2021年の様子
定例活動(2021年12月)
陽射しが心地よい活動日和でした。水路まわりの清掃、森の手入れの講習等を行いました。
定例活動(2021年11月)
活動にほどよい小春日和でした。竹林の遊歩道入り口の笹垣の修繕、池の手入れ、各所の草刈り等を行いました。
竹林のこと
水沢の森には、私たちが「嵯峨野の道」と呼ぶ竹林の小径があり、散歩に訪れる皆さんに親しまれています。竹班メンバーが年間通して、育てる竹と間伐する竹を選定し、竹垣や小径を整えています。
竹林は和を感じさせる風景ですが、国内各地で、手入れされず繁茂拡大して周囲の里山林にダメージを与えている竹林が増えています。原因のひとつは、竹製品がプラスチック製品等で代替されて需要が激減して活用されず、資源循環のルートが塞がってしまったことと言われています。
水沢の森では、竹林風景を保全するだけでなく、竹が有用な資源であることも次世代に伝わることを願いながら、竹垣や竹細工にしたり、竹炭を作って土壌改良に使うなど、自分達にできる範囲で試行錯誤しています。
秋の自然観察会(2021年10月)
時節柄、人が集まる恒例行事は控えていますが、状況を鑑みて急遽、近隣の子ども達を対象にした小規模な観察会を行いました。
虫アミを持ってチョウやバッタを追いかけたり、ツリフネソウのはじける種に驚いたり、木の実の話を聞いたり、水位を下げて日干ししている池で生きもの探したり。おひさまの下で、皆の笑顔が見られました。
“森ノオト”で紹介されました
森ノオトというウェブメディアに、水沢森人の会についての記事が掲載されました。
当会の活動を支える想いが紹介されています。よかったら、ぜひ。
緑のダム(2021年9月)
前日は大雨の台風14号。目立った被害はありませんでしたが、水沢の森のあちらこちらでぬかるみとして残っていました。
大雨の時、植生豊かな森はゆっくりと水を浸透します。草木による蒸発散と相まって、各地の森は洪水をやわらげているといわれます。このような「涵養(かんよう)」「緑のダム」といわれる役割を保つことも、森の手入れの狙いのひとつです。
樹木や下草のバランスのよい森、間伐されて陽が差す森は、人の目を楽しませるだけでなく、人を守ってくれていることを、地域の子ども達が知るきっかけになればと思います。
すこしずつ、秋の気配(2021年9月)
今月初旬は気温が低めの日が続きましたが、水沢の森の野草も、秋の気配を教えてくれるようになりました。ススキ原は、少しずつ出穂しています。
ナンバンギセル
ヤブミョウガ
ヒヨドリジョウゴ
「かわさき市政だより」宮前区版で紹介されました(2021年8月)
水沢の森(菅生緑地西地区)は、行政と市民グループがパートナーシップを組んで各区に森をつくる「川崎市市民健康の森」事業により2001年に指定された宮前区市民健康の森です。
川崎市の広報誌、「かわさき市政だより」宮前区版8月号で、県立東高根森林公園や飛森谷戸と一緒に、水沢の森が紹介されました。
https://www.city.kawasaki.jp/miyamae/page/0000032025.html
いずれも平瀬川流域の緑地で、それぞれボランティアグループが横のつながりをもちながら活動を行っています。
夏場の手入れ(2021年7-8月)
真夏の陽射しになりました。熱中症対策に留意しながら、各自の体調に合わせて作業します。
草地では、セイタカアワダチソウやカナダアネモネ等の外来種が増えすぎないように、気づいたら除きます。
遊歩道沿いの柵を飲み込む勢いで繁茂する草を、できる範囲で刈ります。
竹林では竹が過密にならないよう、生育具合や空の塞がり具合のバランスを見ながら間伐して、ほどよい竹の木陰を保っています。
オニユリ
定例活動(2021年6月)
