赤井がゲストの安室透の世界。
赤井の方が芸能界の立ち位置としては上だしデビューも先。
なのに、なぜかデビュー前の透のことから語り出し、学生時代のバンドのプライベート写真が出てくる。
「なにこれ!こんなものまで出回ってるの?」
にカンペ
【赤井氏の持ち込み資料です】
「え?私物!?私物なの?」
頷く赤井。
「あんたそれ知ってる?ストーカーっていうの。冗談よ!ってなんで笑ってんだよ、お前」
その後出てくる資料も全て持参した私物オンリーで、散々安室透の魅力やプライベート事情や自分にだけ見せる顔を自慢尽くした赤井に
「あんたなんでそんなに詳しいのよ。透くんが好きなの?」
「そもそも彼は俺が見出して芸能界に引き摺り込んだようなものだからな」
「あーごちそうさま」
「そんな彼とようやく共演できることになったんだ。来週公開になる【緋色の捜査官】という映画なんだが」
「あー出た出た。番宣!透くんの魅力を知ってもらって映画を見てもらおうってことね」
過去一のキョトン顔になる赤井。
「いや。皆の知らない安室くんを伝えることで、この世で俺以上に彼のことを詳しく知り深く理解している人間はいないことを思い知ってもらいたかっただけだが?」
「透くん、逃げてーーーー!」
「来週公開【緋色の捜査官】をよろしく。映画が終わる頃にまた次のお知らせができると思う。待っていてくれ」
映画公開後、マツコに出演する安室透。
マツコの知らないハムサンドの世界で食へのこだわりと料理の腕を披露。
「あなた、見た目によらず日本食好きね。というか、日本が好きよね」
「和風な男って嫌いじゃない。でもあなたそれだけじゃない。いい加減本性見せなさいよ!」
って事ある事に突っ込まれるも、その笑顔でのらりくらりと交わす。
が、
「あなたの本性、赤井って男が暴露してるんだからいい加減諦めなさいよ」
って言われた途端、手にしていたガラスボウルを落として粉砕、生クリームをぶちまける失態。
「なんか……ごめんなさいね」
とマツコを謝らせる快挙を遂げる。
そして、映画の公開終了が決定し、マツコが他番組で「そういえば赤井秀一が映画が終わる頃にお知らせがあるって言ってたけどなんなのかしら?」と呟いた直後【赤井秀一安室透電撃入籍】の速報が入る。
そして翌週のマツコは「マツコの知らない赤安の世界」で、2人揃ってのゲスト。
用意されたウェディングケーキと花束。
かつて見たことがないほど浮かれている赤井秀一と、赤井の赤裸々な言動に怒ったりさめざめと泣いたりたまに照れながらお礼を言ったり情緒不安定すぎる安室透の姿は伝説回となるのであった。
番外編
どうしても可愛いお顔のせいで、いちごカクテルとかサワーとかのCMばっかりやってた安室透。
シリーズ化するほど人気があったけど、例の「マツ○の知らない安室透の世界」でベテラン俳優赤井秀一が、
「彼はウイスキーの方が似合うはずだぞ」とか言い出す。
視聴者が(また赤井の安室語りが……)と思っていたら数ヶ月後、長年赤井が請け負っているウイスキーの新製品CMに安室が登場。
2人揃って全身黒の衣装に身を包み、「ライ」「バーボン」と呼び合い呼吸を忘れるほどの緊迫感。どう見ても悪役、カタギではなさそう。
アップでバーボンと呼ばれた安室が不敵な笑みで振り返りライと呟いた瞬間、一気に画面が引きターゲットマークが現れさらにライフルを構えてスコープを覗く赤井。
「了解」と応えると同時に引き金が引かれ割れたライとバーボンの瓶から溢れたウイスキーが混じり合い、画面にフォーギブンのロゴが出てCM終了。
誰も想像していなかった安室の表情を見抜いていたこと、そして世間に自分の見抜いた安室の魅力を突きつけた赤井に今まで以上の「ガチモンの安室マニア」の評価が付けられる。