東京大茶会は、日本の伝統文化を広く伝え、次代へとつないでいくことを願い、毎年秋に東京都内で開催されています。
会場となった江戸東京たてもの園は、文化財指定の建物も多く残る野外博物館です。
歴史的な建造物の中で、こうしてお茶会をさせていただけることを、ありがたく感じます。
朝は少し風が強かったのですが、始まるころには風もおさまり、爽やかな秋日和となりました。
私がお手伝いさせていただいたお茶席は一日八席。一席十四名でした。
多くの方が茶道に関心を寄せてくださっていることが、自然と伝わってきます。
お客様は女性が少し多めで、お着物姿の方もいらっしゃいました。
子どもの来客もあり、厳かな空気を感じ取ったのか、大人と並んで静かに座り、じっとお点前を見つめていました。
外国の方の袴姿も見られました。
さまざまな年代や国籍の方が楽しそうにしている光景を見ると、自然と明るい気持ちになります。
お茶会は無事に終わりました。
「準備八割、本番二割」といわれる通り、目に見えないところで支えてくださるスタッフの方々の存在があってこそ。
疲れを見せず、穏やかに対応される姿から、学ぶことも多くありました。
今回の大茶会では、笑顔でお茶を楽しむ皆さんの姿に触れ、誰もが気軽に伝統を体感できる場の大切さを、あらためて感じるひとときとなりました。
まずは楽しむことから始め、それぞれのペースで心惹かれるものに出会っていく――そんな広がりのある茶の湯も、素敵だなと感じました。
本日のお軸は「清風万里秋(せいふうばんりのあき)」。
涼やかな風が吹きわたる、まさにお茶会にふさわしい秋の日でした。