#274 トゲウオのコミュニケーション
津田(2001)は、人間と動物のコミュニケーションの本質的な違いを述べる中で、合図や伝達の仕方を広くコミュニケーションと呼ぶのであれば、人間に限られるものではない、という中で、ミツバチやトゲウオを例にあげて、それぞれの固有な行動を通じて仲間同士と連絡をとりあっていることが観察されてきたと指摘しています。
ミツバチにはなじみがあったのですが、トゲウオがどのようなコミュニケーションをするのかは知らなかったので調べてみました。
トゲウオのコミュニケーションについては、代表して、婚期を迎えたオスのトゲウオが腹部に赤い色彩を表し、他のオスに闘争反応を起こさせると同時にメスをひきつけます。また、オスはメスへの求愛ジグザグダンスをします。
しかし、こうした動物のコミュニケーションの多くは生得的解発機構の働きであり、学習によってなされるものではありません(市川 2007)。津田も、「人間以外の動物たちの場合はあらかじめ決められている一定の刺激に対して反応を行い、これら刺激・反応という関係は生まれつきの本能による無意識な行動であり、つねに具体的行動と直結している」と述べています。
参考
津田葵(2001) コミュニケーションの日米比較. 大阪大学出版会.
市川寛子(2007)二者間対面コミュニケーションにおける同調的表情表出. 筑波大学博士論文.
keywords
[動物のコミュニケーション]