石川県観光データ分析プラットフォーム「Milli」は、石川県全域における観光プレイヤーのためのオープンデータポータルサイトである。石川県では従来、「統計でみる石川県の観光」という冊子を年に一度作成・公開していたが、昨今のデータ社会において、北陸地方の観光の中核を担う石川県のデータ公表があまりにも遅いという課題意識から、県に集約されるオープンデータをいち早く、分かりやすく公開する手段として、「Milli」が誕生した。
兼六園の入場者数データは、石川県観光の玄関となる金沢駅近くに位置する兼六園の盛況度を測るデータとして有益である。また、初めて金沢に訪れた外国人は必ずといってよいほど兼六園に立ち寄るため、兼六園の外国人観光客入場者数のデータは様々な分析に役に立っている。令和6年(2024年)3月16日に北陸新幹線が金沢~敦賀間まで延伸され、東京~金沢を経て、福井県への観光。もしくは、大阪方面から福井県を経て、金沢~福井もしくは、金沢~能登方面への観光ルートを加味しても、石川県の中心部での訪日外国人の動向は、ますます重要なデータとなってくる。
また、令和5年度から石川県では、複数の観光スポットに「QRコード」を設置し、観光客の属性情報を取得する取り組みを始めている。そのデータもオープンデータとして公開する許諾を得ているため、Milli上で公開していく。県や市町の観光職員だけでデータを溜め込むのではなく、民間の観光施設の方々にもデータを収集し、分析し、観光・誘客・お土産戦略に役立てていただく目的も含まれている。Milliはそうした観光プレイヤーたちのコンソーシアムのハブとなるような存在として位置づけ、今後の人口減少、少子高齢化社会を生き抜くための「データ利活用」に資するためのプラットフォームとして成長させていきたい。
2023/10/3 石川県観光データ分析プラットフォーム「Milli」公開
2023/10/4 記事掲載:石川県、観光DX「3本の矢」(日経新聞)
2023/11/9 記事掲載:石川県観光アンケートオープンデータ簡易分析アプリのオープンソース(福野泰介の一日一創)
2023/11/10 記事掲載:データとアプリでつなぐ、北陸観光満足度ランキング(福野泰介の一日一創)
2024/2/1 「Milli」に統計からみた石川県の観光を掲載
2024/1 記事掲載:「3本の矢」で観光デジタルマーケティングを推進(事業構想PROJECT DESIGN ONLINE)
2024/5/31 北陸大学経済経営学部で石川県データアナリストによる特別授業を開催 生徒が「Milli」の分析結果を発表
2024/7/22 記事掲載:生成AIやデータ活用が県政をバージョンアップする石川県のDXへの挑戦 (MIRAITONE)
2024/8/1 「Milli」に金沢駅・中央観光案内所の窓口対応データを掲載
2024/10/3 「第3回北陸Tableauユーザー会 | 初心者向けTableau Desktopハンズオン」にて、
「Milli」のデータを使った分析を実施。その他の記事
議会・委員会
2023/10/24 石川県観光文化スポーツ特別委員会「観光デジタルマーケティングプラットフォームについて」
2024/10/3 石川県決算特別委員会「データを活用した効果的な観光施策の推進について