MC研究会は、さまざまな分野から「運動制御」を考えたいひとたちが集います。分野の違いは基礎知識の違いや用語の違いをはらみ、時にはすれ違いの原因となるかもしれません。しかし「違い」を互いに知り合うことで、それぞれの分野はより豊かに発展し、共通認識のもとに学際的な議論を深めることができるでしょう。MC冬の学校は、運動制御を学び研究していこうとする、さまざまな分野の学生や若手研究者の皆さんに、そんな機会を提供する場を目指しています。
今年度は、本年8月に行われたMC19において「若手賞」と「人気発表賞」に輝かれた皆さんに受賞記念講演をお願いしました。ヒトを対象とした心理物理研究、臨床応用研究、動物を対象とした生理学研究など、手法も狙いも多様な幅広い内容となっています。記念講演とはいえ、受講生のみなさんと同年代の身近な講師たちです。どんな研究目標を持ち、どんな手法を使っているのか、どう成功したのか、何に困ったのか、みなさんと共有できる内容がたくさんあると思います。新たな知識を得るだけでなく、対等に議論し、みなさん自身の問題意識を深く掘り下げる機会にしてください。
さらに、スペシャルレクチャーとして長年ヒトの生理信号計測を用いた運動研究を推進されてきた、慶応義塾大学の牛山潤一先生に運動生理研究について講義をしていただきます。ヒトや動物の運動制御の仕組みを様々な生理指標を用いて解き明かす手法は、謎解きな魅力を持っています。大いに学んで、、質問して、運動研究の幅の広さと奥深さを楽しみましょう。
奮ってご参加ください!
※参加無料ですが、MC研究会の会員である必要があります。
会員でない方は、MC研究会HPの「新規会員登録」から先にお手続きください。
(登録締め切り2025年12月19日17時)
スケジュール
日時:2026年 1月 9日(金)
場所:玉川大学脳科学研究所 Human Brain Science Hall 1階 レクチャールーム (東京都町田市)
共催:玉川大学社会神経科学研究拠点(https://www.tamagawa.jp/research/brain/braincollabo/)
10:00 - 受付開始
10:30 - 11:15 松本健太(慶応義塾大学)
「ワーキングメモリ負荷増大による記憶情報の潜在化と周期的再活性化は反応時間に現れる 」
11:15 - 12:00 佐々木睦(東京大学大学院総合文化研究科)
「侵襲/非侵襲型Brain-Spine Interface技術の開発と脊髄損傷患者への応用」
(昼食休憩)
13:15 - 14:00 加藤辰弥(株式会社ソニーコンピュータサイエンス研究所)
「卓越した両手運動の背後にある半球間体性感覚統合」
14:00 - 14:45 河野 友哉 (京都大学大学院 人間・環境学研究科)
「冗長性を有する新規運動の学習における感覚運動マップの獲得過程」
(10分休憩)
14:55 - 15:40 小杉 亮人 (国立精神・神経医療研究センター神経研究所 モデル動物開発研究部 )
「末梢神経活動の光操作」
(5分休憩)
15:45 - 16:45 牛山潤一(慶應義塾大学環境情報学部/慶應義塾大学医学部リハビリテーション医学教室)
「脳⇄身体⇄環境 〜ヒト生体信号から身体運動制御の理解を試みる〜」
旅費サポートについて
MC研究会より旅費(交通費と宿泊費)のサポートが出る可能性があります。希望者は申込フォームにおいて「希望する」にチェックをしてください。財源に限りがあるため、希望者すべてに支給されるわけではないこと、金額の一部である可能性があることをご了承ください。また、サポートはご自身で立て替えていただき、イベント開催後に振り込みとなります。
宿泊施設について
当日は10:30からの開催となります。前泊の判断と宿泊施設の手配はご自身で行っていただけますようお願いいたします。なお大学最寄りの玉川学園駅付近には宿泊施設がなく、隣の町田駅周辺にはホテルがあります。どうぞそちらをご確認いただけますようお願いいたします。
受け入れ人数について
応募多数の場合、会場規模の関係から抽選となる可能性もあります。あらかじめご了承ください。