモンペリエ市内のジュール・ゲッド高校の校舎を借用し、小学生5名、幼稚園児12名を迎えて「モンペリエ日本語補習授業校」の授業を開始し、現在に至っています。
設立当初より、試行錯誤を重ねながらも重視してきたのは、次の2点です。
現地校に通う日本人の児童・生徒が、日本国民としてふさわしい教育を受けられる機会を提供すること。
彼らが将来日本国内の学校へスムーズに編入・適応できるよう、国語・算数など基幹教科の基礎的知識・技能および学校文化を、日本語で学べる環境を整備すること。
こうした教育的理念に基づき、日本語補習授業校としての体制整備と運営に尽力してまいりました。
なお、この教育活動を円滑に継続するための法的・社会的基盤として、2009年にはフランス国内の法律(1901年アソシアシオン法)に基づき、正式に団体登録を行い、現地における社会的認知と法的保護を確立しております。
児童生徒数(子供会員含む):39名
教員数:4名
校歌
2024年、モンペリエ補習校に新しい校歌が誕生しました。
作曲はミュージシャンとして活躍されている保護者の方、歌詞は補習校の先生によるものです。
子どもたちが誇りを持って歌える、心温まる校歌となりました。