#271 パ行の意味
川原先生のご著書から、そのタイトルにもある「なぜお菓子の名前にパ行が多いのか」という疑問について、改めて自分の中で内容を振り返っておきたいと思います。
日本語の歴史をたどると、実は一度「パ行」の音が消滅してしまった(「ピヨピヨ」や「パタパタ」といったオノマトペには残ったものの)という過去があるそうです。しかし近代になり、外国語を借用する過程で「パ行」が復活し、「パン」や「パイナップル」といった言葉として使われるようになりました。
こうした歴史背景があるため、私たちは「パ行」の音自体に外国語っぽい響きを感じるのだといいます。実際、「パピコ」や「パイの実」「チョコパイ」「アポロ」「ポイフル」などはすべて洋菓子であり、逆に和菓子にパ行の名前をつけると違和感があるのではないか、とも指摘されています。洋菓子のネーミングにおいて、外国らしさを演出したかったことも、パ行が多く使われるようになった要因と考えられているそうです。
さらに、もう一つの理由として「パ行」が「かわいらしさ」を連想させる点も挙げられています。あだ名に「ぴー」「ぽん」「ぱん」を付けたり、「ぱるる」や「みぽりん」と呼んだりするのもその一例です。「パ行」は赤ちゃんが発音しやすい音でもあり、キャラクターの名前によく使われるという事実にも触れられていました。
このお話を読みながら、そういえば私も昔、周りから「まなぴー」と呼ばれていた時期があったな、と懐かしく思い出しました。
参考
川原繁人(2023)『なぜ、おかしの名前はパピプペポが多いのか? 言語学者、小学生の質問に本気で答える』ディスカヴァー・トゥエンティワン
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