本サイトは,大阪公立大学出版会より発行された,John L. Monteith and Mike H. Unsworth 著 狩野敦 訳「生物環境の物理学 植物・動物・大気」(原著名:Principles of Environmental Physics - Plants, Animals, and Atmosphere / Fourth Edition)のサポートサイトです。
ここでは,本書中の正誤情報や補足説明の発信を行っています。皆様の勉強の役に立つことを祈りつつ,情報発信に努めたいと思います。
章番号をクリックすると,補足説明のページが開きます。まだ内容がない章もあります。徐々に追加していきます。
第1章 環境物理学の範囲
第2章 気体と液体の性質
第3章 熱、質量、および運動量の輸送
第4章 放射エネルギーの輸送
第5章 放射環境
第6章 放射の微気象学 (i)自然物の放射特性
第7章 放射の微気象学 (ii)固形物による放射の遮断
第8章 放射の微気象学 (iii)植物群落と動物外皮による受光
第9章 運動量の輸送
第10章 熱の輸送
第11章 物質の輸送 (i)気体と水蒸気
第12章 物質の輸送 (ii)粒子
第13章 定常熱収支 (i)水面、土壌、植物
第14章 定常熱収支 (ii)動物
第15章 非定常熱収支
第16章 微気象 (i)乱流輸送、垂直分布、フラックス
第17章 微気象 (ii)フラックス計測の解釈
こんにちは。翻訳者の狩野敦です。
本書の「訳者あとがき」でも書きましたが,本書は著者が第1章で書いているように,非常に広い分野に関わる物理現象のうち重要なものを選択して解説した教科書です。それでも原著は500ページにもなる大著で内容も,所々にある身近な例の解説(たとえば長距離ランナーの熱収支,第14章)よりも,「湿球温度計の熱収支」(第13章)のような原理・原則的なことが多く記載されています。
他書で学習した事柄のより基礎的な部分を本書で理解を深めたり,本書で学習することにより他書の内容が容易に理解できるようになることが期待されます。
もちろん,本書は基礎的な内容ばかりではなく,渦相関法の詳しい解説や,群落内部のフラックス解析など,応用に属する範囲をもカバーする内容になっています。
言い訳がましいですが,一人ですべての翻訳を行ったため,錯誤や理解不足,あるいは単純な校正ミスによる誤りが多々含まれていると思います。それらに気がついた方はこちらのフォームよりご連絡ください。