大阪貿易会社は20世紀前半にフィリピンと日本(関西圏)に特化して営まれていた貿易商社で、米国統治下のフィリピンで複数の大型雑貨店を運営し、現地での産業界で重要な役割を果たしていた。本研究は、①その創業家の松井家の関連資料(映像、写真、文書等をデジタル化したもの)を、映像を中心に据えて学際的に分析する。特に映像は、1920年代、30年代に主にフィリピンで撮られた、51本の無声の16mmフィルムから構成されている。②その分析結果を、多様なフォーマット(映像・写真・GPS・文献・関連サイト等)とリンクできる独自のデータベースシステムに反映させる。非常に高齢のインフォーマントや研究者の語りを記録する様々なセッション(FGD)を重ねてデータベースを作成し、公開し、日比の現地社会への知の還元を諮る。