このページでは、当研究室の高エネルギーX線透過ラウエ装置に関する操作マニュアルを掲載しています。
基本的な測定手順は、次のとおりです。
X線源の立ち上げ → 試料の取り付け → CCDカメラの準備 → [試料の位置・角度の調整 → CCDカメラによる撮影 → シミュレーションとの比較による方位の確認](目的の方位が得られるまで繰り返し) → 試料の取り外し → 装置の立ち下げ・片付け
ユーザーマニュアル [日本語 PDF] [English PDF]
LabVIEW版 操作マニュアル [日本語 PDF]
Python版 操作マニュアル [English PDF]
CCDカメラ撮影アプリ(Image-Pro Insight) 操作マニュアル [English PDF]
ビニング変更後に画像が横長になった場合の対処方法 [English PDF]
CCDカメラ冷却用低温循環水槽 取扱説明書 [日本語 PDF]
撮影したラウエ写真から結晶方位を決めるには、以下のソフトウェアが利用できます。当装置は透過配置のため、透過ラウエに対応したものを使用してください。
X-ray Laue Diffraction Simulator (Transmission)(物性研究所 中性子科学研究施設 川名大地氏・中島多朗氏 作成)web アプリを開く
ブラウザ上で動作する透過ラウエ専用のシミュレータで、インストールは不要です。格子定数・消滅則・方位(u, v)・波長範囲・検出器パラメータを入力すると斑点位置が計算され、撮影画像との重ね合わせや結果の png 保存ができます。結晶方位の確認や、狙った反射(Ht, Kt, Lt)を出す試料回転角の見積もりに便利です。
当装置での入力値の目安
試料–検出器間距離 150 mm(実際の配置に合わせて調整してください)
検出面の縦方向長さ 100 mm
λ = 0.10–0.22 Å、Qmax = 15 Å⁻¹
中心位置オフセット:既定値 (X, Y) = (15, 11) のまま(実測パターンの直接透過位置に合わせて調整)
※ 当装置は通常 450 kV で運転します。短波長端は λmin[Å] = 12.398 / V[kV] で 与えられ、450 kV では 0.0276 Å です。ただし短波長側の反射は本質的に弱くなるため、入力する λmin は 0.10 Å 程度を目安にしてください。 λmax の 0.22 Å は W の特性X線 Kα1(0.2101 Å)を含めるための値です。 実測に無いスポットが多く出る場合は λ の幅を狭め、逆に実測にあるスポットが 再現されない場合は広げて調整してください。
LauePt4(Stony Brook 大学 Dudley 研) 配布ページ
Windows 用のラウエパターン計算アプリです。撮影画像を背景として読み込み、その上に計算パターンを重ねて視覚的に比較できます。インストールは不要で、zip を展開して LauePt4.exe を実行するだけで動作します。学術利用は無償ですが、商用利用・再配布は許可されていません。
当装置用の設定ファイル(内容は同一です。通常はバイナリ版をお使いください)
X線スペクトルファイル masuda-lab.Spectrum [ダウンロード](LauePt4 用バイナリ形式)
同 テキスト版 Masuda-lab_spectrum.dat [ダウンロード] (波長[Å]と相対強度のタブ区切り。中身を確認・編集したい場合はこちら)
※ LauePt4 のスペクトル読み込み機能から読み込んでください。管電圧 450 kV に対応する 制動放射スペクトル(短波長端 0.0276 Å、ピーク 0.04 Å、0.47 Å でゼロ)です。 特性X線(W Kα1 = 0.2101 Å 等)は含まれていないため、その波長で回折する 反射の計算強度は実測より小さく出ます。
論文等で結果を使用する場合は、V. W. Huang et al., J. Appl. Cryst. 56, 1610 (2023) および X. Huang, J. Appl. Cryst. 43, 926 (2010) を引用してください。