MG - Worm
マグ ・ ワーム
磁気ブライダルコード
ドローン用パラシュートの同業他社製品をみるとほぼ上空に向かって(ドローン機体からみて)工場の煙突状に真上へとパラシュートを打ち上げるスタイルですがこれらは予め予定された着陸に使うパラシュートなら有効ですが緊急時の開傘では有効とならない可能性を含みます。ではなぜそうしなければならないのか その理由の一つはブライダルコードの取り扱い知識にあります。
ブライダルコード とは パラシュートと飛行体を接続するコードの名称です。
この配線次第でパラシュートが正常に機能するか否かを左右することがパラシュート専門業者以外ではほとんど知られていません。そのため真上へ向けて打ち出すことでブライダルコード配線をより短くしています。
アドエアではこのブライダルコードに磁気を備えることで飛行体ボディ表面に配列しパラシュート開傘の誘導路を取り付けることに成功いたしました。
直線のみならず曲線を自在に貼り付け誘導可能なため尺取り虫をイメージした名称としています。
どんなシーンで有効なのでしょう
万が一の墜落といえばドローンは通常の飛行姿勢ではない可能性が著しく高いはずです。
装備してあったパラシュートの設定された射出方向が必ずしも期待する適性方向へ向かって飛び出してゆくとは限りません。
そうした場合にMG Worm(マグ・ワーム)が有効に機能します。
パラシュートとドローンを接続するブライダルコードが理想的な軌道を得られるレイアウトとなるよう機体表面に沿って張り付けることが可能です。
2023年6月12日 特許出願番号 特願2023⁻96528
2024年12月28日 公開 「特開2024-178038」
固定翼機型ドローンにおいては墜落時の姿勢が機首を上げた状態で墜落してゆく傾向があり、その際のパラシュート射出方向は後方上空となる。
その際に懸念すべきは水平尾翼へのブライダルコードの干渉によって、パラシュートの開傘御、機体本体との接続を担うブライダルコードが尾翼を巻く可能性がある。それを予め想定できる機体の重量バランスの場合はWORMによって尾翼への巻き付きを予め解消する逆方向への巻き付きとなる位置へブライダルコードを機体表面に張り付けておくことも可能