発信者:Kojima Misato
宛先:内閣総理大臣菅義偉様 厚生労働大臣 田村憲久様 規制改革担当大臣 河野太郎様
すべての介護・福祉従事者にワクチンの優先接種と
頻回のPCR検査を実施してください!
新型コロナウイルス感染症が蔓延する中、すべての介護・福祉従事者は緊張の中で支援を続けてきました。医療機関や介護施設の困難な状況はよく知られていますが、介護保険や障害福祉の在宅サービスでは、施設介護のような管理が一元的にできず、異なる困難を抱えてきました。認知症や精神・知的障がいからマスクなどの感染対策ができない在宅サービス利用者は少なくありません。
在宅サービスの利用者には有病者や医療的ケア児・者なども含まれ、サービス従事者が「感染させない」よう努めても、無症状感染や感染力の強い変異ウイルスが増えている今、限界があります。一方「母が訪問ヘルパーから新型コロナウイルスを感染させられて亡くなった」と訪問介護事業所が訴えられることが起きました。この件は和解となりましたが、介護現場に衝撃が走りました。
直近では病床がひっ迫する中、新型コロナウイルスに感染し在宅で療養を続ける要介護高齢者への訪問介護サービス継続を求める通知「病床ひっ迫時における在宅要介護高齢者が感染した場合の留意点等について」(Vol.919令和3年2月5日厚生労働省老健局)が出されました。感染者用病床のひっ迫から要介護高齢者の在宅療養を訪問介護にゆだねたものですが、医療のバックアップは明示されておらず、現場は困惑しています。
このような対応を求めながら、施設職員に適用されているワクチンの優先接種から在宅介護が除外されました。特に訪問介護は有効求人倍率が15倍、ヘルパーは感染リスクの高い60代以上が中心で、これを機会に辞めていきます。在宅介護のひっ迫はコロナ禍によって加速しています。
介護・福祉従事者に対しては、施設、在宅と分けることなく、ワクチンの優先接種を行うことを強く要望します。
また、ワクチン接種がいきわたるまでの間は、陽性者を早期に発見して感染を拡大させないためにすべての介護・福祉従事者に対して頻回なPCR検査を公費で行うことを重ねて要望します。
要介護高齢者のおよそ7割は在宅介護です。この人々と介護家族が安心してコロナ禍を乗り切るためにも必須であることを申し添えます。
1. すべての介護・福祉従事者を新型コロナウイルスワクチンの優先接種対象にしてください。
2.すべての介護・福祉従事者に、頻回なPCR検査を公費で実施してください。
※「すべて」の中には、ケアマネジャー、相談支援専門員、福祉用具レンタル、移送サービス、配食サービス従事者等を含みます。
※ワクチン接種は希望者を対象とします。
発起人
ケアコミュニティ せたカフェ 中澤まゆみ
(NPO)暮らしネット・えん 小島美里
賛同人・賛同団体
在宅療養拠点菜のはな 中野智紀
東京山の手まごころサービス 服部万里子
(NPO)サポートハウス年輪 安岡厚子
(NPO)グレースケア機構 柳本文貴
「Better Care」編集長 野田真智子
ZUTTO-koko岩瀬はるみ
(株)ワーク&ケアバランス研究所 和氣美枝
(株)コクーン 平井 貴明
(株)福祉の杜いまじん 工藤美奈子
(NPO)ウィメンズ アクション ネットワーク
中央社会保障推進協議会
全国マイケアプランネットワーク 島村八重子
ヘルパー国家賠償訴訟原告 藤原るか、伊藤みどり、佐藤昌子
(合同)てつ福祉相談室 鐵宏之
市民福祉情報オフィス・ハスカップ主宰 小竹雅子
(公社)認知症の人と家族の会副代表 花俣ふみ代
(2月25日現在)
連絡先
ケアコミュニティ せたカフェ 中澤まゆみ nakazawa@seta-cafe.com
暮らしネット・えん 小島美里 npoennmk@jcom.home.ne.jp tel 048-480-4150