気温も湿度も高めで、暑くなってきました。マスク着用もふまえて、熱中症対策に気をつけながらの作業です。
夏場は、草木の成長が盛んです。里山風景が緑に埋もれてしまわないよう、草刈りやツル除去などを行います。
水沢の森は、市街地の中の小ぶりな里山です。広域の里地里山のような生態系ははぐくめませんが、この時期はトンボや蝶類が飛び交い、色彩ゆたかな花々も見られます。
小学校の総合学習(2021年5月14日)
宮前区内の小学5年生が、平瀬川をテーマにした授業の一環で水沢の森を訪れました。時節柄、例年よりも説明は少なめでしたが、森の中を巡回し、自然の様子や生きもの、ボランティアの作業などを紹介しました。
一面の緑の中で鳥の鳴き声に耳を傾けたり、オタマジャクシやトンボを見たり、木の実に触れたりすることが、皆の感性の糧になりますように…。
2021年度総会(2021年5月)
水沢森人の会は、例年、ゴールデンウィーク時期に総会を行いますが、
時節柄、昨年度に引き続き今年も、参集して実施することは控えました。
会員全員への文書配布等にて、活動報告及び計画が確認されました。
水沢の森(菅生緑地西地区)は、行政と市民グループがパートナーシップを組んで各区に森をつくる「川崎市市民健康の森」事業により2001年に指定された宮前区市民健康の森です。
「水沢森人の会」は川崎市とともに、かつての里山の景観を残し、生きものたちと共存する自然環境を守り育てる活動を続けています。
カエルがいる森に
カエルは、里山の生態系の真ん中に位置するといわれます。カエルがいるところには、カエルのエサになる小さな生きものがいて、カエルをエサにする大きな生きものがいて、それらが棲める水や緑の環境がある、ということを意味します。
水沢の森のいまの池は公園整備で約6年前に造成された3代目です。3代目の池になってカエルの産卵が減り、皆で心配しながら試行錯誤で池の手入れをしていますが、久しぶりにオタマジャクシに会えました。
オタマジャクシやカエルを見かけたら、大切にそっと見守りをお願いします。
定例活動(2021年4月)
前日の雨はすっかり乾き、よく晴れた作業日和でした。
竹林の手入れや、各所の草刈り、前日の雨で土砂の溜まった水路手入れを行いました。
ハサミにトゲのあるアメリカザリガニが見つかり、困惑しています。
アメリカザリガニは侵略性が高く、生態系に被害を及ぼすことから、緊急対策外来種に指定されています。
飼っている生きものは責任もって最後まで飼ってあげてください。
第34回 菅生バードウォッチング(2021年3月6日)
毎年3月上旬に観察時期を固定して行われている観察会。ことしは人数縮小で行われました。
お天気は薄曇りで、目視された鳥は18種でした。
この観察会が始まった30年前頃は野鳥も少なからず見られましたが、近年は都市鳥(都市の環境条件に適応して都市にすみつく鳥類のこと)が大半になりました。この間に、水沢の森や周辺の環境は少しずつ変わっています。野鳥が訪れやすい場所が残るよう、水沢の森の手入れを考えていきたいと思います。
芽吹きに向けて少しずつ(2021年2月)
一年前とは世の中の動きが変わり、水沢の森人の会もいまに適した活動を心掛けています。
里山の景観が荒れないよう、できる範囲で少しずつ手分けして、手入れしています。
秋から初春は、昨シーズンに伸びた枝葉を整え、芽吹きの季節に備えます。
各自粛々とやっていますが、おひさまを浴びながらの作業は、やはり、笑顔になります。
健康と安全を心掛けながら(2021年1月)
ことしの水沢の森の活動に先立ち、山入り神事が行われました。
水沢の森の産物をお供えして祝詞奏上し、山の神様へご挨拶しました。
健康と安全を常に心掛け、その時々の状況に適した活動を行う姿勢を皆で再確認しました。
まだまだ冬木立ですが、春の気配を告げる黄色い花が咲き始めました。