#369 制度的談話について
今書いているものに登場する制度的談話についても改めて振り返っています。このブログを過去に遡ってみると、制度的談話は「スモールトーク」や「雑談」とは対照的なものとして位置づけられています。新たに見たのは以下の定義です。
阿部(2010)では、日米両国に共通して存在する助言談話を扱っていますが、そこでは社会制度を構成する「ゲーム」の中で「ルール」があらかじめ決まっているような会話を「制度的談話」と呼んでいます。
また、橋内(1999)によると、制度的談話は家族や友人同士の日常会話とは異なり、社会的制度や何らかの社会的役割関係のもとで行われるやりとりであると説明されています。具体的には、テレビのニュースインタビュー、医師と患者のコミュニケーション、先生・生徒・保護者による三者面談、理髪師と客の床屋談義、裁判における判事と弁護士のやりとり、パイロットと航空管制官の通信、さらには学会での口頭発表など、多岐にわたる豊かな例が挙げられています。
参考
阿部圭子(2010)日本語と英語、「説得」に向いている言語はどちらか?. 『英語教育 9月号』Vol.59 No.6. 大修館書店
橋内 武(1999)『ディスコース――談話の織りなす世界』くろしお出版.
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