#290 いろいろな広告
最近、色々な広告の在り方について気になっています。その中でも以前から注目していたのがタクシー広告です。先日、YouTubeでインターネットやデジタルメディアを介さずに展開される「オフライン広告(テレビCM、新聞・雑誌、チラシ、交通広告など)」の可能性を取り上げている動画を見つけました(記事下にアップしています)。とても興味深い内容でしたので、そこで話されていたことをこちらに書き留めておきたいと思います。
動画の話し手は、オフライン広告を扱うohpner株式会社の代表取締役、土井健さんです。この企業の実績を拝見すると、扱っている広告の種類自体がとてもユニークで面白く、モビリティ広告やヘリコプター広告、タクシー広告をはじめ、エレベーター広告、喫煙所サイネージ広告、コンビニ広告など多岐にわたっています。
動画内では、特にタクシー広告の効果について語られていました。タクシー広告はテレビCMよりも広告主の採用基準が高いため、そこに広告を出せていること自体が企業の信頼を生み、「勢いがある会社だ」という印象を与えることができるそうです。その結果、広告を見た人が「この企業に入りたい」と採用に応募してくるケースも多く、効果に直結しやすいのだとか。また、企業のホームページへのアクセス数も増えるそうです。実は採用とは関係なく、私自身もタクシー広告が面白くてその企業について思わず調べてしまった経験があるので、このお話にはとても納得しました。
さらに、タクシーは投資家や機関投資家の方々の利用も多いため、ターゲットにダイレクトに情報が届くという強みもあります。投資家が企業の採用可能性まで見込んで投資を決めることもあるそうで、まさに今、注目を集めている広告なのだと感じました。
ただ、広告を出して効果を出すためには注意も必要だそうです。せっかく広告からサイトへ誘導できても、受け入れ側のサイトでユーザーの疑問やニーズに応える準備ができていないと、かえって競合他社にお客が流れてしまう可能性があるとのことでした。また、タクシー広告は商品やサービス、事業の差別化が難しいときの認知拡大に有効な手段であるため、すでに他社との差別化ができていたり、競合が存在しなかったりする場合には、出すタイミングとして最適ではないというお話もありました。
今回の動画では、実際にどのような広告が流れているかという具体的な特徴までは触れられていませんでしたが、その点については自分でも確かめてみたいなと思っています。
p.s. 広告を取り巻く環境は最近めまぐるしく変わっていて本当に面白いなと感じています。これまでは情報を受け消費するだけだった消費者が、今やメディアを通じて自ら発信できるようになりました。インフルエンサーがお金をもらって商品を宣伝するのはもちろん、最近知って驚いたのがアイドルの「カメコ」という存在です。ファンにしか撮れないアイドルの魅力的な写真をSNSなどにアップすることで、その素晴らしさを世間に広める活動がなされています。こうしてファン自身が広告塔になっていく様子を見ていると、広告の在り方の変化を実感する今日この頃です。