AWARD

WINNERS

受賞作品

■ HMC AWARD

学園長、教員、外部ゲスト審査員を加えたメンバーによる厳正な審査のもと、優秀な作品がコースごとに選出されました。

今年度のHMC AWARDジュエリー部門は優秀作品多数により、グランプリ2作品・準グランプリ2作品が受賞となりました。

ジュエリー部門 ゲスト審査員

gallery deux poissons森 知彦 様

シューズ・バッグ部門 ゲスト審査員

株式会社 三越伊勢丹田代 径大 様

■ SPECIAL AWARD -企業賞-

ご協賛いただいた企業独自の観点から優秀な作品が選出されました。

ジュエリー部門 審査員

リシュモン ジャパン株式会社ヴァン クリーフ&アーペルプレジデントアルバン ベロワー 様

シューズ・バッグ部門 審査員

プラダ ジャパン株式会社

PRADA Japan Co.,Ltd

HR本部 ディレクター

高橋 裕幸


HMC AWARD 2020 GRAND PRIZE

Jewelry Toyko
Maskarite -コロナ石-

SUGWAN PARK / 朴 隨官

Fashion Art Accessory Major

ゲスト審査員

gallery deux poissons

森 知彦 様
審査員評
リサイクルする事が難しいマスクを使い、新たな鉱物を作る発想は、これから人類がコロナに打ち勝ち、遠い過去の存在に出来るという強い希望が感じられます。“Maskarite”というタイトル、展示方法についても、人に伝えるという事をよく考えていると思いました。


HMC AWARD 2020 GRAND PRIZE

Jewelry Toyko

Copper color

MIAN YAMAMOTO / 山本 美杏

Silver Accessory & Craft Major

ゲスト審査員

gallery deux poissons

森 知彦 様
審査員評
酸化被膜の研究によって、美しく色上げしたパーツ作り、それらをモダンなデザインに素直に落とし込める金属加工技術も見事だと思いました。ネックレスは白いシャツに色が反射するほどの明るさで、渋いイメージが持たれがちな銅という素材を、カラフルと表現出来るレベルに出来たのは緻密な研究の成果だと思います。

HMC AWARD 2020 2nd PRIZE

Jewelry Toyko

墨洸 -botkou-

YONGJIK LEE / 李 勇直

Fashion Art Accessory Major

ゲスト審査員

gallery deux poissons

森 知彦 様
審査員評
リング自体を磨(す)って、また新たなブローチを展開するという発想がユニークで、ブローチに描かれた墨のにじみが、ぼんやりとした人との距離感や関係性を想像させる作品だと思いました。黒と白の構成、デザインも含めて、ミニマルでスタイリッシュにまとめられていると思います。

HMC AWARD 2020 2nd PRIZE

Jewelry Toyko

7

RIKO OBARA / 小原 璃子

Advanced Jewelry Course

ゲスト審査員

gallery deux poissons

森 知彦 様
審査員評
過去の自分にとって大切な思い出を、人知れず身に着ける事が出来るというのはジュエリーの本来の良さであると思います。この作品は その解釈と見せ方がスマートで主張しすぎない良さ、素直なデザイン、構造も合わせて今の時代と合っていると思います。

HMC AWARD 2020 SPECIAL PRIZE

Jewelry Toyko×リシュモンジャパン株式会社 Van Cleef & Arpels

Jewelbird

AKANE HIRONO / 廣野 茜

Advanced Jewelry Course

審査員

リシュモン ジャパン株式会社

ヴァン クリーフ&アーペル

プレジデント

アルバン ベロワー 様

審査員評

廣野茜さんの作品は、ハチドリの羽から着想を得た、様々に変化する色の美しいグラデーションを伴う光を纏い、目に留まるものでした。ネックレスと2点のイヤリングからなるジュエリーのセットは鳥の羽独特な形状と質感を連続する金属の構造によって上手く表現しています。デザイン、技術、様々な素材と色が、この美と創造性についての大変印象的な表現を生み出しています。

“Hirono-san’s work catches the eye and the light with its beautiful gradation of iridescent colors, inspired by the hummingbird’s feather shades. The jewelry set of necklace and earrings reflects the unique shape and texture of the feathers thanks to a seamless metallic structure. The association of design, techniques, materials and colors creates a striking expression of beauty and creativity.”

HMC AWARD 2020 GRAND PRIZE

Shoes Toyko

KUTSUDARUMA

REIJI ISHII / 石井 伶二

Shoemaker Master Course

ゲスト審査員 株式会社 三越伊勢丹田代 径大 様
審査員評

今回の審査のおいて大切にしたことは「作品が社会を変えることができるか否か」という観点。価値観が激変しているいま、現状を打破し、新たな時代を作り出す力が大切であると考え、今回の作品がそれを備えているかという点を重視し、審査しました。

この点においてグランプリに輝いた石井さんの作品は、大切な友人、地域、そして社会の現状をダルマに例え、一歩踏み出すことを後押しするというコンセプトで見事に表現されていると感じました。単なる見た目のキャッチーさではなく、履くことを意図した落とし込みが出来ていたように思います。

