テコンドーとは

テコンドーとは

テコンドーは朝鮮半島で生まれた足技を中心に発達した格闘技です。スポーツ格闘技であるとともに武道でもあり、通称『脚のボクシング』とも言われています。技の1つ1つが非常に華麗でかつ覚えやく初心者にもなじみやすいこともあり、世界中で非常にメジャーなスポーツとして知られています。2000年シドニーオリンピックからテコンドーがオリンピック正式種目として認められています。そして、そのシドニーオリンピックでは岡本依子選手がみごと銅メダルを勝ち取っています!他の格闘技と比べてみても、スピーディで華麗でともかくカッコイイです!是非一度はご覧になってください。

ITFとWT

テコンドーには現在大きく分けて2つの系統が存在します。その2つがITFとWTです。ITF(International Taekwondo Federation)は本来の武道としての道を念頭に置いた格闘技として発達したものです。一方WT(World Taekwondo)は、スポーツとして発達してきた系統であり、オリンピック競技にもなっています。

明大テコンドー部は後者のWTテコンドー所属です

組手(キョルギ)について

選手は青と赤に別れ、それぞれの色のついた防具を着用して相手と戦います。勝敗は、得点差、K.O、R.S.C(レフェリーストップコンテスト)、判定、反則(失格)、不戦勝、不戦敗のいづれかで決まります。最も一般的なものは得点差によるものです。ポイントは、蹴りが相手の腹の防具に当たれば2点、頭部に当たれば3点入ります。他にも、回転しながら蹴るなど巧みな技を当てた場合には加点+2点が入ります。他にもパンチが相手の胴にあたれば1点となります。 

 

◆競技場

選手は右図のような8Mのコートの中で戦います。コートの縁は注意線としてマットの色が赤色になっています。この赤いところに両足がでてしまうと減点(カムチョン)となり相手の得点対象となります。(詳細については以下の反則技の項目を参照して下さい)


◆試合時間

国際ルールでは男女ともに2分×3R。1ラウンドごとにインターバル1分をとります。 

◆選手の装備

頭部=ヘッドギア(くれぐれもヘルメットと呼ばない!)、マウスピース

胴部=ボディプロテクター

腕=フォアアームガード

スネ=シンガード

金的=ファールカップ(本来は女子も着けるのだ!)。

もちろん白色の道衣と帯も忘れずに。

※注   基本的に、上に挙げた物以外のプロテクターは着けてはいけないことになっています。指輪、ネックレス、ピアスなどの装飾品を着用しての組手はできません。

◆得点部位

頭部および胴部(鎖骨から下、腰までのボディプロテクターのある部分で背骨以外の場所)

◆得点技

トルリョチャギ(廻し蹴り)、ネリョチャギ(カカト落とし)、ティッチャギ(後ろ蹴り)、ティフリギ(後ろ廻し蹴り)、ミルギ(押し蹴り)、チルギ(正拳突き)等…

◆反則技

以下に該当する行為をとった場合、減点(カムチョン)となりー1点となります。 

・相手を掴む。・投げる。・ローキック。・ローブロー(金的蹴り)。・顔面へのパンチ。・頭突き、ヒジ打ち、ヒザ蹴り(ムエタイではない!)。・膠着の誘発(攻撃しないで時間をつぶす)。・コートの外に出る。転ぶ。・セコンドの暴言。・ケイシ時の60秒ルール(負傷などによるタイムストップ。60秒間までの処置の時間が与えれれる。60秒を越えたら警告となる。)等… 

これらを故意に行った場合は減点1ポイントとなります。なお、減点合計10ポイントになった時点で反則負けになります。

◆階級

テコンドーの試合は階級別で行われます。(以下参照)

型(プムセ)について

テコンドーには組手だけでなく、型の競技もあります。大きく分けて8個の有級プムセと有段プムセの二種類となり、明治大学テコンドー部では主に有級プムセに取り組んでいます。学生選手権のプムセ部門では二年連続団体総合優勝も果たしました。近年では、音楽に合わせてアクロバティックな技を披露するフリースタイルプムセの大会も増えてきています。プムセの細かい説明に関しては、下の「昇級・昇段について」の章も併せてご覧ください。

昇級・昇段について

昇級審査を受けるに当たって、プムセ(型)を覚える必要があります。通常色帯(有級者)が修得するのは、基本と太極(テグ)までですが、有段者になると、高麗(コリョ)、金剛(クンガン)、太白(テベック)など9種のプムセを修得します! プムセは昇級審査には必修科目ですので、キョルギ(組手)の練習ばかりしていると昇級できないので、頑張りましょう!

明大テコンドー部では、親道場であるフィットネステコンドーの昇級審査を受けます。1年に3度昇級するチャンスがありますが、当然きちんと練習に出ないと受けさせてもらえません。以下では明大テコンドー部(及びフィットネステコンドー)における昇級システムと覚えるべき型を紹介します。(他道場では内容が異なる場合があります。)


◆基本プムセ◆

下段受けと中段突き、アプソギだけのシンプルな型。全ての基本となります。

◆騎馬立ち中段突き(チュッチュムソギモントンチルギ)◆

姿勢と突きを学びます。慣れるまでは腰を下ろした姿勢を維持するのが大変ですが、頑張りましょう!

◆太極(テグ)◆

1章~8章まである受け、突き、蹴り全ての基本動作を学びます。明大テコンドー部ではこれらを全てマスターして初段となります。(目安として、真面目に継続して練習に参加していれば4年生には黒帯になれます) 

級毎における昇級審査の型の内容は以下の通りです。