移民学会にて研究発表
移民学会第36会年次大会にて、研究発表を行った。発表タイトルは「米国統治下フィリピンにおける松井家・大阪バザー・大阪貿易会社関連資料の再資料化」。(米野みちよ)
米国公文書館等での調査
2026年4月中旬から5月末まで、米国公文書館等などで、当時のフィリピンに関する映像・写真などを収集した。(岡田泰平)
画像ファイルについて
2026年6月18日―19日(@京都)、同7月17日(@東京)に、画像ファイルのフォルダとファイル名およびID付与の方針について検討し、方針を固めた。今後、それに基づいて、画像ファイル全8752点のリストを完成させる。リストは、関係者・団体間で共有される予定。(米野みちよ、藤岡洋)
映像のVimeo公開
映像50本は、Vimeoにて共有することとなった。限定公開の設定になっているので、視聴希望者は、記録映画保存センター(center_otoiawase@kirokueiga-hozon.jp)に連絡してください。
ダバオからの帰還者の聞き取り
浜松市在住のダバオからの帰還者(91歳女性)を訪ね、アバカ(マニラ麻)の栽培や現地の日本人小学校、戦時中の山間部での逃避行、米軍への投降の記憶などについて、聞き取りをおこなった。なお、これは読売新聞の取材に同行したものだった。(米野みちよ)
Ricardo Jose氏(フィリピン大学名誉教授)と面会
フィリピン大学ディリマン校にて、同名名誉教授Ricardo Jose氏と面会し、引き続き調査への協力を要請した。もと大阪バザー・大阪貿易社員高橋寅男氏の手記の手書き原稿の複写を再入手した。(2024年に入手し、2025年に入力したものは、端が切れているページが多かった。)(米野みちよ)
SPレコードの修復の第一人者郡修彦(こおりはるひこ)氏を東京都内の自宅に訪ね、松井家資料のSPレコード3枚の内容を確認し、デジタル化を依頼した。3枚のうち1枚は空であったため、2枚をデジタル化した。1937年7月にオーロラ州ディンガランで起きた船の事故に関するマニラと大阪間の電話のやり取りの音声と思われる。(米野みちよ)
セブ出身のホセ・ベルサレス氏への聞き取りをしました。
場所:一橋講堂(東京、神田、第10回デジタル・アーカイブス学会 企画セッション)
映像を学術資料化しようとするとき、アーカイブ構築は有効な手段の一つである。本企画では、次の二つの課題を論じる。一つは、パブリックドメインにあるデジタル資料を研究する際に生じる課題。もう一つは、研究成果の二次活用という課題である。これらの課題に対して、多様な立場のアクターとともに、広く社会で活用する方法について、積極的な議論を促したい。
問題提起:
米野みちよ
岡田泰平
藤岡洋
井上将治(NHK国際報道局)
村山英世(記録映画保存センター)
浜崎友子(記録映画保存センター)
東芝様のご協力のもと顔認識AIカオメタを使い分析をしました。約150人の登場人物を抽出することができました。現在、分析を継続中です。
NHKの国際番組で二度本映像の一部が使用されました。
ミンダナオ出身の研究者パトリシオ・アビナレス氏への聞き取りをしました。
場所:大阪商工会議所
今回検討する4K化映像では、当時の製品・日用品や文字や図柄や人の顔がより鮮明になっています。昨年に続く第2回で、当時フィリピンに輸出された日本の製品(ca.1930年代)に関するフィルムを上映し、企業関係者や研究者と共に、映像を通じて当時の宣伝や流通実態について考察しました。1時間ほどの三つの講演の後に、上映作品についてのディスカッションをおこないました。
登壇者:
米野みちよ「1930年代フィリピンにおける大阪貿易と大阪バザー:映像と写真で紐解く歴史」
小島浩之(東京大学)「歴史資料・企業資料としての映像:1930年代のフィリピン映像資料の歴史的価値と意義」
藤岡洋「映像アーカイヴィングの可能性:松井家資料データベースの挑戦」
場所:東京大学駒場キャンパス
(第30回フィリピン研究会全国フォーラム)
本セッションでは、松井フィルム・コレクションの中から、主にミンダナオを対象とした4本の作品(#3, 4, 6, 10)を上映しました。この貴重なコレクションは、1920〜30年代に日本人商人が16mmフィルムで撮影したホームムービーで構成されています。今回は特に、ザンボアンガおよびその他ミンダナオ地域の歴史に関心を持つ研究者も参加くださり、活発な議論が行われました。
登壇者
米野みちよ(静岡県立大学)
藤岡洋(京都大学)
原題:Visual Images of Zamboanga and the Rest of Mindanao in the Matsui Films
場所:フィリピン大学ディリマン校
国際学会SEASIAのこのパネルでは、現在おこなっているデータベースの構築の概要と、他の情報、例えばグーグルマップ上の地理情報、松井家の写真、音声データ、他の写真や映像との照合などの可能性があることを示しました。フィリピンの多様な風景を考察の中心に置き、4本の映像を上映し、参加者との活発な意見交換を行いました。
登壇者:
米野みちよ(静岡県立大学)
藤岡洋(京都大学)
原題:An Experiment of Fluid Digital Database Making: Historical Films of the Philippine Osaka Bazaar in the Philippine and Trade in Southeast Asia (1920s–1930a)
場所:東京大学駒場キャンパス
映像は、1920‒30年代のフィリピンにおける日系人コミュニティや、フィリピン各地の風景や人々、当時の日比間の物流や人の移動などを映し出す貴重な資料となっている。この研究会では多様な企業から社史またはアーカイブス関係の方をお呼びしました。また、映像保存の専門家と日本企業史の研究者からコメントをいただきました。当時フィリピンへ輸出されていた日本の製品を紹介する映像(ca.1933)を上映しました。
登壇者:
清水剛(東京大学)
村山英世(記録映画保存センター)
科学研究費 基盤研究(B) 24K03167
研究代表者:米野 みちよ 静岡県立大学, 国際関係学部, 教授
研究分担者:藤岡 洋 京都大学, アジア・アフリカ地域研究研究科, 特定研究員
研究分担者:岡田 泰平 東京大学, 大学院総合文化研究科, 教授