HMC AWARD 2020 SPECIAL PRIZE

Shoes Toyko×プラダ ジャパン株式会社

嫌いから好きに変わる瞬間

YUME ENARI / 江成 夢

Shoemaker Master Course

審査員

プラダ ジャパン株式会社

(PRADA Japan Co.,Ltd)

HR本部 ディレクター

高橋 裕幸

審査員評
今回はSustainabilityがテーマということで皆さん創意工夫されて様々なシューズの制作に取り組まれたことが伺い知れました。廃棄プラスチックの再利用等は既にメガネフレームや文房具等で商品化され市場で流通していますが、シューズでこれを実現するのは難易度が高かったのではないでしょうか。弊社でも再生ナイロン(Re-Nylon)を使用したシューズやバッグの提案を始めたばかりです。今回の作品の中から一つを選ぶのは難しかったですが、雑草をSustainabilityと結びつけるアイデアは面白いなと思いました。スニーカーのアッパーに雑草の草木染を施してソールのゴムに雑草を混ぜるということでテーマによく合っていました。草木染は日本になじみ深いもので着物の黄八丈などが有名です。シューズの形を気に入ったのも選考理由です。

HMC AWARD 2020 GRAND PRIZE

Bag Toyko

Fantastic Beasts

HSIAO TZU HO / 何 筱慈

Bagmaker Course


ゲスト審査員 株式会社 三越伊勢丹田代 径大 様
審査員評


今回審査のポイントにしたのは「変革力」。人の持ち物がどんどん減っていく中で、本来のものを運ぶ道具として生み出されたバッグの価値は、大きく変化しました。だからこそ存在価値を示すには今までの価値観を変えること、すなわち「変革力」を備えることが大切であると考え、ポイントに据えました。

この点において、さんの作品は強い力を備えていたように感じます。世の中に存在していたもの(不要になったもの)を使い、存在しないものをモチーフにして、新しく存在意義を生み出しました。単なるSDGsの具現化を超えたクリエーションを感じました。見るものに何かを感じさせる。そんな力を持った作品であったように思います。


HMC AWARD 2020 SPECIAL PRIZE

Bag Toyko×プラダ ジャパン株式会社

人と人を繋げるバッグ

CHIANG WEI CHEN / 江 濰甄

Bagmaker Course

審査員

プラダ ジャパン株式会社

(PRADA Japan Co.,Ltd)

HR本部 ディレクター

高橋 裕幸

審査員評
今回のバッグはどれも素晴らしいもので、工夫されているものばかりでした。ファンクショナリティーを意識したものが多いなと感じました。その中でこのバックパックを選んだのですが、現在東京は未だ緊急事態宣言中で先が不透明な状況です。ニュースで気になるのはCOVID-19下の経済状況とそれに伴う家庭環境です。在宅勤務や休校で親子で家にいる時間が長くなりもう1年以上になります。家の中での居場所や精神的な苦痛がニュースになっていますが、このようなかわいいバックパックが家にあれば親子で手に取って英語が刺繍された野菜のワッペンを付けたりしながら楽しく会話ができるのではないでしょうか。付け替え用の耳もついていましたが、いろんな工夫ができそうです。

■ TCD AWARD

学園長、教員、外部ゲスト審査員を加えたメンバーによる厳正な審査のもと、優秀な作品が選出されました。

■ SPECIAL AWARD -企業賞-

ご協賛いただいた企業独自の観点から優秀な作品が選出されました。

TCD AWARD ゲスト審査員

NPO法人 自転車活用推進研究会理事疋田 智 様

企業賞 審査員

ヨネックス株式会社西村 裕和 様

TCD AWARD 2020 GRAND PRIZE

Cycle Toyko

OrDIN

TAKASHI KAMBE / 神戸 俊

Bicycle Creation Course

ゲスト審査員 NPO法人 自転車活用推進研究会 理事疋田 智 様
審査員評
今回も非常に迷った選考でした。空港カートに着想を得た作品、ゼンマイ仕掛けの自転車、リア2輪3輪ツーウェイのリカンベントなど意欲作が多かったのですが、その中で僅差で先を行っていたのがグランプリの神戸さんでした。この自転車はいわゆるオーディナリ型に安全策を加えたもので、世界の自転車史の中にスポンとはまり込む楽しさを持っています。造形の面白さ、仕上げの美しさなども「これが学生の作品か?」と驚きを禁じ得ません。おめでとうございます。

TCD AWARD 2020 SPECIAL PRIZE

Cycle Toyko×ヨネックス株式会社

jenny

SHU SASAKI / 佐々木 崇

Bicycle Creation Course

審査員 ヨネックス株式会社西村 裕和 様
審査員評

作品を見た途端、若いデザインでかっこいい!と、斬新なシルエットに惹き寄せられました。

全体のカラーリングも、すっきりと落ち着きのあるトーンでまとまっており、細部にわたり美しく丁寧な仕上げが見られます。特に、滑らか且つシャープに表現されたフレームのフィン部分には、作者の高い技術と独創性を感じました。こんな自転車に乗れば、ちょっとした移動も楽しくなりますね。そう思わせてくれる素晴らしい作品でした。