応
答
電
位
(mV)
紹介論文
都甲潔. "感性バイオセンサー." 応用物理 67.12 (1998): 1406-1409.
九州大学&アンリツ
AISSY&慶應義塾大学
味覚センサ・・・人間の舌は,複数の味細胞を持つ味蕾(みらい)から構成されています.味物質が味細胞の細胞膜に吸着(相互作用)すると,膜の内側と外側で電位差(膜電位)が変化します.これが信号として脳に送られ,物質によって異なる膜電位の変化を味として感じています.本研究室では,この生体システムを模倣し,各味質に選択的に応答する人工脂質膜を用いることで,味を測ることを可能とした味覚センサを世界で初めて開発しました.この味覚センサは,食品の新商品開発や製造ラインでの品質管理において,人の感じる味を検出し,味を客観評価できる測定装置として利用されています.味覚センサは,バイオとコンピュータ,エレクトロニクスが融合してできた新技術です.更なる応用として,より選択的に味質を受容する味受容部の開発や,LSI技術を応用した場所を選ぶことなく誰にでも簡便に測定可能なポータブル味覚センサの開発を目指します.WIkipediaの説明
味を感知する受容体のセンサー領域の立体構造を初めて解明(2017年5月23日)
図1 今回明らかになった味覚受容体T1r2-T1r3リガンド結合領域ヘテロニ量体の立体構造
タイトル:Structural basis for perception of diverse chemical substances by T1r taste receptors
著者:Nipawan Nuemket, Norihisa Yasui, Yuko Kusakabe, Yukiyo Nomura, NanakoAtsumi, Shuji Akiyama, Eriko Nango, Yukinari Kato, Mika K. Kaneko, JunichiTakagi, Maiko Hosotani, Atsuko Yamashita
掲載誌:Nature Communications
DOI:10.1038/NCOMMS15530