#247 タクシー広告に笑う
以前タクシーに乗った際に、目の前のモニターで流れていたCMを見て、思わず笑ってしまったことがあります。
それはKINUJOのシャワーヘッドのCMだったのですが、どうしても忘れられず、後で調べてしまったほどです。皆がシャワーを浴びた後と思われる爽やかな空間で、最後に男性が「どこだここ……」と呟くシーンが、私の中で妙にツボでした。
普段からテレビもよく見る方なのですが、こうしたCMはあまり見たことがありません。なぜテレビのCMとはどこか違う印象を抱くのか、自分でもまだその理由は解明できていないでいます。最近では、電車やタクシーで映像広告を見て楽しむことが増えてきたこともあり、それらの広告が持つ言語的な特徴についても考えたいなと思う日々です。
その中で、跡見学園女子大学文学部の最優秀卒業論文で、電車内広告について分析された研究(江口 2019)をもとに、現時点でまとめられている特徴を書き留めておきたいと思います。
まずこの研究では、電車やバスなどの交通機関の車内や車体、そして駅や停留所といった多くの人が利用する交通関連施設に掲載される広告を「交通広告」として定義づけています。
その特徴として、以下の3点が挙げられています。
ターゲットを絞った訴求が可能: サラリーマンや学生の行動を広くカバーでき、駅や路線によって居住層が異なるため。
反復効果: 通勤・通学などの定期客が全体の3分の2を占めるため。
接触率の高さ: 移動中に強制的に目に入ってくるため。
また江口氏は、9種類ある電車内広告(中吊り広告、車内ビジョン広告、窓上広告、ドア横広告、ドア上広告、ステッカー広告、アドストラップ(吊革広告)、貸し切り広告、女性専用車広告)のうち、特に中吊り広告と車内ビジョン広告に絞って、デザイン上の特徴や視聴率に代表される広告効果について論じています。
参考
江口瞳. (2019). < 最優秀卒業論文> 電車内広告のロジック―人々の意識と行動を踏まえて―. コミュニケーション文化, (13), 99-123.
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